【寄稿】滋賀県知事 三日月 大造

■平成30年9月6日(木) 第18213号

=「健康しが」をめざして 実りの秋、自然の恵みに感謝!=

   三日月大造氏

 九月に入り、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。湖国も実りの季節を迎えています。
 初夏の頃の、早苗が風にそよぐ様子もよいものですが、田んぼが黄金色に染まる風景もまた、大変美しく、自然の恵みのありがたさを感じます。
 さて、今年の夏は例年にない酷暑でした。稲の生育も心配されましたが、滋賀が誇る近江米「みずかがみ」は作柄・品質ともに良好で、八月末から県内外に向けて出荷が始まりました。
 「みずかがみ」は、夏の暑さに強い品種として、県農業技術振興センターが開発・育成したもので、今年はまさにその本領が発揮された形となりました。ほどよい粘りと、まろやかな甘みが特徴で、冷めてもおいしく、おにぎりやお弁当にも最適です。
 そして、「みずかがみ」のもう一つのアピールポイントは、人にも環境にもやさしく、安全、安心なお米であること。
 滋賀県では、農薬や化学肥料の使用を通常の5割以下に抑えた「環境こだわり農産物」の取り組みを進めており、「みずかがみ」は全量がこの基準で栽培されています。
 古(いにしえ)より、近江に暮らす人々は、自然と調和した生活、そして農林水産業を営んできました。今を生きる私たちもまた、「琵琶湖と共に生きる」という想いを大切に、環境のこと、人間以外の生きもののこと、未来のことを考えながら行う農林水産業を次の世代へ着実に引き継いでいかなければなりません。


もっと食べよう「近江米」!

 こうしたことから、今、滋賀県では、県や各市町、関係団体等の皆さんが一体となって、琵琶湖と共生してきた滋賀の農林水産業の「世界農業遺産」認定を目指して取り組んでいます。先月、その一次審査を通過したといううれしいニュースがありました。今後も認定に向けての道のりを皆さんと共に歩んでまいりたいと考えていますので、引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 食欲の秋、今年も美味しく実った「みずかがみ」を、皆様、ぜひご賞味ください。


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