滋賀報知新聞(ニュース)平成12年4月5日()第12207号

生きがいづくりの拠点施設

めざすは元気老人

=たつみ会 「青春サロン」開設=



近江鉄道新八日市駅前にオープンした「青春サロン」

(湖東・八日市市)
 八日市市の市民ボランティアグループ「たつみ会」(小島智津子代表)は、高齢者が健康で楽しく一日を過ごし、生きがいづくりの活動施設となる「青春サロン」を同市清水二丁目の近江鉄道新八日市駅前の民家に開設した。

 青春サロンでは六十五歳以上の高齢者を対象に会員を募り、開設とともに四十二人が入会、活動をスタートさせた。
 入会時のアンケートをもとに会員自らが今後の活動内容を決めて行くが、趣味や特技を生かした作品づくりをはじめ、ボランティアの講師による手芸、工芸、園芸、陶芸、絵画、書道、料理、押し花、英会話、着付け、着物リフォームなどの講座が開かれる予定で、ボランティア活動による積極的な社会参加活動も計画している。

 二日の開講式には会員をはじめ中村功一市長、保健福祉関係者ら約四十人が出席。小島代表が「サロンでの活動を通して、長く、楽しく、明るい青春を過ごしてください」とあいさつ。つづいて中村市長が「一日から介護保険制度がスタートしましたが、介護の世話にならない元気老人こそめざすべき方向です。その意味でも青春サロンの役割は大きく、意義がある。健康老人を支える施設として期待します」と開設を祝った。また、施設提供者の山田隆一さんや、改修工事を行った雁瀬一郎さんに感謝状が贈られた。

 たつみ会は、市内の主婦ら約三十人で構成するボランティアグループで、絵画部や縫製部などが活動を続け、一流画家の絵画販売や手づくり作品、リサイクル作品の販売による収益金を車いすや血圧計などの福祉用具購入に充てて、高齢者や障害者の福祉関係施設などに寄贈している。今回開設した青春サロンの玄関にも、たくさんの手づくり作品などが展示されている。


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アースデイ2000しが

環境とエネルギーの祭典

=9日 愛東町内2会場で=

(湖東・愛東町)(一部既報)
 県内の自治体と県民が協働して、地域特性を生かした省エネルギーと新エネルギー導入の方向性の提言をめざす「アースデイ2000しが・滋賀エネルギー21」(同実行委主催)が、アジアではじめて滋賀県で開催されるG8(主要国環境大臣会合)に合わせて、九日午前十時から愛東町で開催される。

 テーマ“有機物の循環と自然エネルギー”と三つのキーワード“エネルギー”“生活”“環境学習”を設定してそれぞれの会場で様々な催しが繰り広げられる。
 町総合福祉センター「じゅぴあ」では、午後一時半から須田春海・全国地球温暖化防止活動推進センター共同議長による基調講演「エネルギー政策に自治体がどう関わるか」につづき、愛東町の「菜の花エコプロジェクト」や八日市市の「遊林会による里山保全活動」など六団体による事例報告、意見交流会が行われ、「滋賀エネルギー21しがアピール」の宣言を行う。

 これを前に、一般参加者を対象にした見学会が午前十一時から開かれ、「じゅぴあ」周辺の菜の花畑やせっけんミニプラント、排食油再生プラントなどを見学して、愛東町の取り組み状況を見学する。
 また、個人や団体、企業などの「滋賀エネルギー21」提案活動を紹介する「ポスターセッション展示」も「じゅぴあ」ホールで開かれる。

 一方、あいとうマーガレットステーションでは、再生自転車や無農薬野菜などのフリーマーケットが午前十時から、ペットボトルを使って大気の汚れ具合を調べる子ども環境学習会「アースデイ・コロンブスの卵」が午前十時から(定員五十人、当日会場受付)それぞれ開かれる。
 開催内容についての問い合わせは、実行委員会事務局(TEL0749―46―0211)へ。


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不登校生徒へのメッセージ

伊庭広人氏の作品展

=わたむきホール虹で開催中=



正確な描写に定評ある伊庭氏の作品

(湖東・日野町)
 メッセージ性に富んだ洋画を手がける伊庭広人氏(近江八幡市)の作品展が、日野町わたむきホール虹で開かれている。二十二日まで。

 中学三年生の頃不登校生徒だった同氏は、卒業してからも自室にひきもってカンバスに向き合う日が二年間続いた。その後、縁戚に当たる画家のアドバイスで高校へ進学、京都精華大学で洋画の基礎を学んだ。現在は美術教室を主宰する一方、高校と短大の非常勤講師を勤めている。

 同展では、学生時代から現在までの代表作品十四点を展示している。高校時代の作品は、闇の中で溶けていく“自分”が描かれている。中学三年生から家に閉じこもっていた作者は、自由な毎日に孤独と不安を感じていたという。

 大学時代に制作した「見下ろせば」は環境問題をテーマにしたもので、死に絶えた湖の上に成り立つ住宅地が描かれている。また最も新しい「展望」は、霧がかかった草原のかなたから希望を見い出す作者の心象風景が表現されている。

 挫折から立ち直った同氏は「しっかりした絵を描くことで、不登校生徒の希望になれたら」と、エールを送っている。


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山好き、花好き、自然が大好き

鈴鹿の自然美100点紹介

=山仲間による写真展 能登川町=



能登川町立博物館で開催中の「鈴鹿山想写真展」

(湖東・能登川町)
 能登川町在住の山好きグループと山で知り合った他地域の山仲間たちによる作品展「鈴鹿山想写真展」が、能登川町立博物館で二十八日まで開催されている。入場無料。

 能登川町栄町の中川昭彦さんをはじめ、同じ町内で山好きの左近健一朗さん(本町)、稲葉政幸さん(山路)、仕事仲間の池田浩さん(彦根市)の四人が実行委員会をつくり「日本の植物園」と言われるほどに種類の豊富な草花が植生する宝の山・鈴鹿山系の雄大な自然美を次世代へ」との思いで開いた写真展で、作品は山を通じて知り合った仲間たちにインターネットなどを通じて呼びかけ、収集した。

 会場には、フクジュソウやマンサクなど登山道を彩る花々や落ち葉降る秋の林、雪原、鹿との出合いの場面など、大自然ならではの光景を収めた風景や「若者よ山へ」との思いを込めた中川さんの母校・能登川高校のワンダーフォーゲル部(元山岳部)の紹介写真など百点余りを展示。

 生え変わって落ちた鹿の角や登山に関する資料約二十点も併せて展示しており、代表の中川さんは「思い思いに撮った写真なので、決して上手ではないが、下手なりに熱い想いで撮った一枚一枚です。私たちのごく身近な山「鈴鹿」の魅力をぜひ堪能してください」と話している。


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大連合艦隊に八幡氏が戦いを挑む

大津市長選に出馬表明

市民不在の密室政治に怒りの出馬
=連合、山田市長推薦が既定方針!?=

(湖西・大津市)
 元通産省情報管理課長の八幡和郎氏(48)は四日、大津市で記者会見し、五月二十一日告示の大津市長選に出馬することを正式に表明した。すでに山田豊三郎大津市長(77)が六選出馬を表明しており、これで共産の独自候補との三つどもえの戦いが濃厚になってきた。(石川政実記者)
八幡和郎氏(48)
               

 大津市議会の与党会派である「緑風会」(自民系)と「市民ネット21」(連合系)は合同選挙対策委員会を開き、三月初旬、八幡氏に出馬要請を行った。十三日には、両会派は記者会見し八幡氏に出馬要請したことを明らかにした。ところが同月十七日に山田市長が立候補表明した途端、緑風会は二十一日に「山田市長支持」へ一転する。

 これに動揺した「市民ネット」も八幡氏を単独で擁立することを断念する。これには、連合滋賀の首脳が「八幡氏を単独で推して万が一、破れた場合、次期衆院選に一区から出馬予定の川端達夫代議士に影響が出る。おそらく八幡氏を担げば、同氏が当選する公算が強いが、そうなると山田氏推薦に回る公明党と溝ができ、川端氏への票がまったく期待できない。

 「川端氏を守るために八幡氏を切り捨てる」との判断を下し、同月二十一日前後に山田市長とトップ会談を行い、市の人事や政策に注文をつける形で、山田市長推薦を密約したという憶測が出ている。大津市長選よりも「まず川端氏ありき」という組織防衛が最優先される公算が大だ。

 連合滋賀が(時間をかけ形式を整えて既定方針通り)山田市長推薦に回れば、リベラルな末端の組合員はしらけきって、逆に川端氏の選挙に悪影響が出るかもしれない。「川端氏よ、おまえもか」と。

 いずれにせよ緑風会や市民ネットが、市民不在ともいえるドタバタ劇を演じたことで、“はしご”をはずされた格好の八幡氏は、組織なし、金なし、地盤なし、政党などの推薦なし、という孤立無援の中、「無謀なたわごと(挑戦)は思い止まるべきだ」とする各種の忠告や圧力をはねつけて、出馬表明にこぎ着けた。

 「二週間前に市議会各派から市長選への出馬要請をいただいて以来、いろいろなできごとがあったが、多くの市民の励ましをいただき、出馬を決断した。新しい時代の風を大津に吹き込ませたい」と八幡氏は抱負を語った。自民や連合滋賀、さらには各種団体、自治連合会などの推薦を取りつけると見られる大連合艦隊の山田市長に、小舟のような小さな存在の八幡氏が市民の励ましや若さだけを頼りに、『市民派』として戦いに挑む。



八幡氏のプロフィール
 昭和二十六年大津市生まれ。膳所高から東京大学法学部を卒業。フランス国立行政学院に留学。通産省大臣官房情報管理課長を経て、現在は評論家。著書も『さらば霞が関』『葵の呪縛』など多数。


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