琵琶湖博物館 57年ぶりに新種のナマズを発見

■平成30年9月7日(金) 第18214号

=8日からトピック展示=

今回新種と認められたタニガワナマズ(琵琶湖博物館提供)

 【草津】 県立琵琶湖博物館(草津市下物町)の田畑諒一学芸技師はこのほど、日本で4種類目となる新種のナマズ属魚類タニガワナマズ(学名・Silurus tomodai)を発見したことを発表した。同博物館では、トピック展示として8日から11月25日までタニガワナマズの展示を行う。
 田畑学芸技師と北九州市立自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」(福岡県)の日比野友亮学芸員による研究グループが8月、新種のナマズ発見についての論文を国際学術誌上で発表した。
 琵琶湖博物館によると、これまで日本産の在来ナマズ科ナマズ属魚類は、日本各地に生息するナマズと琵琶湖・淀川水系の固有種であるビワコオオナマズ、イワトコナマズの3種のみが知られてきた。研究グループでは、先行研究で発見された未知の遺伝子的特徴をもったナマズ属魚類について、採取された標本を元に形態を詳細に調べ、海外産の各種とも比較を行った結果、これまでに知られている種とは異なると判断し、今回の論文にて新種と認められたとしている。国内で新種のナマズが認められたのは、ビワコオオナマズ以来の57年ぶり。
 タニガワナマズは、谷地の流水環境(=谷川)に生息する。中部・東海地方に分布し、体色や歯の形はイワトコナマズによく似ているが、全体的な体つきの特徴などは一般的なナマズに類似する。約50センチメートルまで成長するが、その他の生活環などはまだ不明な点が多い。
 田畑学芸技師は「新種と認められて大変うれしい。多くの人からの支援、協力が今回の研究成果につながったことに感謝する」と述べている。
 トピック展示は水族企画展示室で行う。タニガワナマズのほか、国内在来の他の3種も同時に生体展示し、それぞれの特徴や歴史をパネルでも紹介する。また、16日には田畑学芸技師がフロアトークで解説を行う。常設展示観覧料(大人750円、高大生400円、中学生以下無料)で観覧できる。開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は開館)。展示に関する問い合わせは同博物館(TEL077・568・4811)へ。


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