大義問われる解散総選挙連載(3)

■平成29年10月12日(木) 第17934号

=〈2区〉=

 【全県】 衆院選(22日投開票)が10日に公示され、2区(彦根市、長浜市、米原市、東近江市=旧愛東・湖東町=、愛知郡、犬上郡)では、自民前職の上野賢一郎氏(52)3期=、前回は比例復活し今回は希望前職の田島一成氏(55)4期=、無所属新人で共産、社民が推薦する対月慈照氏(64)、諸派(幸福実現)新人の荒川雅司氏(42)の4人が立候補し、上野氏と田島氏がしのぎを削っている。
 「希望の登場で厳しい選挙だ」と財務副大臣や国土交通大臣政務官など要職を担った上野氏は危機感を募らす。前回14年の衆院選で田島氏に1万1千票差まで詰め寄られたからだ。
 このため3年前から後援会の拡充に取り組んだ。前回、後援会は旧虎姫町(長浜市)、旧高月町(同)、米原市の三つだったのが、現在は長浜市の旧町、彦根市など約20後援会に。
 さらに彦根市、長浜市の二つで中小企業を中心に「企業後援会」も結成。9日には彦根市で自民公明合同演説会を開き、経済政策の成果を訴えた。事務所は彦根、長浜市に開設。


雌雄決する上野氏と田島氏
リベラルの灯守る対月氏
消費減税掲げる荒川氏



 「民進を離党し希望に入ったが、『裏切者』というメールまでもらった。支持者を回り安倍政治を終わらせるために決断したと説明している」と田島氏は6日、彦根市の事務所開きで理解を求めた。
 大橋道伸・選対本部長は「小池ブームが未知数なだけに、むしろ1区から無所属で出馬の嘉田由紀子氏票を取り込みたい」と語る。
 田島氏は昨夏から長浜市などで集落単位のミニ集会を開いてきた。彦根市は投票率が低いだけに、希望ブームで無党派層に期待する。政権交代で北陸新幹線ルートを米原ルートに見直すことも訴える。
 対月氏は「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」と共産、社民ら野党3党の統一候補。共産は自らの候補者を降ろし、市民の会しが事務局長の対月氏を推薦した。市民団体がリベラルの灯を守るため表舞台に躍り出たのだ。
 安保法廃止と憲法改正反対を訴える対月氏は、かつて高校で教鞭をとった時の教え子らに声をかける。真宗大谷派住職として長浜市や米原市にある真宗の寺へも支持を訴える。共産も選対に入り、組織を上げてサポート。6日には長浜市で事務所開きを行い、気勢を上げた。
 荒川氏は9月30日に長浜市に事務所を開設した。2区は支持団体の幸福の科学の信者も多く、彦根と長浜の後援会を中心に、駅前、辻立ちなどで憲法改正や消費税引き下げ(現行8%→5%)などを訴えている。目標は6万5000票。
 16日には釈量子党首がJR米原駅で応援演説の予定である。
(石川政実)


希望前・田島氏
自民前・上野氏
幸福新・荒川氏
無所属新・対月氏

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