滋賀報知新聞(ニュース)平成12年4月16日()第12219号


水性植物・ヒメビシ保護へ

専用繁殖池完成で移植

=永源寺第2ダム宮溜調整池=


完成した池にヒメビシの種をまく地元住民

(湖東・八日市市)
 農林水産省国営新愛知川土地改良事業の永源寺第二ダム関連施設として建設が進められている八日市柴原南町の宮溜調整池で、県下でもここぐらいでしか確認されておらず、絶滅が心配されている水性植物「ヒメビシ」を保護するための専用池が完成し、このほど種まきによる移植作業が行われた。

 完成した専用池は、調整池の東端の一角にあり、名神高速道路に面した部分約二百平方メートルで、ヒメビシ約一万個の保全をめざす。宮溜での観察でヒメビシは一平方メートル当たり約百個の密度で生育していたことから、一万個には約百平方メートルの面積が必要となり、将来的な密度の拡大を考慮した。

 池の底には宮溜の底の土を搬入、調整池本体と池の間には通水管が設けられ、調整池本体の水位が低下しても池の水位を生育に適した0.5―1メートルに保ち、水位上昇時には魚など他の水性生物も移動可能となるなど、自然の水温調整、水質調整なども考慮した。流入水は、名神高速道路をはさんだ隣にある馬溜と水田の余水、ダム用水を供給。

 また、池の斜面を利用して宮溜に生育していたヨシ、ガマ、イ類をはじめ、イヌツゲ、ユキヤナギ、ミゾソバ等の水辺植生を再現して、魚や水鳥などの生育する植生ゾーンも設けられる。今後の池の管理は市が担当する。

 ヒメビシの種子は鋭いとげをもち、どのように落としても必ずとげが上を向くことから忍者が“まきびし”に使ったほか、栗のような味がすることから食用にも各地で栽培された。宮溜にも食用として持ってこられたものが繁殖したとみられている。
ヒメビシの種

 しかし、現在では人間には見向きもされなくなり、池の埋め立てや開発等によりその生息自体が脅かされ、近畿地方の保護上重要な植物「レッドデータブック近畿」に掲載され、自然保護団体等から保護を求める強い要請が近畿農政局や市に対して行われていた。

 この日の移植作業は近畿農政局職員や地元住民らが、宮溜から水を抜いたときに調整池の脇に設けられた仮設の移植池で昨年秋から大切に育てられたヒメビシの種を取り出し、自然保護団体や市職員が見守るなか、完成したばかりの池にまいた。

 作業に立ち合った自然保護団体のメンバーは、「発芽率が高いと言われるヒメビシだが、新しい環境のなかでうまく育ってくれるかどうか」と心配そうに種のまかれる様子を見守り、建設に携わっている企業の社員に池の構造などについて熱心に質問していた。

 調整池建設にあたって近畿農政局、市、地権者、地域の協議では、ヒメビシの保護以外に、▽布引丘陵側は元の土質と地形を生かす▽伝統行事のオオギ漁ができる底面構造の採用が決められており、農業用水の確保と地域環境や文化の保全を両立させる施設として、平成十二年度内の完成をめざして、工事が進められている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


土田さんの人形展

『子どもたちの季節』

=八日市市立図書館=

(湖東・八日市市)
 八日市市立図書館は十九日から三十日まで、人形作家土田早苗さんによる作品展「子どもたちの季節」を二階展示ギャラリーで開催する。

 兵庫県宝塚市在住の土田さんは、服飾デザイナーを経て、二十年前から人形作家に転身。独自の『早苗市松』を創作し、NHK番組『おしゃれ工房』で市松人形作りの講師を務めるなど幅広く活躍している。

 今回の作品展は、土田さんが今春から八日市市緑町にアトリエを構えたことをきっかけに実現。数多くの作品の中から季節に合わせた子どもたちの人形数十点とスケッチを併せて紹介する。入場無料。問い合わせは同館(TEL0748-24-1515)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


パイプオルガン
臼井真奈

=きょう セミナリヨでコンサート=

(湖東・安土町)
 楽しくオルガンを聴く会実行委は、十六日午後二時から「第三回臼井真奈パイプオルガンコンサート」を安土文芸セミナリヨで開催する。

 没後二五○年─J・S・バッハと彼をめぐるきら星たち─と題して、「トッカータ、アダージョとフーガハ長調」「オルガンコラール装いせよ、わが魂」などJ・S・バッハを中心に、「プレリュード嬰ヘ短調」(D・ブクステフーデ)や「キラキラ星の主題による変奏曲」(J・Ch・F・バッハ)、「オルガンソナタ第六番ニ短調」(キ・メンデルスゾーン)などを聴かせる。

 入場料(全席自由)は一般二千円、学生千五百円で、会場ほか八日市文化芸術会館、安土町地域振興課で発売している。詳しくは実行委(TEL0748-22─6132)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


受講生募集

モンセさんのスペイン語教室

=安土町国際文化交流協会=

(湖東・安土町)
 安土町国際文化交流協会は、国際交流員として町役場に勤務しているスペイン女性、フィガロボルタ・モンセラットさんを講師とする「スペイン語教室」と「国際交流サロン」の参加者を募集している。

 スペイン語教室は、今年度からの取り組みで、日本語のほか英語やロシア語も話せる語学堪能のモンセラットさんが、日常会話を中心にやさしいペイン語を教える。開講期間は、五月十六日から七月十八日までの毎週火曜日で計十回。時間は、午後七時から一時間半。高校生以上で休まず受講できる人で、町外からの申込みも受け付ける。会場は町公民館。参加費は千円で、別にテキスト代が必要。

 国際交流サロンは、五月十一日から七月十三日までの毎週木曜日、計十回の開催。時間は午後七時半から一時間半。会場は役場隣の防災センター会議室。対象は高校生以で町外も可。参加費千円。モンセラットさんのほか、ブラジル、北アイルランド、ノルウェイ、ドイツ、中国など七か国の在日外国人らが講師を務め、それぞれの国の生活文化の紹介や懇談を楽しんだり、スペインとブラジルの料理教室も開かれる。

 参加希望者は、国際交流サロンは二十八日まで、スペイン語教室は五月十一日までに町役場地域振興課内の同協会事務局へ電話(0748-46-7201)かFAX(46-5320)で申し込む。

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


パスポート 減少傾向に歯止め

昨年 県内の旅券発行状況

依然高い女性の海外熱
=20歳代で男性を上回る=

(全 県)
 県内における平成十一年中の旅券発行件数は、前年に比べ五・○%増の六万九百二十三件と、二年連続して落ち込んでいた減少傾向に歯止めがかかった。要因は低迷する経済の下げ止まり感や円高傾向の影響とみられ、全国的にも同様に増加を示している。

 有効期間十年旅券の発行割合(二十歳以上)は、七対三と五年旅券に比べ倍以上の伸びを示し、十年旅券の取得者が一段と多くなってきた。月別では、八月(六千七百件)が最も多く七月(六千四百件)、三月(五千七百件)と続き、十一月(三千六百件)が最低だった。

 年齢層は、例年通り二十歳代が二九・一%と約三割を占め、次いで五十歳代の一五・六%、三十歳と四十歳代の一四・四%と続く。男女別では、十二―十九歳(女性二千六百人)と二十歳代(同九千七百人)で、女性がそれぞれ男性を千―二千人上回った。
 全国でも前年に比べ四・○%の増加となり、県内の発行件数は二十五位だったが、人口一万人当たりでは十一位となった。関東の上位三位を除き、関西各府県が上位を占めていることから、関西国際空港の定着化がうかがえる。

 東近江での発行は、近江八幡市の三千百件を筆頭に八日市市千七百件、能登川町九百八十件、日野町七百八十件、竜王町六百十件、蒲生町五百九十件、安土町五百四十件、五個荘町四百十件、永源寺町百七十件の順。愛知郡四町は二百五十―四百二十の間で推移している。

 一方、県内からの出国者数(十年)は十五万八千人。渡航目的が観光十三万一千人、短期商用二万一千人、留学・研修千五百人、学術研究・調査九百人など。年代別も旅券発行と同様、二十歳代(四万六千人)が最も多く、三十歳代―五十歳代(それぞれ二万七千人)と続き、未成年と七十歳以上が若干増えた。

 渡航先はアメリカ(四万六千人)が断然トップ。韓国(二万人)、中国(一万一千人)、台湾(八千七百人)、オーストラリア(八千人)ほか、東南アジアやヨーロッパなどに人気が高い。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ