近江商人博物館で来月まで開催
◇東近江・五個荘
日本画家・丹羽貴子さんの作品を集めた春季特別展が、五個荘竜田町の近江商人博物館で開かれ、季節感ゆたかに表現された清らかで神秘的な絵が訪れた人々の目を引いている。
商いの傍ら日本画をはじめとする芸術文化に親しみ、教養を深めていた近江商人たち。その商人たちが親しんだ日本画を身近に感じてもらおうと、同館では平成八年の開館以来、現代日本画壇で活躍している画家たちの特別展を開いており、今年は丹羽貴子さんの作品を展示している。
丹羽さんは昭和十六年生まれ。京都学芸大学を卒業後、西山英雄氏に師事し、同四十年に日展初入選、翌年には日春展で初入選して以降、毎年日展・日春展で入選している。また、日春展奨励賞や日展特選など数々の賞に輝き、現在、日展評議員・日春展委員として活躍している。真魚のグループ所属。
特別展では、第三回日展(同四十六年)で特選を受賞した「鏡の中に」から、第四十回日展(平成二十年)の「風の道」まで、一五〇号(畳二畳分)を含む大作十五点が一堂に紹介され、初期作品から画風の変遷も楽しめる。
中でも、緑の色調で季節感を表現した「風の道」は、青々と生い茂る竹の生命力と差し込む光の柔らかさが繊細に描かれ、吹き抜ける風の葉音が聞こえてきそうな作品。また、南の島を思わせる「白日」は、全体を淡白く包むことで時間の流れを感じさせ、過去の記憶を旅する不思議な魅力を秘めている。
日本画家の垣見真由美さん(市内在住)は「静かな息づかいが聞こえてきそうな人物画や陰影がもたらす光の存在など、一つひとつの作品に時が刻まれているように感じます。特にこの絵(「赤い靴」第十三回日展特選)は不思議、絵の女性は外国人それとも日本からの二世かしら、荷造りの着物や帯からは昭和の香りがする」と話していた。
六月七日まで。入館料は大人二百円、小中学生百円。開館時間は午前九時半から午後五時(入館は午後四時半まで)。月曜と祝日の翌日休館。問い合わせは、市てんびんの里文化学習センター三階・近江商人博物館(TEL0748―48―7101)へ。








