滋賀報知新聞(ニュース)平成12年8月8日(火)第12349号

不登校に悩む母親

八日市市立子どもセンターまとめ

指導教室で復帰目指す

=つくしの会の充実に期待=

(湖東・八日市市)
 八日市市立子どもセンターひばりは、平成十一年度に取り組んだ子ども相談室の概要をこのほどまとめた。相談件数は二千三百五十件と前年より九%増加し、八年の開所以来、増加の一途をたどっている。

 相談室では、面接と電話相談、登校拒否の児童生徒の学校復帰を目指す適応指導教室ほか、障害治療を目的としたことばの教室を開き、相談を基に治療や援助などの活動に取り組む一方、不登校をもつ保護者を対象に問題を考える「つくしの会」も開催している。

 面接相談には子供、保護者、教師など百四十七人から延べ七百九十四件が寄せられた。不登校が最も多い五百三件(六三・四%)で、次いで言葉百二十件(一五・一%)、情緒不安五七件(七・二%)と続き、前年なかったいじめに十五件(一・九%)の相談があった。他は家庭、非行、交友など。

 年々増え続ける不登校へは五十五人から相談が寄せられ、保護者(二十九人)と教師(十八人)で八割以上を占め、特に母親からの相談が半数にのぼり、父親二人からも相談を受けている。

 相談総件数を階層別にみると、保護者からの相談が五百三十七件(六七・六%)と圧倒的の多く、そのうち母親が九七・八%を占めている。教師百五十二件、小学生三十一件などと続き、女性からの相談が目立つ。

 子ども電話相談の四百三十六件(男子二百五十四件、女子百八十二件)でも、保護者が百四十三件(二八・四%)と一番多く、次いで高校生(百二十三件)、青年(九十六件)、中学生(二十件)の順で、保護者を除き男性が上回り増加傾向にある。

 内容的には、身体の発育に関する性(九十一件)、育児(三十九件)、家庭(三十八件)、交友(三十四件)、異性(二十八件)と続く。家庭生活や育児、不登校に悩む保護者の相談が急増しているほか、高校性・青年からの性に関する相談も増えた。

 不登校の児童・生徒を学校生活に復帰できるよう支援する適応指導教室に十八人(小・中各九人)から相談を受け、そのうち十二人(小学生七人、中学生五人)が通所し、指導件数は延べ九百四十四件に及ぶ。つくし会(不登校の子を持つ親の会)も三回開かれ、相談や意見交換、活動参加などを通じ、保護者の「子どもに接する考え方の変化」がうかがわれる。

 まとめられた相談概要は、市内の全教職員や教育関係機関などに配布し、教育現場での実践に役立ててもらう一方、だれにも相談できない子供たちのために同センターの利用を呼びかけている。


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第27回市民の歌まつり ちびっ子やカラオケ愛好家

明るく元気に暑さなんか吹き飛ばせ

=小西衆院議員も初参加で美声披露=


盛大に繰り広げられた市民の歌まつり
―アピア1階セントラルコートで―

(湖東・八日市市)
 真夏の夜の歌の祭典「第二十七回市民の歌まつり」(同まつり協会、市、市教委、市音協、市観協、市文団連、市地婦連、八日市商議所、駅前商業開発、平和堂アルプラザ八日市、滋賀報知新聞社など主催)が四日、八日市駅前のアピア一階セントラルコートで開かれ、会場に詰めかけた延べ一千人を超える市民らが、楽しい歌声で暑さを吹き飛ばした。

 市立八日市幼稚園年長組七十人によるかわいい歌声で歌まつりは始まり、カラオケ愛好家やコーラスグループ、吹奏楽団などが次々とステージに上がって、日頃鍛えた自慢ののどや練習の成果を披露すると、会場から大きな拍手が沸き起こった。

 ゲストコーナーではこの歌まつりでしか聞くことができない市・県のトップが顔をそろえ、中村功一市長が「赤いグラス」を歌ったのをはじめ、高村与吉市議会議長「奥飛騨慕情」、安原悟郎八日市県事務所長「函館の女」の甘い歌声で観客を酔わせた。

 また、先の衆院選滋賀二区から初当選を果たした小西哲氏も、この日衆院地方行政委員会で地方分権や警察の信頼回復をテーマにはじめての質問を行うなど国会開会中にもかかわらず、忙しいスケジュールの合間をぬって駆けつけて初参加。選挙のお礼とともに「歴史あるすばらしいまつりに呼んでいただき大変うれしい」とあいさつ、若いころから故郷を思って口ずさんできた「琵琶湖周航の歌」を“美声の持ち主”のうわさ通りの歌声で観衆をうっとりさせ、ゲストコーナーの“取り”を見事に務めてまつりを盛り上げた。

 このほか、クイーンようかいちの野口ゆみさんと大谷美鈴さんも浴衣姿でパフィーの「恋のしるし」を元気いっぱいに歌い、歌まつりに花を添えた。
 主催者側の上田友久協会長、深田正治滋賀報知新聞社社長、冨田正敏副社長は「市民の皆様に支えられ二十七回目の開催を迎えることができました。これからもよろしくお願いします」とあいさつし、市民の歌まつりの発展継続とともに明るく元気なまちづくりを願った。


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県下36チームがポンプ技術競う

炎天下にきびきびと

=能登川町で県消防操法訓練大会=


能登川町の県消防学校訓練場で開かれた
消防操法訓練大会

(湖東・広域)
 日ごろの訓練の成果を競い合う「第三十五回県消防操法訓練大会」が六日、能登川町神郷の県消防学校訓練場で開催され、県下各地から集まった十七支部の代表三十六チーム、計二百七十一人が炎天下、きびきびとした動作で体得した技術を披露した。

 競技はポンプ車と小型動力ポンプの二部門に分かれて行われ、出場者たちが次々に繰り広げられる磨き上げられた技術に、詰めかけた来賓や家族など約二千人からは大きな声援と拍手が送られていた。大会結果は次の通り。

【ポンプ車の部】優勝 近江八幡消防団▽準優勝 甲南町消防団▽3位 水口町消防団▽4位 守山市消防団▽5位 高月町消防団▽6位 大津市消防団

【小型動力ポンプの部】優勝 木之本消防団B▽準優勝 蒲生町消防団▽3位 草津市消防団▽4位 能登川町消防団▽5位 竜王町消防団▽6位 木之本町消防団A


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日野町で戦争体験を聞く会

命を簡単に奪うのが戦争

=体験者5人が当時を語る=


体験者の話を熱心に聴く参加者たち

(湖東・日野町)(一部既報)
 日野町大窪の近江日野商人館(正野雄三館長)で「戦争体験を聞く会」が五日に開かれ、町内外からの来館者約百二十人が、同町在住の戦争体験者五人の経験談に耳を傾けた。

 戦時下の国民生活については、名坂静子さん(72・上野田)が東京大空襲の思い出を語った。悪臭が漂った焼け野原の風景、男女の区別がつかないほど黒焦げになった死体、暗い防空壕の中で焼夷弾の落下音に耐えた恐怖を振り返った。 

 また、中野千代子さん(78・上野田)は、昭和十七年三月にフィリピンで兄が戦死したという知らせを受けた思い出を述べた。母親は座り込んで動かなくなり、中野さんは足の震えが止まらなかった。後年、母親は口癖のように「あの子は弾にあたるとき、お母さんと叫んだのだろうか」と言っていたという。

 戦場での体験では、門坂与四郎さん(78・大窪)が、大激戦ソロモン海戦を中心に話した。搭乗していた軍艦が沈没するのを、浮上してきた米軍潜水艦がゆうゆうと写真撮影をしているのを見て、国力の違いを痛感したこと。瀬戸内海で潜水艦に乗って演習していた練習生百人が、米軍が設置していた機雷に触れて海の藻屑になったことを追想し、言葉を詰まらせた。

 陸軍航空隊のパイロットだった吉川積翠さん(78・西明寺)さんは、南方軍に配属された。米軍機の大編隊が来襲した時に、制止を振り切って出撃したパイロットの戦闘機が、目の前でハチの巣のように撃たれて炎上したのを鮮明に覚えている。終戦後しばらくは、戦死した友人の両親に会うのもためらわれたが、「あなただけでも帰ってきてくれて良かった」と言われ、肩の荷が降りたという。

 前宮正一さん(74・内池)は海軍に志願、戦艦大和の沖縄特攻作戦に従軍した。絶対沈まないと信じていた大和が、米軍機の猛攻であえなく沈没したことに、日本帝国の崩壊を痛感した。帰国後は広島に原爆が投下された翌日、呉駅で避難者がたどり着くのを目撃し、その惨状に恐怖を覚えた。

 主催した近江日野商人館の正野館長は最後に「戦争は二度としてほしくない。人間にとって一番大事なのは命、それを簡単に奪うのは戦争だ」と締めくくり、反戦と命の尊さを訴えた。同館は、体験者が話した内容を冊子にまとめて、今後の記録として保存するとしている。


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日野町でボランティア講座

いっしょに楽しもう

=お年寄りとゲーム通じ交流=


ゲームを楽しむ子どもたちとお年寄り

(湖東・日野町)
 日野町の夏休みボランティア講座がこのほど、同町松尾の特養老人ホーム白寿荘で開かれ、小中学生ら三十八人が参加した。核家族化でお年寄りと関わる機会が少ない中、ゲームなどを通じてお年寄りと交流し、身近な存在に感じてもらおうと同町社会福祉協議会が企画した。

 講座では始めに、研修室で柏瀬かね荘長の話しを聞いた後、部屋と部屋の間の敷居などの段差を取り払ったバリアフリーを見学。自分たちにとって小さいと思っていた段差が、お年寄りにとって大きな障害になることを実感した。

 引き続いて開かれたレクレーションでは、お年寄りと連想ゲームなどに挑戦。子どもたちは、はじめはぎこちなく接していたが、次第に溶け込むようになり、会場内で笑顔がはじけるようになった。耳の遠いお年寄りに対しては、口を近づけてゆっくり話しかけたりして、体験を通して相手の立場に立った心づかいを学んだ。

 社会福祉協議会の職員は「自己犠牲の精神でなく、相手を喜ばせながら、自分も楽しむ本来のボランティアを学んでくれたのでは」と話していた。


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