永源寺ダムへ視察研修 東近江市行政組合消防本部

■平成30年8月26日(日) 第18204号

=近年の台風大型化で放流量増=

ダムの施設を視察する消防本部幹部(東近江行政組合提供)

 【東近江】 台風の本格シーズンを前に、東近江行政組合消防本部幹部職員による、愛知川上流の永源寺ダム(東近江市永源寺相谷町)の視察研修がこのほど行われた。
 視察のきっかけは、7月の西日本豪雨。同消防本部からも57人が緊急救助隊として、水害に見舞われた岡山県倉敷市真備町へ派遣された。
 現場では、住民の救助が冠水に阻まれたり、河川の水位が上昇して合流箇所で支川が流れにくくなって氾濫するバックウォーター現象を目の当たりにした。
 東近江地域に目を転じると、愛知川や日野川などの一級河川が流れ、上流の鈴鹿山系に大雨特別警報が発令されれば、同様の惨状が起こりかねない。
 そこで視察では、永源寺ダムの構造や役割、運用、下流域に及ぼす放流の影響を研修した。
 一般的にあまり認知されていないが、永源寺ダムは、「治水ダム」ではなく、農業用水を貯める「利水ダム」である。治水ダムのように、洪水時に水を貯め下流の水量を減らす機能はない。
 このため洪水調整能力はわずかで、洪水時は流入水量と同じ水量をそのまま放流する。
 放流量は近年増加傾向にあり、最も多かったのは2013年台風18号の毎秒1483立方メートル、次いで1990年台風19号の毎秒1481立方メートル、2017年台風5号の毎秒1478立方メートルとなっている。
 ちなみに、毎秒1000立方メートル放流すれば、御幸橋付近で氾濫危険水域に達する。
 東近江消防本部の担当者は、「とくに、ここ10年の台風大型化で放流量が増加していることが分かった。消防としても現場で危機感をもって指揮する必要性をあらためて感じた」としている。


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