団塊世代活躍「チーム川原」
◇東近江
「ボランティアでは長続きしない。収益力のある経済性を伴った地域発展を目指したい」。東近江市市子川原町の活性化を目標に、発足から丸二年を迎えようとしている“チーム川原”(福井勝キャプテン)。完全な住民主導のまちづくり現場を取材した。
平成二十年、市子川原町自治会は、地域活性化に向けた中長期計画「市子川原まちづくり方針」を策定した。当時自治会長だった福井キャプテン(62)は「蒲生地区まちづくり協議会に感化され、自分たちも元気なまちを作ろうと考えた」と振り返り、翌年に地域を盛り上げたいという住民有志で“チーム川原”を結成。
メンバーは、五十、六十歳代の男女十二人。とりわけ団塊世代が中心で、毎日集まって遊んでいた小学生時代を思い出し、生まれ育った地域で第二の人生を仲間と踏み出す場にもなっている。
定期的に“経営会議”を開き、椎茸栽培や味噌・豆腐作り教室など事業計画を練り上げる中で、現在、最も力を入れているのが特産品の開発。
転作地や空き農地など約一ヘクタールを活用し、うす青大豆の無農薬栽培に取り組む。初心者集団ながら二年目の収穫量は初年の約一・八倍で、平和堂蒲生店前に自前の直売所を設け販売したほか、ネット販売(http://team-kawara.net/)も手掛けている。
初の一大イベントとして、昨年十月十七日に「枝豆収穫祭」を開催したところ、子どもからお年寄りまで約百四十人が参加した。枝豆の収穫体験とともに枝豆おにぎりや湯がき枝豆を堪能した参加者の笑顔の花が咲き誇り、メンバーも自信を深め、意欲を高めた。
チームである限り各自が守備分野を持てるよう、会社務めや趣味の世界で習得した技能が発揮できる事業立案も目指すチーム川原。「市子川原町を一企業のように育てあげたい」という夢に向かって、ノミ(飲み)ニケーションで思いを共有しながら、次の種をまく。








