滋賀報知新聞(ニュース)平成12年5月2日()第12237号


青い空と新緑に包まれ

自然とふれあいの一日

=布施公園で みどりのつどい=


青空の下で弁当を広げる家族連れら

(湖東・八日市市)
 “八日市を緑の湖(うみ)に!”をテーマに、八日市市布施町の布施公園で「みどりのつどい」が先月三十日に開かれ、好天に恵まれたこともあり、大勢の家族連れが訪れ、開催されたイベントなどを楽しみながら緑の中で春の一日を過ごしていた。

 琵琶湖に接しない唯一の市として、川でつながる琵琶湖へきれいな水を送るためにも、市内を“緑の湖”に・・という願いから、「みどりの日」(四月二十九日)に合わせて、市、市緑化推進委員会、県造園協会八日市支部、市地婦連、市まちを語れる人づくり事業自然部会、県自然観察指導者連絡会湖東支部などで構成する実行委員会が、里山保全ボランティア「遊林会」、あゆみ共同作業所などの協力で、市民とともに緑の大切さや恵に感謝して、花と緑あふれる潤いのあるまちづくりをめざして平成六年から毎年開催している。

 会場では、緑化パネル展、相談コーナー、環境保全PR、「遊林会」活動紹介写真展、特産品販売などのテントが並び、花の苗やサツキ苗木の無料配布、もちつきコーナーなどには長い行列ができていた。また、ボーイスカウトの子どもたちによる「緑の募金」活動も繰り広げられた。

 このほか、バザーやハンギングバスケット教室、子ども向けの遊具なども人気を集め、昼には、芝生広場に家族連れらのシートが広げられ、やさし春の日差しを浴びながら、新緑の風景とさわやかな空気の中でおいしそうに弁当を味わっていた。


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ゴールデンウイークに

引き馬試乘会

=M&S乗馬クラブ=

(湖東・八日市市)
 M&S乗馬クラブ(八日市市中小路町)は、緑の地球防衛基金に寄付するチャリティー「乗馬レッスン(引き馬試乘会)」を三〜七日に催す。時間はいずれも午前十一時半から午後零時半までの一時間。

 五〜十八歳の男女が対象で、各日十五人まで受け付ける。参加費千円(基金へ寄付)だが、別途レンタル保険代千四十円が必要。馬に乗ってみたい人は、参加希望日などを電話で同クラブ(TEL0748-25─5940)へ申し込む。


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湖国ソーラーカー・EVカーフェスタ

世界初の連続12時間耐久など

=湖東町でレース大会 写生大会や試乗会も=

(湖東・湖東町)(一部既報)
 ソーラーカーや電気自動車による耐久レースが行われる「湖国ソーラーカー・EVフェスタin湖東」(同実行委主催、県・湖東町など後援)が、五月三日と四日に湖東町平柳のクレフィール湖東で開催される。

 “二十一世紀の子供達のために……”をキャッチフレーズに、地球環境の保全や地球との共存について、レースを楽しみながら一緒に考えようと開く。

 大会には、ソーラーカーや電気自動車などの研究を続けている全国の工業高校、大学、専門学校、職業訓練校などからソーラーカー二十四台、電気自動車四台、EVカート十台、ソーラーバイシクル七台が出場して、その技術を競う。

 特に、ソーラーカーによる連続十二時間の耐久レースは世界ではじめての競技で、車の性能と耐久性、ドライバーの運転技術、チームの作戦、天候など、様々な条件が絡み合ってレースが展開されるだけに、自動車の「ル・マン24時間耐久レース」やバイクの「鈴鹿8時間耐久レース」にも負けないレースが期待できるかもしれない。また、レースカーと観客の距離が近く、レースの緊迫感を身近に体験できる。

 三日午前中に公式車検、テストランを済ませ、午後零時半から開会式のあと、約一キロのタイムトライアルによる各種目の予選が行われ、三時半から「ソーラーバイシクル50キロ(90分)耐久」決勝、五時十五分から「コンバート電気自動車(EVカー)90分耐久」の決勝が行われる。

 四日は、いよいよ「ソーラーカー連続12時間耐久レース」が午前六時スタート、午後六時のチェッカーフラッグを目指す。また、EVカートによるジムカーナ(決められたコースを一台ずつ走り、所要タイムを競う自動車の障害競技)も午前十時、午後一時、同三時の三回トライで行う。

 レース以外にも、その日の決勝レースの車種別コンクールや各種エコカー試乗会(要普通免許)が行われるほか、ちびっ子ソーラーカー写生大会(四日午前・午後)、ちびっ子ソーラーカー試乗会(三日午後一〜四時、四日午前九時半〜午後四時)も開かれ、ファミリーで楽しむことができる。

 入場料・駐車料は無料。各チームの整備や舞台裏などを見ることができるパドックパスは一人一千円。


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ホンシャクナゲを救え

日野町鎌掛谷で保全対策

里山荒廃のあおりで衰退

=枝打ち、植樹で環境整備=


平成3年に根こそぎ倒れたホンシャクナゲ

(湖東・日野町)
 日野町は、里山荒廃のあおりを受けて衰退するホンシャクナゲ群落の保全対策を進めている。

 本来、標高千メートル付近に自生するホンシャクナゲが、標高三百メートルの低地に群生するのは珍しく、昭和六年に国の天然記念物に指定されている。町のシンボルとして親しまれるとともに、学術的価値も高いホンシャクナゲ群落の保全に向けた取り組みを紹介する。

 植物学を専門とする高田研一氏(高田森林緑地研究所所長・京都市)が、同町教委から群落衰退の知らせを聞いたのは平成三年二月下旬。鎌掛谷にどか雪が降り、その重さに耐えられなかったホンシャクナゲ約二百七十本が根こそぎ倒れた。

 これを受けて同町は早速、高田氏を中心とする植物、地質などの学識経験者からなる群落保存方法検討委員会を設置し、原因究明と保全対策に乗り出した。調査は平成三年から五年まで行なわれ、衰退の原因について「里山の荒廃によって、環境に適応した植物群落に移り変わる遷移が生じたため」と指摘した。

 岩盤などのやせた土地に自生するホンシャクナゲにとって、こえた土壌では成長しにくく、根が腐ることもある。人々の生活様式の変化によって、山のしばや落ち葉を肥料、燃料として使うことがなくなったため、地面に腐葉土がたい積し、肥沃な土壌に変わった。豊富な栄養を蓄えた鎌掛谷一帯には常緑広葉樹が覆いはじめ、日照量が大幅に低下。最適光量を一〇〇%とすれば、被害が集中した場所では三四・八%を示した。

 委員会は、これらを踏まえた対策について▽光をさえぎっている常緑広葉樹の枝を取り除く▽松くい虫の被害にあったアカマツを除去し、巻添えになって倒れる被害を最小限に抑える▽根が起きかけているホンシャクナゲには、土を詰めて空気に触れないようにする―など良好な環境づくりへの指針を打ち出した。

 また、同町は新たな群落をつくろうと、平成十年度から十二年度までの三年間にわたって苗木の植樹に取り組んでいる。県が千五百万円、町が千五百万円をそれぞれ負担し、腐葉土がたまりにくい尾根に一万五千株を育てる計画だ。花を咲かせるまで十五―二十年かかるといわれる。

 これまで天然記念物の保護政策は、「寄るな触るな」の言葉で表現されるように自然放置的なものだったが、今後は定期的な手入れが必要となりそうだ。委員会のメンバーの高田氏は「適当に人の手を入れることも大事なこと。自然を愛することは、その関わりから生まれてくる」と、人と自然のふれあいの大切さを訴えている。


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