「北方少年少女」中学生が県庁を訪問

■平成30年8月29日(水) 第18206号

=県と北方領土返還要求運動でつながる=

三日月知事(右)を表敬訪問した5人の「北方少年少女」ら

 【県】 北海道根室市で北方領土問題について学んだ中学生5人がこのほど、「北方少年少女」として県庁を訪れ、三日月大造県知事と川島隆二県議会議長を表敬訪問した。
 県と同市は、江戸時代、択捉島に「大日本恵登呂府」の標柱を立て、同島や国後島などを探検した近藤重蔵の終焉の地が高島市である縁などから毎年、交流を重ねている。根室市から県への来県は1980年から継続しており、今年で38回目となる。
 県庁を訪れたのは、今年6月に行われた第43回根室市少年弁論大会で北方領土問題の部と自由課題の部で優秀な成績を上げた次の5人。金森希波さん(根室市立啓雲中学校3年)▽阿部綾乃さん(同)▽岩田那夫さん(同市立光洋中学校3年)▽藤波めぐみさん(同市立厚床中学校3年)▽土岐羅求さん(同市立柏陵中学校2年)。


川島議長(右から3人目)に弁論文を発表する岩田さん

 来庁した5人はまず、知事室を訪問し、緊張した面持ちで三日月知事と面会した。長谷川俊輔根室市長のメッセージを代読した後、金森さんが代表して同弁論大会北方領土の部で2位となった弁論文「あの笑顔をもう一度」を披露。「元島民や2世の高齢化が進んでいる現在、多くの人に北方領土問題について知ってもらうことが根室市に住む若い世代である自分たちの使命だと思う」と訴えた。三日月知事は「根室市と滋賀県を中学生が毎年つないでくれていることに感謝する。作文に書かれた素晴らしい思いをぜひ、広めてください」と語った。
 続いて、5人は川島議長を表敬した。ここでは、同大会で3位となった岩田さんが「僕達の役割」を発表し、「教科書には書かれていない、戦争での出来事を、正しく知ろうとしなければならない」と伝えた。川島議長は「北方領土が戻ってこないことには、日本の戦後は終わらない。我々も精一杯、北方領土返還要求運動をしていきたい」と述べた。
 県庁訪問後、5人の中学生は大津市立瀬田北中学校の生徒とともに近藤重蔵の墓参りをし、陶芸体験など県内の文化や自然に触れて帰途についた。
 今後、10月23日に川島議長が会長を務める北方領土返還要求運動滋賀県民会議の会員ら約30人が根室市を訪問するほか、県内で実施する「私たちと北方領土」作文コンクールの優秀者を来年3月に根室市に派遣する。


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