【寄稿】滋賀県議会議員 井阪 尚司

■平成30年9月9日(日) 第18216号

=県政NOW 未来への挑戦「県民衛星プロジェクト」=

    井阪氏

 「夢をカタチに!イノベーションSHIGA新時代」をシリーズでお届けしています。今回は、AI・IoTや自動運転車の登場など急速に進むテクノロジーが近未来を激変させるとの予測から、思い切って「県民衛星プロジェクト」について話を進めます。
 サイエンスに関わる人たちから「5億円ロケットを打ち上げよう」と囁(ささや)かれています。実は、地方自治体の中にこのような時代を先取りするかのように取り組んでいるところがあります。隣の福井県です。繊維と眼鏡に次ぐ宇宙産業を県の主産業に位置づけ、2020年度に超小型人工衛星の打ち上げをめざして、「福井県民衛星プロジェクト」を推進中。JAXAの協力を得ながら県内企業が主体となって東京大学と研究開発を進めているのです。また、東京都知事は、先月の講演で都が所有する尖閣諸島の周辺監視を強化しようと、小型衛星に寄付金を充てることを一例として提案しています。
 国は、本年度から「地方大学・地域産業創生交付金」を募集しました。滋賀県は、県内大学のデータサイエンスを中心とした地域産業創生を検討しているとのことですが、私は、その中に滋賀の産業のノウハウと多くの大学の研究成果を活かした「県民衛星びわこ(仮称)」を打ち上げてはどうかと提案しています。国から5カ年で35億円もの交付金が見込める提案に乗せれば、この話はこれからの滋賀にとって実に魅力的です。
 琵琶湖の上に衛星が常駐すれば、例えば次のようなことができると考えられます。琵琶湖の水質・水草繁茂・魚類の分布の把握、米や野菜の生育状況と肥料や水の管理、サルやシカの居場所、生態系や森林状況の把握と地籍調査が一気に進みます。また、土地開発の状況や交通規制・緩和がスムーズに行えたり、今後の自動運転システムにも役立ちます。さらに、火災の把握や台風や集中豪雨などの災害情報、避難誘導、一人暮らしの安否確認などのセーフコミュニティやテレビ、携帯電話、インターネット通信にも寄与します。
 未来への挑戦。イノベーション滋賀を目指して、「県民衛星びわこプロジェクト」を国に提案してはどうでしょうか。



関連記事

powered by weblio




同日のニュース