「自分たちでできることから踏み出そう」能登川高校3年生有志

■平成26年3月4日(火) 第16823号

=いじめ反対 踊りに込める=

いのっちのデザイン画に「みんな違って、みんないい」というメッセージが込められた能登川高校特製Tシャツ

◇東近江
 カナダの詩人シェーン・コイザンさんが自分自身のいじめ体験も含めて書いた詩“To This Day”を学習した能登川高等学校三年生有志約三十人が先月二十六日、ピンク色の服を着て踊るいじめ反対キャンペーンイベント「ピンクシャツデイ能登川」を同校体育館で行った。(櫻井順子)

 このピンクシャツデイとは、カナダの学生が発信源となり、瞬く間に世界中へ広まったいじめ反対運動。そのきっかけは、ピンク色のシャツを来て登校した少年が「ゲイ」だといじめられたこと。それを知った上級生がピンクシャツ五十枚を友人に配布、呼び掛けに賛同した多くの生徒が着用して登校し、学校中がピンク色に染まり、いじめが自然と無くなったという。
 そのエピソードを忘れないよう、二月の最終水曜日にピンク色のシャツを着て一つになって踊るイベントが、現在、世界七十カ国以上で繰り広げられている。
 能登川高校では、三年生へのはなむけ教材を探していた英語担当・橋山芳子教諭が、こういった取り組みをNHKのテレビ番組や公式サイトで知り、授業の中で取り上げたのが始まり。
 生徒たちは、十月から十二月まで、コイザンさんの詩“To This Day”を単語や文法を学びながら読み進めた。「第三者になるのではなく、リスクもあるかもしれないけれど一歩踏み出そう」といった詩のメッセージを消化していくうち「何か自分たちでできることがあれば」との思いが膨らみ、ピンクシャツデイに「参加してみたい」という声が挙がってきたという。


園児の前でいきいきと踊る3年生有志ら(能登川高校体育館で)

 当日は、卒業式(三月一日)の練習後、生徒有志約三十人が教諭の寄付により製作されたピンク色の特製Tシャツに着替え、ステージ前へ集結。
 招待を受けた能登川ひばり保育園の園児約二十人が見守る中、同校創立五十周年キャラクター・いのっちとともに、イベント発祥地カナダでもよく使われている曲「What Makes You Beautiful」(One Direction)に合わせて、動画を見て覚えた踊りを披露した。
 途中から園児たちも踊りの輪に加わり、「楽しい」を連発。三年生の大林唯奈さんは「高校生活も終わり。いい思い出がまた一つ増えた」と語り、クラスの結束を強めた湖辺ウォークを懐かしんだ。
 また、板東美菜さんは「おそろいのTシャツを着て踊るのは楽しかった。ちょっとでもいじめがなくなればいいなと思う」と、いじめ反対の意見表明を踊りに込めた。


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