【寄稿】参議院議員 小鑓 隆史

■平成30年9月13日(木) 第18219号

=国政刻刻 「ステップファミリー」=

 本年3月に起きた東京目黒区における結愛ちゃん虐待死事件は、死後、遺された鉛筆書きのノートが公開され、社会に大きな衝撃を与えたことは記憶に新しいところであります。安倍総理はことの重大さに鑑み、7月15日、児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議を開催、同20日に公表された「児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策」では、冒頭、「児童相談所への児童虐待相談対応件数は2016年度には12万件を超えており、5年前と比べて倍増している。また、児童虐待により年間約80人もの子どもの命が失われている…」として、児童福祉司の2000人増員を図るなど、財政措置も含め予算編成過程において検討することとし、児童虐待防止対策の強化に総合的に取り組むこととされました。さて、虐待事件が起きるたびに、真っ先に児童相談所が槍玉に挙げられることが多いのですが、家族構成の変遷など、ことはそう単純ではありません。児童相談所の実態については、「ルポ 児童相談所 大久保真紀著」に詳しく報告されています。さて、タイトルの「ステップファミリー」は聞き慣れない言葉ですが、同居する男女の少なくともどちらかに前の結婚で生まれた子どもがいる家庭をいいます。現在、わが国では、結婚したカップルの「3組に1組が離婚」し、夫妻とも再婚またはどちらか一方が再婚の割合は2015年に26.8%、つまり、「4組に1組は再婚」ということになります。全国のひとり親家庭(ステップファミリー予備軍)は120万世帯を超えていて、ステップファミリーは今後も増加することが予想されます。16年の犯罪白書によると、児童虐待に係る検挙人員1071人のうち、「実父」が459人と最も多く、続いて「養父、継父、母親の内縁の夫」が282人、「実母」が266人となっています。家族とは?が問われる時代になり、児童相談所や市町村、警察などの更なる役割と連携が求められています。



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