滋賀と三重結ぶ「名神名阪連絡道路」
◇東近江
滋賀県と三重県を南北軸で結ぶ全長三十キロの道路整備実現を目指す「名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会」の総会が先月三十日、三重県伊賀市の上野フレックスホテルで開かれた。道路事業を取り巻く状況が厳しさを増す中、平成十三年の調査区間指定から丸九年、名神名阪連絡道路に立ちこめる霧はなかなか晴れそうにない。
名神名阪連絡道路は、滋賀の名神高速道路から新名神高速道路を経て、三重の名阪国道までを南北方向に連結する計画で、両地域の産業・経済・文化振興とともに広域道路ネットワーク機能強化への期待も大きい。
しかし、全線調査区間から整備区間への格上げは進展せず、道路規格・ルート・構造・整備手法のほか、最も肝心な事業主体も未決定のまま。
午後三時からの総会には、両県の県議会議員や六市二町(伊賀・名張・東近江・近江八幡・湖南・甲賀・日野・竜王)の首長、市町議会議員、商工会長、森林組合長、農業協同組合長、行政担当者ら約八十人が出席した。
冒頭、同盟会会長の内保博仁・伊賀市長は「早く整備区間となるよう取り組みを進めてきたが、なかなか実現しないまま今日を迎えていることを残念に思い、会長として力不足をお詫び申し上げなければならない。政権交代もあったが、要望や要請活動を重ねて実のある活動を展開し、前進させていきたい」とあいさつし、岩田隆嘉・三重県議会議員が「みなさんの熱意と協力でねばり強くやっていってほしい」と力を込めた。
両県とも不安視するのが、国が考える道路事業の未来。三重県県土整備部道路政策分野総括室の福島眞司室長は「(国の道路事業に関する)今後の動向は不透明だが、新政権下で行われた予算編成などを振り返ると、地域の実情や必要性をしっかり訴えていく重要性を再認識した」という。
昨年十一月、同盟会は「名神名阪連絡道路の調査推進と早期ルート決定に関する要望書」を国土交通省と財務省、地元選出国会議員に提出した。
具体的に、名神高速道路(仮称)蒲生スマートICから名阪国道上柘植IC間の整備区間指定と名神高速道路から国道8号ならびに名阪国道から国道165号までの区間の地域高規格道路候補路線としての指定に加え、「道路特定財源が廃止され一般財源化されたが、立ち遅れている地方の道路整備の状況を踏まえ、地方が真に必要としている道路整備が計画的に実施できるよう必要な財源確保に努めること」を求めた。
今後、同盟会では、総額百十八万円の平成二十二年度予算を活用し、国に早期整備を促す要望活動を地域住民とも団結して取り組んでいく方針。






