【寄稿】日野町長 藤澤 直広

■平成30年8月25日(土) 第18203号

=自治刻刻 地蔵盆=

    藤澤氏

 ケンケトケン「南阿弥陀(なんまいだ)、年にいっぺんの地蔵盆に参とう来んな」鉦(かね)をたたきながら子供たちが集落内を廻りお参りを呼びかけます。清田の集落では大将(リーダー)は中学1年生、小学1年生から参加します。地蔵堂とそれに続く館(テント)で地蔵様をお祀りし、夜には蝋燭(ろうそく)を灯します。蝋燭は「志(こころざし)集め」と称して各戸を廻り集めます。灯篭(とうろう)に紙を貼り絵を書いたり子供たちが準備をします。村人は、お供えをし、夕暮れ時にお参りします。お供えやお賽銭(さいせん)は大将がみんなに配分します。地蔵盆を通じて上級生と下級生の間で思いやりや信頼が育まれます。夏休みの終わりを感じる風物詩です。
 ところで、夏といえば平和を考える季節でもあります。新聞やテレビで戦争と平和をテーマに特集が組まれます。今年も8月15日の終戦記念日、政府主催の全国戦没者追悼式が開催されました。天皇の「おことば」には「深い反省」という言葉があり、安倍首相の式辞には過去を反省する言葉がないことが「注目」されました。戦後の日本は、かつて戦争に突き進んだ軍国主義に対する反省のうえに成立した日本国憲法のもとで戦争の惨禍を繰り返さないことを誓い平和国家として歩んできました。
 今、自民党の総裁選挙が話題になっていますが、憲法9条の改定を含む自民党の改憲案を秋の臨時国会に提出することまで報じられています。太平洋戦争の激戦地である沖縄には日本にある米軍基地の7割があります。そのうえ、辺野古に基地建設することに大きな反対があり、その先頭にたって奮闘されてきた翁長(おなが)知事が逝去されました。朝鮮半島の状況が劇的に変化しました。「戦争をしない」という平和憲法の理念こそ世界平和に貢献するものです。
 今年の夏は猛暑でしたが、各地で納涼祭など夏のイベントが賑やかに開催されました。老若男女が集い、子どもたちが駆け回り、大人たちはビールを飲みながらの談笑、和やかな交流の輪が広がります。夜空に輝く花火が美しい。平和な社会を築くために力を合わせましょう。



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