水ヶ浜でお水取り
【近江八幡】近江八幡市の「富士と琵琶湖を結ぶ会」は16日、びわ湖の水を静岡県富士宮市の富士山本宮浅間(せんげん)大社に献上する「お水取り」の神事を水ヶ浜(長命寺町)で行った。
結ぶ会は、巨人伝説の大太法師(だいだぼうし)が一夜のうちに近江国の土を掘って富士山をつくり、掘った跡がびわ湖になったという伝説をきっかけに1957年に結成され、以後、富士登山と献水を続けている。この登山をきっかけに麓の富士宮市との市民交流が生まれ、1968年には両市間で国内唯一の夫婦都市協定が締結された。
ことしは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で途絶えていた一般市民の第66回目富士登山(5合目まで)の再開を計画したが、参加者が少なかったため、昨年同様に役員と事務局職員の訪問のみに変更し、びわ湖の水を同大社境内の富士登山50周年記念碑に供えることにした。
28日の出発を前に午前10時から行われたお水取りの神事には、結ぶ会の役員や小西理市長らが参列。湖畔に鎮座する市神神社濱宮に親善交流の発展と道中の安全を祈願したあと、白装束姿の西津善樹会長らが浜辺に降りて「御霊水」と記された手桶2つに湖水をくみ取った。
西津会長らは、浅間大社に参拝して献水したあと、富士宮市を表敬訪問して夫婦都市の友好関係を深め、同大社の湧玉池で富士山の御霊水を汲み取って持ち帰る。
西津会長は「長い歴史と伝統のある富士宮市との夫婦都市の親善交流が、末永く続くことを願うとともに、日本一の山と湖を縁に始まったロマンあるこの取り組みの輪を広げていきたい。いま、ウクライナ侵攻や新型コロナなど、苦難の時代を迎えているが、世界が平和で穏やかに過ごせる日々が早く訪れることも(富士山本宮浅間大社に)祈願して、帰りたい」と話した。







