【寄稿】近江八幡市長 冨士谷 英正

■平成29年9月9日(土) 第17907号

=自治刻刻 「SDGs(エスディージーズ)」って何なの?=

    冨士谷氏

 みなさん、「SDGs(エスディージーズ)」をご存知ですか?
 SDGsとは、2015年の国連総会において全会一致で採択された国際目標のことで、人類及び地球の持続可能な開発のために達成すべき課題と目標です。世界中の「誰ひとり取り残さない」を基本理念とし、「17の目標」と「169の指標」で構成され、地球環境や経済活動、人々の暮らし等を持続可能とするために全ての国連加盟国に取り組むことが求められております。
 SDGsの17の目標は、「貧困をなくそう」からはじまり「全ての人に健康と福祉を」など、市民とも関わりが深く、また相互に関連し持続可能なまちづくりにつながります。例えば、目標4「質の高い教育をみんなに」に取り組むことで、高等教育、職業教育を受けた人々による、目標8「働きがいも経済成長」が実現できるほか、経済的な安定が得られることで、目標1「貧困をなくそう」につながっていきます。こうした取組が積み重なることで、目標11の「住み続けられるまちづくりを」が達成されるというように相互に連動しています。
 SDGsは住民福祉の増進を図ることを目的とする私たち地方自治体にとりましても、非常に共感のできるものであることから、本市でも、本年2月に全国に先駆けて、自治体レベルでSDGsに取り組むことを宣言しました。行政だけでなく、企業、市民と連携する必要があることから、4月には近江八幡商工会議所との官民連携による勉強会を開催し、私自身が本部長となった推進本部を立ち上げ、先日、取組内容を取りまとめたところです。
 考えてみますと、今日までの数々の施策は全てといっていいほど、SDGsの目標、指標そのものであったと思います。例えば、本市における現在の最重要課題であります「市庁舎建設」や「学校建設」、また「市民バス運行」や「安寧のまちづくり」もいずれかの目標、指標に合致しております。ただ、これまでは国際目標であるSDGsという「新しいものさし」を持ち合わせていなかっただけではないかと思います。
 今後はSDGsを「新しいものさし」として、グローバルな問題を地域の視点から、あるいは地域の問題をグローバルな視点から捉える機会となること、そして、SDGsをキーワードに様々な人が連携し、各分野における持続可能なまちづくり事業の推進につながっていくことに大きな期待を寄せております。
 また、国においては安倍総理を本部長とする推進本部が設置され、昨年12月に実施指針を決定し、地方におけるSDGsの取組の推進を図ろうとしています。しかし、「地域手当」など東京一極集中に拍車をかけ、地方と都市部の格差を広げる制度、施策がまだまだ残っているのが現状です。SDGsの達成には、地域間の格差解消が不可欠であり、国における今後の「新しいものさし」での取組にも大いに期待を寄せたく思います。




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