昔体験や昆虫採集 いっぱい体験した夏休み

■平成30年8月23日(木) 第18201号

=能登川博物館で体験学習=

水路から田んぼに水を送る「じゃ車」

 【東近江】 長い夏休みももう終盤。期間中、能登川博物館(東近江市山路町)では、子どもたちが地域の自然や文化に触れる様々な体験学習が開催された。仲の良い友だち同士で参加したり、宿題を兼ねた子どもたちが集まって、ひと夏の思い出作りを楽しんだ。

 現在、博物館で開かれている夏の民具展(9月2日まで)に合わせて開かれたのは、じゃ車や竹製の水鉄砲、ヨシ舟が体験できる「夏の民具体験」。昔の苦労や生活の知恵を今の子どもたちに体験してもらおうと実施した。
 じゃ車とは足踏み式水車のことで、高低差のある水路から田んぼに水を送るポンプの役目を果たしていた水車に似た農具。じゃ車の上に乗って羽根の先部分に足をかけて水車を回し、水をかき上げる。昭和40年代までは湖東平野で多くみられ、水路の面影が残る能登川地区では「じゃ車」の愛称で知られていた。


夜の昆虫観察で発見できたセミの羽化

 寄贈があった当時のじゃ車を、体験用に同館が修理した。小川に設置された高さ2メートルほどあるじゃ車を見かけた子どもたちは、興味深げな表情でさっそく体験。安全を考慮して、手と体を使って力いっぱい水車を回すと「ザーッ、ザーッ」とリズム良く水が運び出され、その心地よい音に癒されていた。
 昼とは違った昆虫の姿が見られる「夏の夜の昆虫観察会」には、多くの親子が参加した。
 近くに里山や川がある博物館周辺は昆虫の宝庫で、光りに集まる習性を利用して設置されたライトアップの仕掛けには、数十種類の昆虫が発見できた。普段虫捕りを楽しむ子どもたちも興奮気味で、専門家や地域学芸員から昆虫の生態を聞きながら熱心にメモを取っていた。
 この日はセミの羽化も観察することができ、殻を破ってゆっくり羽化する姿を見た東條結衣さん(8)は「何回見ても不思議。見ていて楽しい」と笑顔で話していた。


関連記事

powered by weblio




同日のニュース