滋賀報知新聞(ニュース)平成12年6月20日()第12293号


桧山どこまで、武村に猛追の小西

=総選挙滋賀2区の中盤情勢=

桧山候補

武村候補

小西候補

(湖東・広域)
 有権者約四十二万人、四市七郡二十六町と南北に広がる衆院総選挙滋賀二区。さきがけ前職で五期を目指す武村正義候補(65)を、前回の雪辱を期す自民新人の小西哲候補(50)と、初挑戦となる共産新人の桧山秋彦候補(57)が激しく追上げている。

 実績と知名度で群を抜く武村は、入院などで遅れた地元入りを取り戻し、支持離れに歯止めをかける。一方、三年八か月の間に選挙区内で地道な活動を続けた小西は、公明の組織票をバックに猛追し、武村を射程距離内に追い込んだ。横一線に並びかける二人に対し桧山も、独自の日本改革を打ち出し、若者や無党派層への食い込みで、比例票の掘り起こしにも力を注ぐ。(敬称略)

 八日市の武村、近江八幡の小西に対し、彦根以北に打って出る桧山も近江八幡の出身だ。いずれも東近江地域を抜きに選挙は戦えない。湖北に強い武村に照準を合わせ、満を持す小西は「敵は湖北にあり」と、休眠期間中にミニ集会などで攻勢をかけた。近江八幡市議四期の実績を持つ桧山は、彦根に選挙事務所を構え、湖北を中心に攻める。

 「武村か」「小西か」の小選挙区で「桧山がどこまで」食い込むかだ。前回選挙(八年十月)で、武村が十万七千票、小西七万九千票、共産の菊地完は二万七千五百票だった。今回は、先の参院選(十年七月)で一万票落ち込んださきがけに対し、共産は約一万票を上乗せしている。一方、小西にとって公明組織(二万三千票)の支援は大きい。

 さきがけの事実上の解党や今年に入って二度の入院は武村を苦境に追い込んだ。公選法の政党要件を満たさないため、無所属での立候補を余儀なくされ、比例との重複立候補もできない。まさに「背水の陣」だ。そこへ手術後間もない体調が追い打ちをかける。

 入院による出遅れと万全でない体調で危機感が走った武村だが、さすが元大蔵大臣の貫祿と影響力の強さを発揮し、選挙戦に入ってからは街頭や個人演説会などで「日本・世界の武村」をアピールしながら、徐々に逃げかけたファン票の奪回に転じている。

 だが、二区さきがけ県議五人のうち激しい選挙を知る二人を除き、武村の威光を受け勝利した「御曹司」の動きが気になる。選挙事務所を構える地元八日市でも支持市議八人中、女性二人が入院で身動きがとれない。体調とともに不安材料は残る。

 一方、選挙前に有利とささやかれた小西は、武村の猛烈な巻き返しを受け「追い付け、追い越せ」と、当面の目標十一万票へ組織固めと支持拡大に奔走する。東京から国会議員や大学教授らが「中央になくてはならない人物」と呼びかけるが、小西陣営は「地元貢献が伝わってこない」ときり返す。

 地元は「近江八幡から国会議員を」と、前回票差(約三千六百票)をさらに広げようと燃える。「景気回復と地元貢献」を鮮明に打ち出す小西に期待してのことだ。(党籍停止処分で)激戦を制した復党組ら自民県議十五人は「Aランク候補の小西必勝」が至上命令という。

 隣接の八日市でも異変が起こった。元さきがけ県議の中島敏が直前に自民復党を果たし、ときめき仲間とともに小西支持に回り、前回票差(七千三百票)を「五分に持っていきたい」と意気込む。ときめき八千票と支部体制刷新で若手を含む市議七人は武村にとって脅威の的だ。

 シノギを削る武村と小西を横目に、桧山は「やりがいのある選挙」と意欲を示し、党を中心に独自の選挙戦を展開する。びわ町長(県内初の共産党員)の橋本健と、米原町出身で比例候補の河内卓を足掛りに湖北を攻め、彦根から東近江に南下する。

 地元での教員生活十七年と思いやりのある人物票が期待でき、自公保連立や中道批判の追い風を受け、近江八幡での基礎四千票の上乗せ狙う。八日市でも市議三人が精力的に動き、若者や無党派層に桧山支持を訴えている。選挙終盤は、東近江というより、八・八(八幡と八日市)決戦にもつれ込む構えだ。


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親子で楽しく気軽に参加

ニュースポーツで心つなぐ

=八日市市地婦連第20回大会=


息をあわせて取り組んだキンボール

(湖東・八日市市)
 八日市市地域婦人団体連合会の第二十回婦人大会がこのほど市立布引運動公園体育館で開かれた。

 親子で気軽に参加できる大会に――と、昨年からニュースポーツを取り入れ、これまでの講演会形式から会員相互の親睦と健康増進を図ることができる楽しい大会に改められた。

 今年も、「仲間の輪を広げよう、いい汗ながそう」をテーマに、市内の会員と子どもたち約三百人が参加して、にぎやかに大会を繰り広げた。
 開会行事のあと、くじ引きで二十四チームに分かれた参加者は、メインアリーナで三チームが大きなボールを落さないようにラリーを続けるキンボール、サブアリーナでスマイルボウリングの競技に汗を流した。

 最初はルールや要領が分からず、知らないもの同士で遠慮がちに競技に取り組んでいた参加者も、次第に慣れてくると、作戦を考えるなどチームワークを発揮して、熱のこもった展開が見られ、好プレーや珍プレーに歓声が湧いた。
 また、武道場では子どもたちと一緒にカローリングの体験にも取り組んだほか、最後には全員でレクリエーションダンスで親睦を深めた。

 開会式で谷正美会長が記念すべき二十回の大会を祝うとともに「交流を深め、婦人会組織の発展を」とあいさつし、環境への取り組みの一環として今年度から取り組むお買い物袋「マイバッグ」の運動の市民への拡大に協力を求めた。

 また、海外友之進市助役も、市地婦連の環境や青少年育成などの市政への協力に感謝するとともに、「今回の大会や地婦連活動への参加の楽しさや良さを地域の女性に広げて下さい」と激励し、「女性の力が欠かせない」と、これからもまちづくりへの積極的な参画を期待した。


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省資源・ごみ減量化へ

マイバッグ 市民にも販売

=市内公民館などで=


八日市市地婦連が作製したお買い物袋

(湖東・八日市市)
 八日市市地域婦人団体連合会(谷正美会長、会員一千八百人)は、環境問題への取り組みの一環として作製した買い物袋「マイバッグChifuren」を、会員以外の市民にも使ってもらい、省資源・ごみ減量化への理解を広げてもらおうと、販売を開始した。

 濃いグリーンのバッグは、小さく折り畳んでハンドバッグにも入れておけるようになっており、ファスナー付きの内ポケットと外側にもポケットが付く。二千個作製。

 一つ七百円(会員六百円)。市内公民館に見本があり、申し込みの受け付けを行っている。問い合わせは、市地婦連(TEL22―0056谷)まで。


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日野高校の2年生が計画

修学旅行でホームステイ

=物見遊山から体験へ様変わり=


宿泊先の家族への土産にと茶を摘む生徒たち

(湖東・日野町)
 県立日野高校(澤幸雄校長)の二年生二百三十人は今年九月、北海道の一般家庭に民泊し、現地生活そのものを体験する修学旅行を行なう。

 同様の取り組みは、学校の特色を打ち出すことで生徒獲得を目指す都市部の私学では、十年前から実施する傾向にあるが、県内の公立では珍しい。学校教育で体験学習が重視される中、修学旅行の実施形態も今後、「物見遊山」的なものから体全体を使った「体験」的なものへ様変りしそうだ。
 
 同校は、これまで三年間沖縄方面へ行っていたが、豊かな自然の中で酪農・漁業体験をしようと、三泊四日で道北の稚内市、豊富町を訪れることに決めた。知識があっても生活体験に乏しい生徒たちに、心の交流を通じて感動を味わってもらおうと企画。同校の依頼を受けた稚内市、豊富町がこの春、ラジオ・テレビを通じて宿泊先の家庭を募集、酪農や漁業を営む八十三戸(稚内市六十三戸・豊富町二十戸)が快く応じてくれて実現した。

 修学旅行の活動内容は、(1)学校での事前学習(2)現地での体験学習・・の二点に大きく分けられる。
 事前学習では、北海道の歴史文化・自然環境・特産品について学ぶほか、現地ではなじみの薄い滋賀県を紹介するため、授業や自主学習で改めて郷土への関心を深める。このほか、北海道で栽培できない近江茶を味わってもらおうと、生徒自ら茶摘みを行ない、宿泊先への土産として持参することにしている。

 また、現地での体験学習については、二〜三人の生徒が一組になって家族と生活を共にし、乳搾りや牛追い、地引き網、サケの天日干しを体験する。始めのうち生徒たちは、知らない家庭に飛び込むことに尻ごみしていたが、今では心待ちにし、さっそく文通を通じて交流を深めることにしている。

 学年主任の保井三千雄教諭は「今の子どもたちは、知らない人にあいさつができないなど、人とのつきあいが下手。田舎での体験で自分の幼さ、自然の良さを知ってくれたら」と、生徒たちの成長に期待を寄せている。
 


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西の湖 囲む大花火大会?へ

八幡と安土で共同開催の議論浮上

観光事業の効果も大
=近江八幡市観光物産協会 が安土町に働きかけ=

(湖東・近江八幡市)
 毎年、びわ湖まつりに協賛して実施計画を進めている八幡てんびんまつり花火部会(森岡成一部会長)はこのほど、まつりのフィナーレを飾る花火大会の打ち上げ場所を検討する会合を開き、ことしも近江八幡消防署前の休耕地で行う方向で準備を進めていくことを確認した。。

 同まつりの花火大会開催場所については、多くの市民が近くで公平に観られるように「学区ごとの持ち回り」や「八幡山頂上からの打ち上げ」、水辺との美しい光のページェントが楽しめる「西の湖周辺」や「津田内湖干拓地」などの案が毎年、議題にのぼり検討が行われているが、今年は第十五回の節目に当たることや消防署前では「ただ花火が揚がる美しさだけで情緒がない」との意見を受けて、他に移動できないか再検討したが、もし他の場所に変更した場合、盆踊りが催される市役所前付近に詰めかけた人々が観煙のために移動しなければならなくなることや、打ち上げ会場の警備と安全対策の観点から従来通りの消防署前が「無難」との意見にまとまった。

 そうした中で、記念すべき21世紀への幕開けを機に毎年、同じ日、同じ時間に開催されている安土町の西の湖花火大会と共同開催した大花火大会に発展させては、どうかという議論が浮上している。
 近江八幡市内から遠景に望める安土町の西の湖花火大会は、下豊浦地先の湖岸で行われており、水辺の情緒が味わえるうえ、真夏の宵空に映える閃光が水面に反射し、東近江地域の中では最もその美しさが楽しめる花火大会と知られ、町外からの見物人も多い。

 湖岸に隣接する地域では、花火の日に親戚や知人を自宅に招いて交流の場を持つ家庭も増え、年中行事の一つにもなっている。
 打ち上げ規模では、てんびんまつりと引けを取らないもので、花火の種類の違いはあるが、町レベルの花火大会としては、群を抜いている。何よりも西の湖の自然の中で上がる場所のよさや広いヨシ原の上に開花する花火の情緒は、他では味わえない魅力がある。

 昔から西の湖を共有の自然財産とする二市町が、対向する湖岸から同時にそれぞれの花火を打ち上げることができれば、湖周にその時間を一緒に楽しむ心の輪が広がるうえ、湖上の和船から観煙が楽しめる独自の観光事業が企画できる。事実、安土町の花火大会には毎年、近江八幡市側から幾隻もの和船が漕ぎ出され、西の湖だけしか楽しめない夏の宵の舟遊びとして隠れた人気がある。

 県内最大の内湖である西の湖を生活環境の一部として暮らす住民同士が、行政の境を越えて西の湖の自然環境を保全していく共通意識を育み、子供や孫に残していかなけばならない豊かな水環境の再生に取り組んでいく21世紀への出発点にふさわしい住民参加の催しとなるでは、という見方もある

 二市町の花火大会が、同じ目的を持った一つの催しになれば、ただの花火大会にとどまらず、西の湖の自然環境をより身近に受け止める機会としてとらえ、保全の向けた共同の取り組みの弾みにもなる、期待も寄せられている。

 ただ、近江八幡市側の打ち上げ会場を変更するには課題がある。てんびんまつりの花火大会の運営費は、市民と企業からの寄付金と市の助成金で賄われており、一般家庭からは一口千円、総額七百万円の協力金が集められている。「近くで観たい」との意見が強い市民の理解がなければ、実現は難しい。

 最高一発二百万円のスターマインが打ち上がる、てんびんまつり。一時間半におよそ六百発が大きな開花音とともに閃光を放って夏空に消えていく。
 二市町の花火共同開催は、21世紀のメッセージへとつなげていく夢ある取り組みとして関心を集めており、近江八幡市観光物産協会が、観光面からの効果も大きいとして安土町側に同時開催の検討を求めている。


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