新県立体育館の整備めぐり紛糾

■平成28年4月15日(金) 第17474号

=県内市長が移転先、規模に懸念=

◇全県
 知事や市町長が議論する県首長会議が十二日竜王町で開かれ、県内で平成三十六年開催予定の国体の競技会場の一つとなる新県立体育館の整備をめぐって紛糾した。
 三日月大造知事は二月県議会で、老朽化した県立体育館(大津市)の移転整備の予定地として、県立図書館や滋賀医科大学が立地する「びわこ文化公園都市」(以下・び文公園)(同)とする方針を明らかにしている。
 これについて山仲善彰野洲市長は、今後の各市町の国体競技会場整備などに絡むため、「市町で議論することになっていたが、それが全くなかった」と、不透明な立地選定の経緯を批判した。
 また、県が移転先をび文公園に決めた理由を、「公共交通の充実により広域からのアクセスが容易」などを挙げていることに「最寄りのJR駅から来場者を本当に大量輸送できるのか」と疑問視し、さらに「プロバスケットボールチームのレイクスの拠点を前提にしないなら、五千人規模でなくても良いのではないか」と、国体施設へ過大投資が県財政を圧迫することを懸念した。
 宮本和宏守山市長も「県がアクセスがよいとするのは理解できない」「(鉄道利用の)中高生のことを考えると難儀する」と述べ、「軌道修正は可能か」と立地の見直しを求めた。
 これに対して三日月知事は「自動車を運転する人だけの体育館ではいけない。アクセスを改善していきたい」と述べた。また、五千人規模については、「様々なイベントを開催するため」とした。
 このほか、野村昌弘栗東市長は「県からの協議がない。こんな状況で果たしてよいのか」、藤沢直広日野町長は「一定のコンセンサンスが必要」と、県と市町の連携不足を指摘した。
 会議のあと、三日月知事は報道陣の質問に対して、「十分納得してもらえる情報提供ができていたかというと改善の余地がある」と述べ、移転先の見直しについては「現時点では、び文公園の方向で進めたい」と話した。


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