滋賀報知新聞(ニュース)平成12年9月14日(木)第12392号


免れない猪飼町長の責任

栗東町の産廃処分場の硫化水素問題

厚生省の指導で遠のく事実解明??

=“焦眉の急”の地下水汚染調査=

(湖南・栗東町)
 栗太郡栗東町小野の産業廃棄物処分場で全国でも例を見ない高濃度の硫化水素が検出されたため県は先月二十九日、同場内で掘削調査を実施した。県では現在、採取したこれらの物質を分析している最中で、結果の判明は早くても今月末までかかるが、「調査結果が出てから調査委員会と相談し、県の対応を判断していく」(国松善次知事)方針だ。遅々として事実解明が進まないRD問題の謎を相関図を交えて検証してみた。 (石川政実)

 住民で組織する産廃処理問題合同対策委員会は七月十七日、猪飼峯隆町長に対し七項目の公開質問状を提出したが、この中には「RDエンジニアリングの経営陣には、町長の親族や助役の親族が含まれ、また、町長の奥さんはこの会社の大株主だと承知しているが、道義的責任は」との質問があった。

 ちなみにRD社の前身は、昭和五十五年に設立された佐野産業。佐野正社長は、同町鴨ケ池などの所有地のみならず、同氏の叔父にあたる猪飼町長の土地なども借り受けて産業廃棄物処理業に乗り出した。

 銀行から融資を取り付ける際には、猪飼町長の土地を担保に入れるのが常だった。設立当初の役員には、取締役に猪飼町長の妻の光子氏、監査役には猪飼町長の弟の猪飼隆治氏(現在に至る)らが名を連ねた。現在の役員構成では、助役の高田徳次氏の息子の正徳氏が取締役に。

 またRD社の関連会社のウイズ・ユ―は、同町小野の猪飼町長の所有地を利用して巨大迷路を経営するため昭和六十一年に設立されたが、設立当初の謄本には、猪飼光子氏が取締役として登場する。ある意味でRD社グル―プは”猪飼ファミリ―企業“ではという疑念を禁じ得ない。それを否定するためにも猪飼町長は自ら率先して調査を行い、事実関係を明らかにする義務がある。
まだ稼働できない
RDのガス化溶融炉

 次に政治家との相関図だが、町会議員の三浦忠一郎氏は古くはRD社の営業部長、最近では相談役として活躍。この三浦町議と親戚に当たる三浦治雄県議の資金管理団体「朋山政経同志会」に対し、RD社から平成十年だけで九万円の政治献金がなされている。

 またRD社が処理場内に建設したガス化溶融炉施設を建設した、たち建設の舘義雄社長は、佐野氏とはJC時代からの友人。加えて舘氏は、平成八年に衆院議員の岩永峯一氏が初出馬した時から、同議員の選挙を支え、十年も、たち建設は岩永氏の資金管理団体「峯誠会」に五十万円を献金。この岩永氏の最大の側近は、三浦県議である。

 一方、昨年十一月に県が設置した「硫化水素調査委員会」委員長の京都大学工学部教授・武田信生氏は、県の前環境審議会廃棄物処理部会長などを務める県の指南役だ。さらにRD社などを核とするPETボトルなどのリサイクルの研究会の座長も務めており、RD社との関係は浅からぬものがある。厚生省はこの五月に武田氏など六人の学識経験者による「硫化水素対策検討会」を設置したが、この六日、当面の対策として酸化鉄を含む土壌を敷いたり、ガス管でガス抜きするなどとする報告書をまとめた。

 これに対し住民組織の“産業廃棄物処理を考える会”代表の一人、高谷順子氏は「厚生省は特殊な土をかぶせる方法を検討されているようだが、このことが埋立物の掘削調査を中止する大義名分に使われ、事実解明がなされない不安がある。地下水汚染の心配も出ているというのに…」と眉を曇らす。いずれにせよ本紙の相関図は、県の判断を占うヒントになるかもしれない。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ

刈草&家畜ふん尿を再利用

水口で「たい肥化施設」稼動

=有機肥料として循環=

地域共生型畜産
モデルのシステム

(湖南・水口町)
 水口町で建設が進められていた地域共生型畜産モデル事業の「たい肥舎」がこのほど完成し、地域から発生する刈り草と家畜のふん尿を再利用、有機肥料として年間約千六百トンが循環される。

 近年、安全・安心な農産物供給が求められる中で、省農薬や土づくりが重要な課題となっているが、生産現場においては、家畜ふん尿処理が経営規模の拡大を妨げている畜産農家と、有機質資材の入手が困難な耕種農家の現状がある。

 今回のモデル事業は、これらの負担軽減を図るのが狙いで、畜産農家から発生する一次発酵処理のたい肥と、未利用資源である公道法面からの刈り草を混合たい肥化する施設を整備。有機質資源の発酵処理施設を耕種農家側に設置し、混合たい肥を農地に還元する循環システムだ。

 昨春、町内の耕種農家九戸と日野町の畜産農家一戸で組織する水口町堆肥生産利用組合(嶋田増弘委員長)が設立し、名坂と宇川、山地区の三カ所で建設が進められてきた。総事業費は約六千百万円。建築面積は名坂が二千百九十六平方メートル、宇川が千四十五平方メートル、山が七百五平方メートル。

 整備された三施設は木造平家建てで、臭いが漏れないように密閉構造となっている。内部には発酵槽が設けられ、ここで、家畜農家が一次発酵させたモミ殻混じりのふん尿約三千八百トンと、道路沿いなどで刈り取られた草約百七十トンを二カ月かけて二次発酵させ、年間に千六百トンの有機肥料を製造する。
 このほか、マニアスプレッダ三台、ダンプカー三台、ショベルローダー三台、ボブローダー一台が備えられている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


業者サイド「純度」が一番

容器包装リサイクル法の現場ルポ

トレイは比較的身近に
=消費者の行動が大きなポイント=

○=実施×=検討中

(湖南・水口町)
 高機能な消却施設や最終処分場の確保が困難になっている中、プラスチックごみの四割以上と言われる食品トレイはほどんどが使い捨ての状況。ラップなどの塩化ビニル製品に関しては、ダイオキシン発生の危険性もある。循環システムの構築もさることながら、製品自体の改良や家庭での分別など「生産者と消費者」の対応も重要な課題となっている。今回は、環境管理国際規格ISO14001に取り組み、県内でもいち早くトレイ回収を始めた水口町を訪ねた。【山田香織】

 まず、プラスチックの材質表示を調べると七つの識別マークがある。ポリエチレン、高・低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどが原料で、回収を行う食品トレイは識別の六番。

 原料のポリスチレンは直径一ミリほどの小さな粒だが、熱を加えると約五十倍にまで膨らむ。非常に軽く強度もあることから食品トレイや緩衝用梱包材などに利用されている。

 水口町が計画した年間回収量は一九トン。これまでの実績は六月が一九〇キロ、七月二三〇キロ、八月二二〇キロと順調だ。また、近隣のスーパー等でも店頭回収を行っており、比較的にトレイリサイクルは身近なものとなっている。

 回収が進む理由について町環境課は「他のプラスチック製品との見分けが付きやすいからでは」と話している。ただ、現行法では白色トレイのみの回収で、着色トレイや電子レンジ対応の弁当箱は対象外となっている。このほか、メーカーによっては識別マークが記されていない物があり、住民からの問い合わせが日に何件かあるようだ。

 こうした問題を考える「リサイクル推進委員会」が設立され、各区からの代表者が担当課を交えた議論を展開。今後の方向性を探る学習会が開かれ、循環型社会への普及啓発が進められている。

 プラスチックに次いで排出量が多いのが紙の容器包装で、国民一人当たりの年間使用量は二五〇キログラムと言われている。
 水口町の各機関では紙の両面使用など古紙の再利用に取り組み、容リ法指定の段ボールは平成八年から実施している。今年の回収実績は四月が一五・五トン、五月一一・三トン、六月十二・八トン、七月九・六トンと、年間計画の一二二トンに届きそうだ。

 一方、新聞紙の分別収集はいずれの町でも困難な様子。紙リサイクルは、チリ紙交換業者や町内会等を介して直納業者へ運ばれ、最終の製紙メーカーで再生されるのだが、良質の再生パルプを製造するには分別の徹底が求められる。

 月一回ある古紙回収を見ると、新聞紙にチラシや窓付の封筒、金属クリップなどが混入している。業者サイドから見る資源化物の評価は第一に「純度」とのこと、これらを分ける手間と人件費から処理コストが高くなり、県内各地では再商品化費用の軽減を狙って、高純度の新聞紙を失敬する業者もあるようだ。

 いずれにせよ、これらのコストは製品に転嫁され、最終的に消費者へ返ってくる。再生が安くなる製品の改良が生産者に求められるが、消費者が行う分別徹底が大きなポイントとなる。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


エイズ啓発ポスター

=八日市健康福祉センターが募集=

(湖東・広域)
 八日市健康福祉センター(保険所)は、高校生と一般住民から「エイズ啓発ポスター」の作品を募集する。
 HIV感染予防の正しい知識と感染者に対する理解など、エイズ問題への意識向上に役立つポスターを募ることにした。

 一般の部は管内(東近江地域)の在住か在勤者で、高校生の部が管内在住か通学の人。四つ切り(用紙・画材自由)にキャンペーンテーマ「エイズを知って、あなたが変わる、わたしも変わる」に添って自由に表現する。作品の裏に住所・氏名・学校名(勤務先)などを記入した応募票を貼る。

 来月二〜三十一日に〒527―0023八日市市緑町8-22、同センター(TEL0748-22―1309)へ郵送か持参する。入賞八点(賞状・副賞)を選出し、最優秀作のポスターは公共施設などに掲示しエイズ啓発に役立てる。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ


ゴミ拾いで社会参加へ

障害児グループ「はちの子」

=八幡まちづくり推協と交流会=


一緒にゴミ拾いに取り組む
「はちの子」のメンバーたち

(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市に在住する障害児でつくるグループ「はちの子」と独居老人への訪問など地域の福祉活動に取り組んでいる八幡学区ふれあいのまちづくり推進協議会のメンバーらが9日、市民体育館で交流会を開いた。

 障害児たちと実際の交流を通じて理解を深め、一緒に社会参加への行動を起こそうと同協議会が呼びかけ、はちの子も九月の「はちの子サタデー」の取り組みとして実施した。交流会には障害児10人とボランティアらを含めた協議会メンバーら35人が参加。

 午前中、レクリェーション体操で体をほぐしたあと、昼食を一緒に囲んで懇談。午後からは日牟礼八幡宮までのクリーンハイキングに出かけ、道端にポイ捨てされている空き缶やゴミを拾い集め、観光客が多い名所や通りを中心にまちの美化に一役買った。普段、地域社会の人々にお世話になることが多い障害児たちが、できることから取り組む社会参加にさわやかな汗を流した。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ