人命救助の男女3人を表彰

■平成30年8月4日(土) 第18185号

=7月16日の愛知川水難事故=

表彰を受けた基村悟さん(右)と池上久美子さん

 【東近江】 7月16日に東近江市杠葉尾町(奥永源寺)の愛知川で水難事故に遭った女性(27)を救助したとして、八日市消防署と東近江警察署は2日、会社員の基村悟さん(44)=愛知県岡崎市=、看護師の池上久美子さん(40)=近江八幡市=、報道を受けて判明した教員の端康宏さん(60)=東近江市蓼畑町=に感謝状を贈った。贈呈式に出席した基村さんと池上さんは、連携して救助に当たった状況を振り返った。

泳ぎ得意な基村さん 引き上げ
体育教員の端さん 心肺蘇生
看護師の池上さん 経過処置


 河畔のキャンプ場の昼下がり。家族で訪れていた基村さんは、すぐ近くの岩場で男性が必死に叫んでいるのを聞き、大切なものを落としたと思い川に潜った。すると水深2メートルの川底で、女性が目を見開いて横向きで沈んでいるのを見つけた。
 これに慌てた基村さんは水面に浮上し、息継ぎをして再び川底へ潜り、女性を背中から抱えるようにして中州の岸辺へ引き上げたが、心肺停止状態だった。


 水浴客の中から、即座に手を挙げて心肺蘇生を試みたのは教員の端康宏さん(60)=同市蓼畑町=だった。体育教員の端さんは、救命講習を何度か受けていた。
 その頃、看護師の池上さんは対岸の騒ぎに気づいていたが、行動に出るのをためらっていた。そこで背中を押したのが、長男(12)の一言、「看護師やろ」。
 川を渡って駆けつけたところ、女性は心肺蘇生でうっすらと意識を取り戻していたが、急変に備えて、嘔吐(おうと)で咽を詰まらせて窒息しないよう横向けにしたり、血圧が下がらないように足を上げて寝かせた。
 女性はドクターヘリで病院に搬送され、数日入院し、後遺症もなく無事退院した。
 基村さんは「多くの人の協力と偶然が重なってうまくいった」と語った。池上さんは「女性が元気に退院してくれて本当によかった」と喜んだ。 (高山周治)


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