ズシリと重い患者負担 大病院の非紹介状初診加算料の大幅アップ

■平成29年2月9日(木) 第17726号

=成人病センターも 今月から医科5400円=

1日から紹介状のない患者の初診加算料の引き上げを行った県立成人病センター

 県立成人病センター(守山市)は一日から、「かかりつけ医」など他の医療機関からの紹介状を持たずに受診した場合、受診料、初診料(自己負担が三割なら患者が支払う額は八百四十六円)に加えて支払う初診加算料と再診加算料を大幅に引き上げた。これは、成人病センターが今月、「地域医療支援病院」(注)になったことや、昨年の健康保険法の改正による診療報酬の改定に伴うもの。大病院と患者のかかりつけ医との役割分担を促進するのが国の狙いだが、患者の中には大幅な負担増に不満の声も聞かれる。同時にかかりつけ医の充実も求められそうだ。【石川政実】

 地域の診療所などを経ずに成人病センターで受診した場合の初診加算料は、これまで医科、歯科とも二千百円(税込み)だった。しかし昨年四月に施行された、国の健康保険法等の改正による診療報酬改定に伴い、同センターでは、これまでの二千百円から五千四百円(歯科は三千二百四十円)に引き上げた。


 さらに患者の希望で継続再診したり、センターが他の医療機関へ逆紹介したにもかかわらず紹介状なしで再診したりする場合は、再診加算料として二千七百円(歯科は千六百二十円)が新たに必要となった。ただし救急車で搬送された場合などには、非紹介状の患者初診や再診の加算料はいらない。
 このような加算料の措置は、一般病床五百床以上の地域医療支援病院や大学病院など特定機能病院が対象となり、表のとおり滋賀医科大学附属病院(大津市)、大津赤十字病院(同)、草津総合病院(草津市)でも実施されている。
 しが健康医療生協の長田茂・監事(67)は「非紹介状初診加算料の大幅引き上げは、国の医療・介護の公的負担削減策の一環であり、患者にとっては医療にかかるフリーアクセス権利の侵害とも言える」と指摘していた。
(注)地域医療支援病院=地域の中核病院として地域の診療所等では対応の困難な専門的な治療や高度な検査、手術等を行い「地域医療」の中心的役割を担う


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