「滋賀がん・生殖医療ネットワーク」全国で4番目
◇全県
がん治療で生殖機能を失うおそれのある若いがん患者に対して、子どもを持てる可能性を支援する「滋賀がん・生殖医療ネットワーク」(事務局・滋賀医大産科学婦人科学講座)がこのほど、県内十八病院で設立された。がん・生殖医療のネットワーク設立は全国で四番目。
がん治療の影響で生殖機能が失われるおそれがあるが、近年では治療前や治療中に生殖細胞(精子、卵子、卵巣)を凍結し、子どもを持てる可能性を保持する生殖医療の技術が進んでいる。
この一方で、患者への情報提供が課題となっており、県によると、四十歳未満の若い患者のうち六割(平成二十七年一月、患者体験調査)が生殖医療の情報を知らされていなかったという。
同ネットワークでは、患者とがん診療従事者、生殖医療者の三者を結び付け、生殖医療の情報を提供、啓発するとともに、患者が安心して生殖医療について相談し、治療を受けられるようにする。
支援病院(七月六日現在)として相談に応じるのは、滋賀医科大学附属病院(大津市)、大津赤十字病院(同)、大津市民病院(同)、草津総合病院(草津市)、県立成人病センター(守山市)、済生会滋賀県病院(栗東市)、野洲病院(野洲市)、公立甲賀病院(甲賀市)、近江八幡市立総合医療センター(近江八幡市)、彦根市立病院(彦根市)、市立長浜病院(長浜市)、長浜赤十字病院(同)、高島市病院(高島市)。
生殖細胞の保存(温存治療)を実施しているのは、滋賀医科大学附属病院(大津市)、大津赤十字病院(同)、桂川レディースクリニック(同)、竹林ウイメンズクリニック(同)、草津レディースクリニック(草津市)、県立成人病センター(守山市)、希望ヶ丘クリニック(野洲市)、神野レディースクリニック(彦根市)。
なお、患者の利用手順は、(1)同ネットワークのホームページ(http://www.sumsog.jp/of-net-shiga/objective)にアクセス(2)資料と登録施設をダウンロード(3)不妊リスクを自己評価(4)使用薬剤や放射線量が分からない場合はがん治療の主治医に相談(5)温存治療を希望する場合、登録施設一覧表から施設を選択(6)がん治療の主治医から紹介(7)受診―となっている。(6)がなくても受診はできるが、受診先の医師ががん治療担当医師に問い合わせる。





