滋賀報知新聞(ニュース)平成12年9月5日(火)第12381号


ネイチャーセンター起工

あす 八日市いきものふれあいの里

里山保全の情報発信基地
=山小屋風 地域の自然学習拠点=


ネイチャーセンターの完成予想図

(湖東・八日市市)
 八日市市は、同市建部北町の愛知川河辺林に計画の「八日市いきものふれあいの里」(河辺いきものの森)に建設するネイチャーセンターの起工式を六日午前九時半から行なう。

 周囲の自然と調和・融合する山小屋風の建物は、放射状の鉄骨平屋五百平方メートルで、この森での自然観察や体験学習、里山保全活動を行なう利用者のための拠点施設となる。

 ログハウス風のセンターには、愛知川河辺林と八日市の自然や里山の文化を学習する展示ホールや、六十―七十人が学べるレクチャールームをはじめ、地域の植物・昆虫・野鳥などの標本を保管する収蔵庫、森の自然を解説したり里山ボランティアを支援する指導員のためのレンジャールーム、図鑑などを集めた図書コーナーなどを設ける。

 地域の自然学習の拠点と里山保全活動の情報発信基地としての機能を備えたネイチャーセンターは、来年六月に完成させる。建設費は約一億九千万円で、環境庁と県、八日市市がそれぞれ三分の一ずつ負担する。

 これまで、長年放置され荒廃した森林の整備ほか、空中回廊の森林観察デッキ、野外トイレ、自然観察路、駐車場などの整備を行なっている。センター完成後は、外溝工事などを行なう一方、センター内の展示や自然観察プログラムの作成など開館準備に取りかかり、十四年四月の全面オープンを目指す。

 愛知川河辺林(約十五ヘクタール)は、市民ボランティアの手で自然環境の保全と復元も手掛けられ、環境教育や自然体験のためのフィールドとして、「人と自然、人と人をつなぐ森」をテーマに整備が進められている。総事業費七億一千万円。


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とやま国体(夏期大会)へ

八日市から8人出場

=杉本、木戸口両選手に期待かかる=

木戸口選手

(湖東・八日市市)
 第五十五回国民体育大会夏期大会へ県代表として出場の選手団(監督以下百十九人)は、五日に県庁で開かれる結団・壮行式で国松善次知事らから激励を受ける。

 とやま国体は、九〜十二日に富山県内の各市町村を会場に開催され、水泳、ボート、ヨット、カヌー、ボウリング、ゴルフの六競技が行なわれる。

 八日市市からボウリングに出場の杉本寿選手(15)は関西ジュニア選手権で個人総合優勝を果たし、ゴルフ初出場の木戸口義明選手(49)も関西地区大会で上位入賞するなど、大会への期待がかかる。八日市からの出場は次ぎの各選手。

 【水泳】塚本侑子(八日市高)【カヌー】三宅大樹(八日市南高)板津康典(同)松原隆史(同)向太志(同)【ボウリング】杉本寿(愛知高)【ゴルフ】木戸口義明(木戸口運輸)金子征嗣(大阪桐蔭高)


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日ごろの練習の成果観てね

小さな体で大きな演技

=ステラ新体操クラブ発表会=


見事な演技を披露する生徒たち
(八日市市立布引運動公園体育館で)

(湖東・八日市市)
 子どもたちの心身の健全な発育と表現力や創造力を養ってもらおうと開かれているステラ新体操クラブの第三回発表会(市体協、滋賀報知新聞社後援)が、八日市市立布引運動公園体育館で二日開かれ、同クラブの生徒四十人が日ごろ鍛えた技を会場に詰めかけた家族や観客の前で披露した。

 発表会では、ボール、リボン、フープ、ポンポン、自分たちで考えて作ったペットボトルを利用した道具などを使って、幼稚園児(キッズクラス)のかわいい演技、小学生(チャイルドクラス、ジュニアクラス)の元気いっぱいの演技、選手クラスの生徒たちによる華麗な演技など、個人や団体の演技が次々に繰り広げられ、最後には生徒全員によるダイナミックな演技で観客を魅了した。観客席からは、一つひとつの演技に惜しみない拍手が演技に送られていた。

 同クラブも開講四年目を迎え、北川礼子主宰をはじめとするコーチスタッフの指導の下で生徒たちの技術も大きく向上してきている。七月の県ジュニア新体操選手県大会では、チャイルドの部で福島亜里紗さん(小学四年生)が初優勝したのをはじめ、各大会で上位入賞を果たすなど成果を上げた。また、今月九・十日に開催される第七回近畿ジュニア新体操選手権大会にも四人の選手が出場する。


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「近江商人の町」題材に公募

てんびんの里を描く日本画コンクール

=五個荘町 10月に受付開始=

(湖東・五個荘町)
 近江商人の伝統と文化を残す五個荘町で隔年開催されている「てんびんの里を描く日本画コンクール」(町・町教委主催)の第三回の募集要項がこのほど決まった。

 同コンクールは、五個荘ゆかりの日本画家野村文挙を顕彰する事業の一環として、また、町民の文化芸術の振興、日本画の隆昌を志す人材の発掘・育成を目的として二年に一度開かれているもので、毎回、全国各地からプロ・アマ問わず多くの作品が寄せられている。

 応募作品の受付は十月一日から開始され、二〇〇一年一月二十日(当日消印有効)の約四か月間で締切り。

 作品は、近江商人発祥の地である同町の自然や町並みを題材に、「未来に光る清新な町づくり」のイメージにふさわしいもので、▽日本画(水墨画は含まない)の平面作品で具象画▽壁面の展示が可能▽大きさが二十号以上、五十号以内▽未発表の創作▽仮縁を付ける(ガラスは不可)の条件を満たしているもの。出品点数は一人二点に限り、一点出品につき出品料千円が必要。

 審査には、日展の理事を務める中路融人氏と琵琶湖文化館館長で砺波市美術館館長の石丸正運氏があたり、大賞(五個荘町長賞)一点(賞状・副賞五十万円)、優秀賞(教育長賞)数点(賞状・副賞五万円)、佳作数点(賞状・副賞記念品)を決定するほか、特別賞として文挙の会会長賞など数点も用意されている。

 審査結果は全応募者に通知され、二〇〇一年二月二十四日にてんびんの里文化学習センター内ホール「あじさい」で表彰式、同日から三月三日まで同ホールで展覧会が催される。応募方法など詳しい問い合わせは〒520-1421神崎郡五個荘町竜田五八三・五個荘町てんびんの里文化学習センター内「日本画コンクール事務局」(TEL0748-48-7100)へ。


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あれ!代替地の筈じゃなかったの?

県が武佐町の県有地競売へ

国道421号線の 道路改良に不信感
=地元との土地交渉に影落とす=


一般競争入札にかけられることになった
武佐町の県有地

(湖東・近江八幡市)
 県が近江八幡市武佐町の国道421号線で進めている道路改良事業で、民地買収に伴い、土地提供者の代替地に予定されていた筈の県有地が一般競争入札で売却されることになり、県行政に不信の声があがっている。

 問題となっている県有地は、同町武佐町四四七番二にある国道に面したほぼ正方形の角地(面積二四二・六四平方メートル)で旧武佐駐在所跡地。

 昨年九月、財政難から県内各地に保有する遊休地の売却を決めた県は、各県事務所や土木事務所を通じて十九か所の土地をリストアップ。市町村への売却交渉を優先的に進め、うち交換を含めた八か所について市町に払い下げた。後になって売却は適当でないと判断した土地を除いた残り七か所を一般競争入札にかけることに決め、入札参加の申込みを受付けるパンフを配布、現地に告知看板も立てた。

 問題となっている同町の県有地については、詳しい売却条件を希望者に周知するための現地説明会を十月二十六日に開き、十一月二日県大津合同庁舎で入札される予定となっている。

 道路改良計画は、平成八年に小学生の死亡事故が発生したことから、歩道を国道につける要望が地元から寄せられたのを受け、県八日市土木事務所が立案。国道の東側片方に幅三・五メートル、長さ六○○メートルの歩道をつける計画を地元に説明し、拡幅ルートにかかる建物調査と平行して土地交渉に入った。

 昨年秋には、県が問題の県有地を市土地開発公社で買い上げてもらえないか、と要請。市は、財政的に難しいことと、何よりも県が進める道路改良事業にかかる県有地を代替地とせずに買い上げることはおかしい。たとえ買い上げても最終的には、売却することになり「土地ころがし」の疑念も浮かぶとして要請を拒否した。

 今年に入って地元地権者との本格的な土地交渉が進められ、交渉の段階で、問題の県有地は道路改良工区の中にあり、土地を提供する地元人の代替地とするよう要望があがっていた。県と一緒に用地交渉に当たっていた市も過去の類似例から当然、そうなるものと判断。同土木事務所も了解しているものと受け止めていた。

 そうした動きの一方で、県が遊休地を売却処分する方針を固めて県庁の財政課が選定作業に入った。今回問題となっている県有地について同土木事務所に照会を求め、その結果、代替地とせず売却処分されることが決まってしまい、市も困惑している。

 本庁から照会を受けた同事務所用地課では「(売却リストに載せてもよいかという)問い合わせがあったが、まだ誰の代替地にするのか具体的に決まっていなかったので、問題ないような返事をした。でも、(売却せずに)残しておいた方がよいとも、伝えたつもりだったが」と話している。

 道路改良事業にかかる県有地が計画区域の真ん中にあって、周辺民地の買収交渉が進められている最中に、地元の要請を無視した形でその県有地が第三者に競売されてしまうということは、これまでの県の対応に地元の不信感が募っても当然。

 土地交渉が解決すれば公共工事はできたようなものと言われる。それだけ住民の利害が直接絡む土地交渉は難しく、成立にこぎ着けるのに時間がかかるのが通例。ところが、地元住民が、立ち退きや家屋の解体などの大きな負担を受け入れ、問題なく用地交渉がまとまりつつある今、代替地になる筈だった県有地の競売は、地元の心情を逆撫でする背任行為と受け止められている。


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