渋滞解消へ京滋で連携 国道1号バイパス建設促進期成同盟会が発足

■平成30年8月30日(木) 第18207号

=自民党議連とも連動して要望活動=

設立総会であいさつした三日月知事

 【全県】 滋賀県と京都府はこのほど、国道1号線の渋滞解消を目的に、国などへバイパスの早期設置を促していく「滋賀・京都間の新しい国道1号線バイパス建設促進期成同盟会」を発足し、大津市京町の県危機管理センターで設立総会を行った。関係者らは、「事業の推進には両府県の連携が不可欠だが、これまでその機会がなかった。ようやく動き出した」と期待を高めている。(羽原仁志)

 県南部を通る国道1号線は、2車線しかない区間も存在し、通勤時間帯などに複数の地点で慢性的に渋滞が発生している。さらに近年、渋滞を原因として交通事故が起こりやすくなっていることや、災害時の避難経路としての機能が弱くなることなどが懸念され、バイパス設置を求める声が高まっていた。
 今年度、国土交通省が新たに大津・京都間等の国道1号線について、交通円滑化や幹線道路の機能強化に関わる調査を実施することを打ち出したことに応じ、県と京都府をはじめ、1号線周辺地域となる京都市、大津市、草津市、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、湖南市の行政、両府県の経済団体、流通団体が「連携して地元の要望を発信していこう」と準備を進めてきた。
 設立総会には、各首長と団体代表、随行者ら約100人が参加。議事により、役員として会長に三日月大造滋賀県知事、副会長に西脇隆俊京都府知事、門川大作京都市長が選任された。役員の任期は2年間としている。
 総会で三日月知事は「県が進めている『健康しが』の取り組みのうち、交通インフラの整備は社会の健康につながる重要な取り組みだ。京都府と連携し、地域や企業の経済活動の充実を図れるよう、取り組んでいきたい」と語った。
 また、今年3月に発足した京都府と滋賀県の自民党国会議員、地方議員によるバイパスの早期設置を求める議員連盟も来賓として出席した。議員連盟の共同代表を務める上野賢一郎衆議院議員(滋賀県第2区)は「財源のことも含めて様々な課題はあるが、まずは活動を進めていくことが大事。同盟会と議員連盟が一緒になって要望活動をしていきましょう」と呼びかけた。
 渋滞解消策として、現状の路線を拡幅するのか、または新たなルートで道路を建設するのかなど、具体的な構想は未定。また、同盟会の会計も今後、随時規約に盛り込んでいくとしている。
 県内では、現在、国道8号線の彦根市〜東近江市間、野洲市〜栗東市間、国道1号線の栗東市〜大津市間などで同様の渋滞解消を目的としたバイパス設置工事や検討が進められている。通常、国が主体となって行う国道の新設・改築工事は、該当する道路のある自治体が事業費の3分の1を負担することになる。同盟会事務局の県道路課は「現在、進めている事業とあわせ、丁寧に整備計画を推進していきたい」としている。


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