スマホを使った 徘徊高齢者見守りシステム

■平成27年11月1日(日) 第17335号

=栗東の業者が実証実験中=

◇栗東
 (株)ナスカ(本社・栗東市、井上昌宏社長)は介護施設を中心とした俳徊高齢者の捜索システムの効果測定を目的とした実証実験を実施中だ。
 これは認知症高齢者が持つ「電子お守り」(発信機)に、アプリをダウンロードしたスマートフォンが近づくと、アプリが自動で高齢者の位置情報と検出時刻を公的機関に発信する「みつけてねっと」という仕組み。この実験は県イノベーション創出支援事業補助金の採択によって実現したもので、新しい見守りシステムとして注目を集めている。
 実験は、県南部の四つの介護施設を中心に協力体制が組まれ、守山・栗東・草津の各地域で介護施設が存在する町の自治会にも協力を要請。そのほか、多職種連携として地域の店舗やタクシー会社、地域に密着した事業者の参加による大規模なものになっている。
 実験の内容は、インターネットヘの通信機能を備えた探知機(AP)を介護施設の近隣住宅に設置するとともにスマホも活用し、施設からどの道を排徊高齢者に見立てた高齢者が移動したのかを記録し、行方不明になった際には介護者に探しに行くための有効な情報を提供できるようにするもの。高齢者には事前に五百円玉程度の大きさの発信機(Beacon)を「電子お守り」として所持してもらう。
 徘徊者が持つ発信機から発する電波を、スマホやAP(アクセスポイントになる探知機)で受信し、クラウドサーバでその情報を管理する。行方不明の通報発生などの際には一般市民がスマートフォンに専用アプリをダウンロードするだけで、スマートフォンも受信機(センサー)として活用できる。
 この一般市民ボランティアを同社では「みまもり隊」とネーミング。「みまもり隊」に入るにはアプリのダウンロードでOK。プッシュ通知で捜索依頼を受信した時にアプリを起動してもらう。行方不明者が「電子お守り」(発信機)さえ持っていれば、SNSなどで拡散することにより瞬時に捜索網の構築が可能となる捜索システム。
 井上社長は「行方不明から発見までの時間が三分の一程度短縮できることを見込んでいる。来年四月以降は、市町の受託事業として捜索システムの運営を行いたい」と話している。
 実証実験は九月二十五日〜十月五日まで守山市、十月十三日から栗東市で実験データの収集を開始している。
 なお十一月十日から二週間程度、草津市で実験を行なう予定。
 問い合わせは、同社BSS課(TEL077―554―3706)へ。


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