滋賀報知新聞(ニュース)平成12年6月8日()第12280号


20世紀締めくくる歌声

響け新たな時代へ

=「第九in八日市」結団式=


決意表明する竹中さん(左)と谷さん
(アピアホールで)

 (湖東・八日市市)
 昨年、八日市市制四十五周年記念事業として市民手づくりで上演され、大成功を収めた「第九in八日市」が今年も開催されることになり、このほど、アピアホールで結団式が行われた。

 昨年のメンバーやスタッフなどから「一回だけで終わらせるのはさびしい」「年末の恒例行事に育てては」という声が強く上がり、あの合唱の感動をもう一度、そして、もっと多くの地域の人達に団員が一つになったハーモニーのすばらしさを味わってもらいたいと、実行委員会(鈴木文七会長)が組織され、再結団が実現した。

 実行委員会の呼びかけに、市民のほか、日野町、蒲生町、五個荘町など近隣の住民を含む男性三十二人、女性八十九人が参加することになった。メンバーの年齢は十六歳から七十六歳までと、幅広い構成となる。

 結団式では、顧問の中村功一市長が「今世紀最後の『第九in八日市』、練習は長丁場ですが、ぜひ歓喜の歌を響かせてください」と団員を激励。これにこたえて、団員代表の竹中美由紀さん(東浜町)と谷陽一郎さん(今崎町)が「やる気と興奮と不安がありますが、昨年よりレベルアップした演奏会になるよう、日々の練習に励み、感動を分かち合いましょう」と決意を発表した。

 今月十八日の八日市中央公民館から、いよいよ練習がスタートする。指導は県合唱連盟、演奏は大阪音大管弦楽団が担当。演奏会成功に向けて、毎週日曜日に厳しい練習が続けられる。

 演奏会は十二月三日に県立八日市文化芸術会館で開催。文化都市八日市市と周辺地域での音楽文化の活性化と生涯学習の推進、住民参加のまちづくりの促進を目的に、八日市大凧まつり、聖徳まつり、二五八まつりなど、市のビッグイベントに並ぶ年末の恒例行事としての成長への期待も含め、二十世紀を締めくくり、新たな世紀を迎える「歓喜の歌」を響かせる。


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高齢者の健康増進、老化防止に

成果あげる 生命の貯蓄体操

=気功やストレッチ、指圧など取り入れ=


熱心に体操を続ける受講生ら

(湖東・八日市市)
 年配の女性を中心に手軽にできる健康法「生命の貯蓄体操」の愛好者が増え、注目を集めている。

 八日市市内でも二十年ほど前に生命の貯蓄体操普及会八日市支部が組織され、久田俊子支部長を中心に市民の間に普及。現在、公民館など九会場で女性を中心に約百人が、健康増進やストレス解消、老化防止など、それぞれの目的をもって週一回、約二時間の体操を続けている。

 体操は、ゆっくりしたリズムの中で呼吸法を中心に“気”のエネルギーで体調を整える「気功術」を基本に、指圧、柔軟体操、関節や筋肉のストレッチなどを、二人組の「要の操法」「組み操法」、一人ずつの「五導術」の三種類の体操に取り入れ、それぞれの体調に合わせて全身をリラックスさせる。

 日ごろから溜まっている体の緊張や疲れ、ストレスが、じわりと流れる汗とともに次第に解消。体操を続けることで、自然治癒力も付き、内臓なども元気になることで活力がみなぎり、特に、高齢者にとっては老化防止、ボケ防止、寝たきり防止につながる。

 また、腰や足の痛みに効果があり、五年ほど続ける女性は「足が痛かったのが軽くなったし、肩こりも良くなった」などの体調改善を、また、夫の介護を続けながら一か月ほど前から体操を始めたと言う女性も「腰が痛かったのがすっととれた。みんなと会えて介護のストレス解消にもなり、週一回通うのが楽しみ」と話している。体操を終えた受講生の顔は本当に気持ちよさそうですがすがしい。

 久田支部長は、「ぜひ男性も」と参加を呼びかけている。受講など「生命の貯蓄体操」について詳しくは、生命の貯蓄体操普及会八日市支部(TEL0748―22―2590)まで。


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鎌と碗とひょうたんで 「かまわんで、入れ」

商いの原点探る「看板展」

=五個荘町のあきんど大正館=


あきんど大正館で開催中の看板展

(湖東・五個荘町)
 商売をする人にとって必要不可欠な暖簾(のれん)に変わり、その店の取り扱う商品をより分かりやすく明示する道具として登場した看板。五個荘町金堂のあきんど大正館では、今ではネオンに取って変わられ、ほとんど目にすることが無くなった江戸・明治・大正当時のこだわりの看板を紹介する『商いの原点を探る江戸・明治・大正の看板展』を開催している。七月二日まで

 当時は自らの製品に対する自信や誇りそのものであった看板。そのほとんどがごく素朴な木彫りでありながら、同じ物を売る店でも各々に独特の表情を持ち、店主の暮らしぶりや心情が色濃く反映され、美術的な視点も備えているうえに、「しゃれ」や「とんち」「語呂合わせ」など知的な遊び心を取り入れたものが数多くあった。

 会場に展示されているのは、多彩なコレクションを所蔵する観峰館(同町竜田)から借りた二十点で、鍵を象った鍵屋の看板や筆を象った筆・墨屋の看板からは店主のこだわりと自信が、「元気になるように」と相撲力士を描いた薬屋と「腹の中の鬼を取り払う」意味を込めて鬼を象った薬屋からは両店主のおすすめ商品が、味噌の壷を象ったものに赤と白の文字で『味噌』と書いた味噌屋の看板からは扱う商品を一目で伝えられるようにとの店主の思いがそれぞれに感じられ、見る人の目を楽しませてくれる。

 また、鎌と碗、ひょうたんを描き「かまわんで入れ」と読ませる謎の看板もあり「ご存じの人はぜひ、情報提供を」と沖宗一町商工観光課長。
 入場料は、近江商人屋敷(旧外村宇兵衛家・旧外村繁家)との三館共通で四百円。月曜日休館。問い合わせは町商工観光課(TEL0748-48-6678)へ。


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坊主憎けりゃ袈裟まで憎い

自民の良識問われる小選挙区支部処遇

県連、党費の受け取りも拒否

“生き仏”にされた栢木住職!?


少選挙区支部を認めない自民党県連。円内は、栢木氏

(全 県)

=総選挙のもう一つの断面=

●松井幹事長が説得へ
 五月二十五日午後五時、松井俊治・自民党県連幹事長から大津市内に呼び出された僧侶がいた。テレビでおなじみの三宝莚(坂本)住職 栢木寛照氏である。懇談の席上、松井幹事長は「私個人としては、栢木氏を県連の頑問に迎えるべきだと思っているが、役員会の決議がある以上、どうしようもなかった。今後の処遇については河本英典県連会長らと協議し善処したい」とひたすらなだめた。この総選挙で栢木氏が県連批判の行動に出るのを最も恐れたのだ。一方、栢木氏はいままでの県連の理不尽な扱いを涙ながらに訴えた。今回の総選挙のもう一つの断面である。

●諸行無常の宇野派
 前回の衆院選(平成八年)では、自民党第三選挙区支部は前職の岩永峯一氏と会社役員の井上和正氏との公認問題をめぐって紛糾した。一時は公認が決まったかに見えた井上氏だったが、本紙が報じた「祝金問題」から事態が一変。井上氏は告示直前に出馬を断念し、栢木氏が急きょ自民公認で担ぎ出された。

 この擁立には、同氏と親交の深い野中広務同党幹事長の力添えもあった。だが準備不足は否めず、無所属の岩永氏が大差をつけて圧勝した。迷走した公認問題の背景には、宇野宗祐元総理派(井上氏、栢木氏、宇野治県議)と山下元利元防衛庁長官派(岩永氏)との確執があった。結局、宇野派の金城湯池であった三区は、山下派の岩永氏によって落城した。

 岩永氏は九年春に自民党に復党するが、栢木氏は第三選挙区支部長をはずされ、九年からは名ばかりの「小選挙区支部長」に就任。以後、同党県連から冷たい仕打ちを受けることになる。

●封印された支部
 自民の公認候補が落選し、当選した無所属候補等が自民に入党した選挙区が奈良県など全国には七つある。党本部は、選挙区支部長からはじき出された落選公認候補のために「小選挙区支部」を新設し、この支部長に据える救済措置をとった。

 この小選挙区支部には、党本部を通じて直接、政党助成金が送金されている。県選管への届けでは、同小選挙区支部に対する九年の政党交付金は五百万円、八年の支部の政党基金残高(繰越金)が四百万円、支出はゼロで計九百万円が手つかずのまま政党基金としてプール。

 十年は政党交付金千五百万円、繰り越しの政党基金九百万円、支出七百万円で差し引き合計が千七百万円の政党基金残高に。繰り越しの政党基金(助成金等)の通帳は、特定の県連職員が個人で保管している。

●役員決議を盾に
 栢木氏は小選挙区支部長に就任後、県連に党費を納めに行こうとしたが「役員会で、党本部が決めた小選挙区支部、および支部長は認めないとの決議がなされており、党費を受け取ることはできない」とはねつけられた。

 タレントでもある栢木氏の知名度や人脈を生かせば、約三千人の党員確保はたやすいだけに、小選挙区支部の活動を行うため、県連に入党申込書の送付などを申し込むが、県連職員は「待ってほしい」の一点張り。党本部に党費を納めるわけにもいかず、支部の活動はできなかった。県連は今国の総選挙によって同支部が自然消滅することをひたすら願った。

 栢木氏は「県連があくまで私の存在を無視するならそれでいい。いずれの日か真実を明らかにしたい。ただ一部で憶測されているような当支部の助成金が県連で流用された事実はない」と語った。

 自民党内部でも「県連が栢木氏の政治活動に『待った』をかけたのは、同氏が多くの党員を獲得することを嫌った国会議員がいたためだろう。役員決議を盾に国民一人当たり二百五十円もの血税を投じて交付される政党助成金をもてあそぶ県連のやり方には首をかしげざるを得ない」と批判的な声が聞かれる。

 いずれにせよ、かっては宇野派であった無所属新人の奥村展三前参院議員が岩永氏にリベンジする。まさに時代はめぐるのだ。(石川政実記)


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環境産業 ・県、工技センターが連携

水質浄化の実用化プロジェクト

=BIYOでフィールド実験=


水質浄化資材のフィールド実験
地域技術(高島産地の織物)等を活用

(全 県)
 新たなビジネスチャンスとして全国的に環境産業が急成長している。県新産業振興課と県工業技術総合センター、県東北部工業技術センターの三者では、環境産業育成のための事業「水質浄化資材の実用化プロジェクト」を展開し、このほど開発した水質浄化資材のフィールド実験を行っている。

 実用化に向けた実験は、草津市志那町にある琵琶湖・淀川水質浄化共同実験センター(BIYOセンター)内の水路型実験施設で実施。期間は来年三月までで、環境分野への進出を考える県内企業への技術移転を目指している。

 実験テーマは▽水路1=「織物・鉄パイプ接触材および微細気泡装置を用いた河川水浄化実験」▽水路1(後半期のみ)=「ゼオライト多孔質セラミックスなどを用いた河川水浄化実験」▽水路2=「フローティングプランターシステムによる水質浄化実験」の三種類。

 水路1は、接触材として織物、脱リンとして鉄パイプを使用した水質浄化能力の検討を行っており、エアレーション装置として微細気泡装置を使用している。

 水路1(後半期)では、接触酸化用の微生物担体としてゼオライト多孔質セラミックスを、脱リン材には脱リン用セラミックスビーズを用い、水路の入口と出口について水質の比較を見る。実験開始は九月頃。

 水路2は、エアレーション装置を装備したフローティングプランターシステムを利用しており、浄化能力のほかに汚泥の減量化についても調査を行っている。なお、栽培植物はミントで、プランターのフロート部分には信楽窯業試験場が開発した加熱発泡セラミックス、マットには県東北部工業技術センター開発の植生マットが用いられている。


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