【寄稿】日野町長 藤澤 直広

■平成30年1月27日(土) 第18023号

=自治刻刻 やればできる=

    藤澤氏

 トランプ氏がアメリカ大統領に就任し1年になります。この1年の言動はあきれるばかりです。「メキシコ国境に壁をつくる」「ロケットマン」「エルサレムをイスラエルの首都に」など枚挙にいとまがありません。にもかかわらず国民がこうした大統領に選んだのは、それほどまでにアメリカの社会が病んでいることの表れなのかもしれません。
 「YES WE CAN」、9年前オバマ大統領が演説でよく使った言葉です。「やればできる」という意味合いです。ところで「I CAN」も同様の意味にとれます。こちらは、昨年12月にノーベル平和賞を受賞した核兵器を禁止し廃絶するために活動する世界のNGO(非政府組織)の連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の名称です。国連では、昨年7月に核兵器禁止条約が採択されました。「核兵器は違法」とする画期的な内容です。被爆国である日本がこの条約に賛成しなかったことに多くの国連加盟国が落胆しました。しかし、ICANのメンバーである日本原水爆被害者団体協議会をはじめ、日本の各種団体の核兵器廃絶の運動は大きく評価されています。核兵器禁止条約をすべての国に結ぶことを求める「ヒバクシャ国際署名」が全世界で取り組まれ、滋賀県でも「ヒバクシャ国際署名を広げる滋賀県民の会」が結成されました。元滋賀県知事の武村正義さんや国松善次さんなどが呼びかけ人に名を連ねられ、賛同する市町長は半数を超えます。多くの署名で日本政府に核兵器禁止条約の批准を迫りましょう。「北朝鮮の脅威」を理由に核抑止力論もありますが核兵器の廃絶こそ「現実的な」道ではないでしょうか。
 ノーベル平和賞受賞時のスピーチの一節。「私たちの終わりではなく、核兵器の終わりを」(フィンICAN事務局長)、「核兵器の終わりの始まりにしよう」(被爆者サーロー節子さん)。表面的には「逆流」もありますが、底流には確かな動きが広がっています。「やればできる」平和な社会をつくるために力を合わせましょう。




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