中小ゼネコン三陽建設(株)が業者への支払いをオール現金化

■平成30年3月7日(水) 第18056号

=建設業界の常識と慣例を覆す=

三陽建設(株)本社

 【甲賀】 三陽建設(株)(甲賀市 大石彰代表取締役)は4月から、仕入れ先、下請け先、外注先への代金を、建設業界の常識と慣例を覆す現金での支払いに切り替える。従来は100万円以上の仕入れ資材の支払いは手形が主(手形割り合い70%、手形サイト120日)であったが、毎月10日締め翌月10日の現金支払いへ変更するもの。
 スーパーゼネコンと呼ばれる国内大手建設会社においても、支払い条件は手形(手形サイト120日)であり、同サイトの短縮(120日→90日→60日)を表明しているケースはあるものの、オール現金化には至っていない状況である。ちなみに手形サイトとは、振出日から支払期日までの期間のことを指し、通常は1ヶ月から120日以内のものが多く、商品の販売先や業界の通例で決められることが多い。
 建設業界は、技能労働者の高齢化や新規就業者の低迷など深刻な人手不足の状況にあるが、建設需要は都市部の再開発などにより堅調を維持している。しかし、3Kのイメージがいまだに強く、若者の就業が減少するなどの課題も抱えている。
 今回の取り組みは、国土交通省が、下請けとの適切な関係を構築するため、取り引き条件の改善を業界に要請する中で始められるものである。
 同建設は、売上高52億円の中小ゼネコンであり、大手ゼネコンもまだ取り組みを始めたばかりの支払い条件のオール現金化という変更をするのは、建設業界に一石を投じる動きとして、業界の変革にも寄与するものとしている。


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