学園と住民、建設巡って平行線

■平成23年7月14日(木) 第16007号

=大津市内に予定の幸福の科学学園関西校

校舎の完成予想図

◇大津
 幸福の科学学園関西校(大津市仰木の里東二丁目)の建設計画を巡って予定地周辺では、平成二十五年度開校を目指す学園側に対して、周辺十自治会による連合協議会が計画の白紙撤回を求め、仰木の里学区自治連合会が調整に乗り出す問題に発展している。【高山周治】

対話かみ合わず説明会は中断
10自治会が建設反対の連合組織



 ■住 民■
 十日、大津市北部地域文化センターで開かれた建設反対集会。「行政が学園建設は法的に問題ないとする中で、住民運動で世論に問いかけたい」。主催者側の呼びかけに、詰め掛けた住民二百人は賛同する拍手を次々と送った。
 この計画は同学園が、独立行政法人・都市再生機構(UR)から約二十億四千万円で購入した土地約七万九千平方メートルに、中高一貫校(定員=中学二百十人、高校三百人)を建設するもの。
 これに対して地元では「閑静な住宅街にふさわしくない」として昨年十二月、有志による建設反対の団体が結成され、運動が広がった。さらに今年四月には、反対決議を表明した八自治会を含む予定地周辺の十自治会が、仰木の里まちづくり連合協議会を発足させ、組織を拡大した。
 県と大津市へ要望活動を行い、県に対して学校の許認可を検討する私学審議会を開く場合は公聴会の実施を、大津市には建設地は地滑りの危険性があるとして一定の規制をかけるよう求めている。

 ■学 園■
 一方の学園側は昨年十月下旬の土地購入後、地域単位の説明会を十数回開いてきた。しかし、「話し合いが難しくなった」として五月下旬から説明会を一旦中断し、今後の再開を模索している。
 このような事態に学園側は「幸福の科学学園那須校(栃木県)は、平成二十二年に開校し、近隣住民の皆様とは開校前から良好な関係を築いている。学園関西校(大津市)の計画についての説明会を延べ十数回行ったが、一部の住民に理解いただけないのは大変遺憾。今後も誠意をもって対応していきたい」とコメントしている。

 ■行 政■
 これに対して大津市は、住民の不安解消と合意形成に向けた環境づくりを求める請願書が、二月市議会で採択された経緯がある。  しかし同市は、基本的に「不安解消の努力はまず学園側にある」と対応に苦慮しているのが実情だ。
 また建設予定地の軟弱地盤を指摘する住民要望には、「一定の基準を満たしており、たちまち危険性のないものに規制はかけられない」と否定的だ。
 また県は私学審議会の公聴会開催の要望に「公聴会の実施は従来なく、開くかどうかは審議員が判断するもの」と難色を示す。

 ■自治連■
 こう着状態の中で、住民と学園の間に立って調整役を果たそうとするのが、仰木の里学区自治連合会(十七自治会加入)である。自治連内部には、幹部役員と予定地周辺の自治会長でつくる専門部会(十人)を設置した。
 しかし建設予定地の四自治会は自治連未加入。このため学区全体の問題として向き合うため、全体集会を八月に開き、学園と県、市、URを迎えることにしている。


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