子牛の生産拠点施設「キャトル・ステーション」竣工

■平成30年7月24日(火) 第18175号

=近江牛の生産基盤強化へ 県畜産技術振興センター=

新しく開設された「キャトル・ステーション」

 【日野】 県畜産技術振興センターで整備が進められていた子牛生産拠点施設「キャトル・ステーション」の竣工式が18日、関係者や来賓など約50人が出席して行われた。
 近江牛の繁殖から供給までの生産基盤を強化してブランド力を高めることを目的に、県が平成29年度から整備工事に取り組んでいた。自治体がキャトル・ステーションを設置するのは珍しいという。
 施設は鉄骨造り平屋建てで、生後2週間までの子牛を育てるハッチ棟1棟、哺乳牛舎(生後2週〜90日の子牛用)4棟、育成牛舎(生後91〜270日の子牛用)3棟、飼料庫1棟の計9棟(総建物面積約2636平方メートル)。哺乳牛舎と育成牛舎にはそれぞれ哺乳ロボットシステムと自動給餌システムを導入した。作業の効率化と省エネ化を図るとともに、一頭ごとに授乳量を設定でき、またどのくらい飲んだか把握できるシステムにより、偏りのない飼育体制を築き安定した子牛の成育と供給を目指す。
 あいさつに立った三日月大造県知事は「国内外を問わず和牛の需要は高く、このたび近江牛の生産数を増やすための新たな施設ができた。酪農家との連携、飼育農家の高齢化、後継者不足など多くの課題があるが、省エネと効率化を図ったこの施設で課題解消につなげていきたい」と期待を寄せた。
 現在、近江牛は9割近くが県外生まれという。同施設は今後、乳用牛への和牛胚移植などで和牛子牛を年間500頭育て、県内生まれの近江牛を2割に伸ばすことが目標。
 総事業費は約8億円。


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