滋賀報知新聞(ニュース)平成12年8月25日(金)第12369号

東近江各地で確認

渇水で現われた 奇妙な光景

貯水率低下で永源寺ダム湖あらわ 
琵琶湖岸では遠浅の砂地が出現


遠浅の砂地出現で湖内のあちこちに
止められた水上バイク

(湖東・広域)
 少雨で琵琶湖の水位低下が続く中、渇水時にしか確認できない奇妙な光景が見られる。東近江地域もその一つ・・。

 永源寺町相谷の「永源寺ダム」では、貯水率が二八・二%(二十三日現在)と、昭和五十二年の供用開始以来、平成六年度(同日一八%)に次ぐ低い水位を示し、水没していたかつての集落跡が出現。斜面に段々に連なった水田跡には、まるで田植えを終えた後のように青々とした野草が繁り、当時の住民にとっては忘れ難い原風景が広がっている。

 心配されるのは全体水量の五四%をダムに依存している愛知川流域の農業用水だが、同ダム管理事務所では「現在、二日毎の送停水制限を行っており、このまま雨が降らなくても九月七日までのかんがい期間内はなんとか乗り切れる」とし、ひとまず胸を撫で下ろしている。

 日野川ダムおよびその上流の蔵王ダムについても「永源寺同様、平年に比べてかなりの水位低下が見られるものの、琵琶湖からの逆水利用もあり心配無い」と回答しており、「逆水も現在の琵琶湖の水位なら問題なく、蔵王ダムのみで賄う一部農地も現在の貯水量ならかんがい期間(十日)までは十分」な状況という。

 一方、大同川河口付近の琵琶湖岸では、遠浅の砂地が広い範囲にわたって島状に姿を現わし、所有者が浜で休憩する傍ら、流されることなく湖内に留まった数多くの水上バイクが不思議な光景を造り出している。

 水遊びを楽しむ一部の家族連れにとっては「子どもを遊ばせるには最適」との好評の声もあるが、やはり「どこまで水が減ってしまうのか」との心配の声が大半を占めていた。彦根地方気象台によると、今後もしばらくまとまった雨は期待できそうにない。二十三日現在の琵琶湖の水位はマイナス六十九センチ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ

東近江集落営農サミット

あす 八日市文化芸術会館で開催

農業発展と農村活性化探る
=環境こだわりシステム始動=

(湖東・広域)
 第二十一回東近江地域農業組合長大会・東近江集落営農サミットは、二十六日午後一時から管内の農業集落代表者ら四百五十人が一堂に集まり、県立八日市文化芸術会館で開催される。

 今回のサミットでは、東近江地域農業の持続的発展と農村の活性化について、その可能性を探り自立、振興への道を考えるため、管内の集落営農リーダーが農業の再生に向け、自ら取り組みへの強化を確認することにした。

 大会には、国松善次知事や北川弥助愛知川沿岸土地改良区理事長(県議)、中村功一八日市市長らも出席し、新世紀の農業に向け食糧自給率の目標設定、多目的機能に対する支援など、東近江の取り組みに期待を寄せる。

 地域農業振興に向け、農地農作業の広域受託システムの確立など「力強い生産構造の確立」、麦・大豆・飼料作物などにおける「生産力の向上」、地域農業環境マネジメントシステムの確立などの「環境調和型農業の推進」などの問題提起を行う。

 これを受けJAグリーン近江の宮地忍組合長は、九日に環境方針を採択しスターとした「東近江農林水産環境こだわりシステム」のキックオフ宣言をする。具体的には、肥料・農薬などの適正使用、農業用使用済みプラスチックの適正処理、有機農産物の栽培促進など、環境と調和した農林水産業の総合的な目標を設定し、東近江全体で環境にやさしい農業に取り組む。

 また、生産組織の強化や環境と調和した農業、新世紀への意識改革を目指すほか、「集落の力を結集し知恵と経営努力で東近江農業のど根性を出そう」などとする大会スローガンを採択し宣言する。

 このほか、良質麦を目指して管内全域で取り組んだ蛋白含量向上の活動成果が報告され、食味からみた県産米の品質について課題事例が発表される。農民作家の山下惣一氏の基調講演「どうなる農業・どうする農村」も行われる。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


差別のない明るい町づくり

八日市 市民のつどい

=26日 玉園中学校体育館で開催=

(湖東・八日市市)
 八日市市は、二十六日午後一時四十五分から「差別のない明るい町づくり第二十二回市民のつどい」(実行委主催)を市立玉園中学校体育間で開催する。
 市民一人ひとりが毎日の生活の中で人権感覚を育み、つどいを通してお互いの人権を尊重し、差別をなくす実践の輪を広げてもらうのが狙い。

 つどいでは、昨年募集の人権意識を高める作品で優秀賞に輝いた小林和紗さんの詩「人」(小学生の部)と、平野真吏亜さんの作文「私の生きる道」(一般の部)がそれぞれ発表される。

 また、武久健三さん(大森町)が経営する企業での取り組み「わたしと同和教育」について実践を語り、桜川昇峰こと萩原好夫さん(御園町)は人権擁護座敷音頭「才次、才兵衛の物語」を披露する。このほか、落語家露の新治さんの人権高座「自分の人生、自分が主役」もある。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


中嶋コレクション第9弾 神仏習合の美術

日本人の信仰、精神生み出す

=大通り風物時代館 「岸田劉生版画展」同時開催=


日本固有の神道と伝来宗教の仏教が融合してできた
宗教芸術を知ることが出来る企画展「神仏習合の美術」

(湖東・八日市市)
 六世紀に日本に伝来した仏教が、固有の宗教である神道と融合して民衆の間に受け入れられる過程で、大きな役割を担った宗教絵画などを集めた企画展「神仏習合の美術」が、八日市市八日市町(金屋大通り)の八日市まちかど博物館“大通り風物時代館”で九月三十日まで開かれている。

 今回も市内本町の市神神社宮司の中嶋高名氏が所有する美術品の中から、その一部を紹介するコレクション第九弾。
娘・麗子を描いた「麗子像」のひとつ

 仏教が広まる過程において、その土地固有の民族的宗教と融合しながら発達を遂げ、現代に至っている。日本でも、固有の信仰、思想である神道と協調関係を保ちながら平安密教など、次第に習合の思想や信仰が民衆の中にも生まれ、神と仏を同時に仰ぐという矛盾ともいえる独特の宗教の中から、日本人の思想構成や精神構造が形成されていくことになる。また、歴史上の人物が信仰の対象になることも多くみられるようになる。

 主な作品は「春日曼陀羅」(室町時代)、「竹生島曼陀羅」(同)、「天満天神(菅原道真)画像」などの掛け軸、毎年四月に行われた神祭行列を描いた「日光東照宮神祭図巻物」(江戸時代)など。

 なお、今回は企画展と併せ、「岸田劉生版画展」も同時開催されており、娘を描いた「麗子像」で知られる岸田の、同人誌「白樺」の表紙や武者小路実篤ら白樺派の作家の単行本の装丁や挿絵として使われた版画作品二十点余りを紹介している。
 同館は入場無料。月・木曜日休館。展示内容など問い合わせは、大通り風物時代館(TEL0748―23―5703)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


長期化する解決に不安

蒲生町の女性殺人から2カ月

有力な手がかり依然つかめず
=地元で行事自粛など警戒=


立ち入り禁止のテープが
張られたままの高岡さん方の畑

(湖東・蒲生町)
 蒲生町岡本の主婦高岡慶子さん(65)が、自宅近くのササやぶで殺されて見つかった事件は、六月二十七日に事件が発生して、もうすぐ二カ月がたとうとしている。

 懸命な捜査が続けられているが進展はなく、長期化する事件に不安をぬぐいきれない地元では、子どもたちの夏休み行事を自粛するなど警戒を続けている。

 高岡さんは六月二十六日午前十時ごろ、近くの畑に出たまま行方不明になり、翌二十七日の朝、畑から北東約百三十メートル付近のササやぶで全裸遺体で見つかった。捜査本部の調べによると、自宅を出て一時間後の二十六日午前十一時ごろ、首にひものようなもので絞められ、殺されたことが分かった。

 遺留品としては、畑周辺で血のついたブロック、高岡さんのブラウスが発見されているが、このほかの衣類などは見つかっていない。また周辺地域では、四十五人体制で聞き込み捜査が行われているが、有力な手がかりが見つかっていない。犯人像については、変質者や恨みのある者など様々な角度から見ており、不審人物の洗い出しに全力を挙げている。

 一方、地元では事件を受けて、子どもたちによる夏休み中の夜回りを見送ったほか、毎年二十〜二十三日の三日間にわたって開いている地蔵盆は、二十三日の一日に短縮。さらに、地蔵盆にあわせて実施してきた花火、胆だめし大会も取り止めた。

 また、同町教育委員会はPTA連絡協議会とともに、学校の二学期が始まるのにあわせて毎日、教員や保護者による登下校時の監視、夕方のパトロールを全町的に展開する。児童に対しては集団、中学生には複数による登下校を一学期に引き続いて指導することにしている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ