南部杜氏自醸鑑評会で
【愛荘】 今年創業から150年を迎える愛荘町野々目の酒造業「愛知酒造」(中村哲男代表)が手がける「大吟醸 富鶴」が、4月2日から5日にかけて岩手県花巻市の南部杜氏会館で行われた「第100回南部杜氏自醸清酒鑑評会」において全国で14位と、上位入賞を果たした。
同鑑評会は、南部杜氏という全国三大杜氏の中でも最も人数の多い杜氏集団が、全国の酒蔵で造った日本酒を持ち寄り、酒造りの技術を競う場として1911年から断続的に開催されている。現在、南部杜氏は全国35都道府県の酒蔵に約200人が出向いて酒造りを主導しているが、県内では愛知酒造の鎌田福三さんのみとされる。
今年の鑑評会では、全国149場から吟醸酒337点、純米吟醸269点、純米酒161点の計767点の出品があった。そのうち、吟醸酒の部では、1審から決審まで4回審査が行われ、82点が優秀賞に選ばれた。その中で上位15点までは順位が発表され、「富鶴」は14位入賞となった。秋田、山形、福島などの東北や新潟、広島、兵庫、京都の酒が注目される中、滋賀の地酒が入賞することは珍しく、愛知酒造が入賞するのは初めてのこと。
今年は、全国で米の質が良く、良質な酒が集まった中、「富鶴」は、鎌田さんが中心となり低温でゆっくりと時間をかけてアルコール発酵させ、しっかりとした麹を作ったことで、すっきりとした口当たりで飲みやすく、後味もさわやかに仕上がったことが高く評価された。
受賞した鎌田さんには、5月24日に同市湯本の花巻温泉ホテル花巻で行われた表彰式で表彰状と記念品、紫波町長賞が贈られた。
「富鶴」の受賞を受け、同酒造のきき酒師・中村晃子さんが県庁で記者会見を行い、入賞を発表した。
中村さんは「このような素晴らしい賞が頂けたのは、鎌田杜氏の高い技術力と地域の気候、水、米のおかげであり、取り巻く皆さんのおかげだと感謝している」とした同酒造のコメントを紹介し、続けて、「富鶴」が地元を中心に販売されていることから、「入賞を機に、滋賀県を訪ねるとおいしいお酒が飲めることをPRし、県の地酒を盛り上げていきたい。また、今後、販路獲得活動中のニューヨークでもしっかり滋賀の地酒をアピールできれば」と意気込みを語った。







