大津市 ひとりで悩まず、みんなで解決

■平成25年1月5日(土) 第16466号

=志賀中学生徒のカウンセリング活動=

比良山地の高台から琵琶湖を臨む志賀中学校

 ひとりで悩まず、みんなで解決しよう―。大津市立志賀中学校(平松一郎校長・生徒数六百四十六人)は、誰もが安心できる学校を目指し、生徒自らが悩みを解決しあう「ピア・カウンセリング」を続けている。いじめや異性のこと、受験のプレッシャーなど思春期ならではの悩みをともに考えることが、生徒一人ひとりの成長につながっている。

仲間だから打ち明けやすい悩み
同じ目線で共感、アドバイス


 ピア・カウンセリングの利点は、仲間(ピア)によるカウンセリング(相談活動)であり、相談する側と、受ける側が同じ仲間であるという点が生かされる。
 例えば、相談する側は、大人や先生に相談できない内容も気軽に相談でき、仲間共通の課題として考えることができる。受ける側にとっても、同年代の多様な仲間の思いや悩みを共感し、自分を見つめる機会にでき、互いに支え励まし合い、心のふれあいをはかれる。
 同中学校では、保健委員会(三十六人)が中心になって、下図の様に紙上悩み相談の様式でピア・カウンセリングを行っている。


 各クラスの保健委員が、クラスメート各自が抱える悩みを無記名で用紙に書いてもらい、これを集めて友人関係や部活、健康などに分類し、「ピア・カウンセリング通信」にまとめる。
 これに基づいて別のクラスの生徒にアドバイスをカードに記入してもらう。出そろった悩みとアドバイスは、保健委員会があらためて同通信(完成版)にまとめて配布する流れだ。
 指導教諭のひとり、寒雅子養護教諭は、教諭による問題の早期発見、解決が原則とした上で、「仲間でないと打ち明けられない悩みもたくさんある。部活の先輩、後輩の悩みなど、経験した仲間からのアドバイスだからこそ共感しやすいのではないか」と話す。
 同校のピア・カウンセリング活動は、保健委員の生徒が授業や部活動の合い間をぬって年間二〜三回行う。意見の整理や集約、通信紙づくりなど手間 のかかる作業で時間がかかるが、生徒保健委員長は「悩める仲間、まじめに答えてくれる仲間を思うと、苦労 は吹き飛ぶ」と声を弾ませる。


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