滋賀報知新聞(ニュース)平成12年9月19日(火)第12397号


蒲生野短歌会 入賞作品決まる

全国各地から435首の応募

10月15日の万葉まつりで表彰
=紫野賞に八日市の田中さん=

(湖東・八日市市)
 八日市市野口、糠塚両町に広がる万葉の森船岡山で、十月十五日に開催される蒲生の万葉まつりに向け募集していた「蒲生野短歌会」の入賞作品が決まった。

 全国各地の二百二十二人から四百三十五首の作品が寄せられ、県内百九人(うち市内二十四人)と県外百十三人の作品について、このほど審査会を開き各賞を決めた。

 応募数は、昨年(二百五十人、四百九十二首)に比べ三十人、六十首近く減ったが、内容的にはレベルも向上し、同短歌会の格調の高さが定着してきたものとみられる。八日市市からは七人増えた。

 蒲生野大賞(賞金十万円)は大津市唐崎三丁目、北川美智子さん(59)の作品「蒲生野は恋の聖域若鳥の一心のこゑ耳にこだます」が獲得した。北川さんの作品は来年の同まつりで歌碑建立される。

 続く紫野賞(同五万円)に八日市市東沖野五丁目、田中和子さん(69)の「蒲生野の空に静止する大凧を引く百人の動き波うつ」が、標野賞(同三万円)には守山市伊勢町、吉村紀子さん(55)の「びわの実の熟れて千の灯点しをり丘も畠も蒲生野初夏」がそれぞれ選ばれた。表彰式は、まつり会場で午前十一時から行なわれる。他の入賞は次ぎのみなさん。

【特選】清水美子(長浜市)楢原定男(鹿児島県西之表市)木瀬昭子(日野町北脇)大口広一(寝屋川市)関谷勇(日野町西大路)福岡与志(永源寺町山上)村田道子(八日市市三津屋町)

【佳作】佐藤房子(群馬県高崎市)村田和子(永源寺町市原野)土谷尚子(大分市)高田政五郎(八日市市浜野町)物部万里子(京都市)高橋時江(静岡県焼津市)山本典子(敦賀市)浅香みどり(松原市)栗田実国(彦根市)萩原亜季子(群馬県伊勢崎市)

 なお、昨年の短歌会で蒲生野大賞に輝いた猪野富子さん(松戸市)の作品「蒲生野は不可思議エリア前髪の恋に恋せしむかしの吾(あ)に遭ふ」は、今年のまつりで歌碑に刻まれ建立される。今回で六基目。


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子ども読書推進で講演会

絵本や紙芝居の選び方

=参加募集 八日市市立図書館=

(湖東・八日市市)
 八日市市立図書館は、文部省モデルの東近江子ども読書推進ネットワーク開発事業の一貫として、十月七日午後二時から公開講座「まついのりこ講演会〜絵本のよろこび紙芝居のたのしさ〜」を集会室で開く。

 同市には子供と本を結び付ける読み聞かせやお話しサークルがないことから、図書館職員が毎週お話し会を開き、絵本の読み聞かせや紙芝居などを行なっているのが現状で、この機会に大人の人たちに読書の大切さ、お話しの楽しさを知ってもらって、子供の読書推進に役立ててもらおうと企画した。

 まついのりこ講演会を通して、子供の心を豊かにする絵本や紙芝居の選び方や楽しみ方が学べ、受講希望者は東近江管内にある公立図書館へ申し込む。詳しくは八日市図書館(TEL0748-24―1515)へ。定員六十人。

 公開講座は読み聞かせ・おはなし講習会(10月7日〜11月11日の全六回)の中で開催されるが、 この講習会は、図書館でのお話し会や学校への出張お話し会など、子供と本にかかわる活動ボランティア養成講座となる。


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びわこ空港

蒲生町綺田区が総集会

環境アセス不同意

=最終期限にはとらわれず=


総集会で意見交換に望む
安井町長(左から2番目)

(湖東・蒲生町)
 「環境影響評価調査(環境アセスメント)には不同意、空港問題については今後議論を深める」。

 蒲生、日野両町にまたがるびわこ空港建設計画に反対している地権者集落、蒲生町綺田区(六十七戸)は十六日夜に総集会を開き、これまでの基本方針「空港絶対反対」を再確認するとともに、今後は意見一本化に向けて議論を深めることを決めた。

 この集会は、環境アセスメント着手の同意について、今月末を期限に最終結論を出してほしいとする県の要請を受けて開かれたもの。深夜までもつれこんだ話し合いは、反対、推進の意見が噴出し、同区役員会は総意をまとめるのは困難と判断して結論を先送り、従来の方針を貫くことにした。

 集会前半では安井一嗣町長ら同町幹部が出席し、空港への理解を求めた。この中で安井町長は空港建設に伴う集落移転では、(1)約一キロ程度移動する全戸移転(2)直下部分(約三十戸)のみの一部移転・・の二ケースを示し、空港の位置変更は「町の衰退につながるので避けたい」と訴えた。

 また環境アセスメントについては「空港が建設されることでどのように地域環境が変化するかを調査するものであって、事業の判断材料の一つ」と建設と切り離した事業であることを強調し、受け入れを求めた。これに対して住民から環境アセスメントの批判に集中し、「前提条件として実施するもので、建設と切り離すと言っても理解できない」など語気を強めていた。

 引き続いて開かれた区民の協議は、推進、反対の意見が白熱。「空港経営が赤字になれば必ず綺田の責任になる」「建設着工の同意になれば、地権者の意見のみ取り入れられ、区の総意はなし崩しに無視される」と不安を訴える意見が飛び出す一方、「環境アセスの調査結果を見た上で建設について判断すべき」「農業を取り巻く現状を整理して、もう一度考え直す時期」と前向きな声も聞かれた。

 池内康夫区長は、「長きにわたってきた問題の回答を今月中に出すのは簡単なことでない」と環境アセスメント同意の最終期限にとらわれない姿勢を示し、さらに「原則としては白紙撤回を通したい。区内で色々な意見があるので、そのまま町長に伝えたい」と話していた。


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湖東小田苅郵便局新局舎完成

愛され親しまれる局に

=25日から業務スタート=


完成した新局舎

(湖東・湖東町)
 湖東町の特定郵便局、湖東小田苅郵便局の新局舎がこのほど完成し、十六日に関係者約八十人が出席して落成を祝った。二十二日まで現局舎での業務が続けられ、新局舎での業務は二十五日から。

 現在の局舎は昭和四十四年建築から三十年あまりが経過したことによる建物の老朽化と、コンピュータ導入に伴う郵便業務の変容、車社会の進展による駐車スペースの確保や前面道路拡幅工事進捗などにより、局舎を隣接地に新築移転することにした。

 新局舎は、敷地面積五百平方メートル、延床面積百三十平方メートルで、農村地域の広がる地域の景観にも配慮した木造平屋建て。玄関が前面道路歩道からは一段高くなっているため、車椅子や手押し車のままでも郵便局を利用できるよう、歩道から玄関までスロープを設けた。

 落成式で松浦友一局長は、「局員一同心を新たに、サービスの向上に努め、地域の人々に愛され、親しまれる郵便局を目指します」と新築移転に向けての抱負を、式辞の中で披露した。

 式典には、郵政、行政、地域の関係者が祝いに駆けつけ、石原藤嗣湖東町長がお金の大切さを教えてもらった子どものころの思い出なども織り混ぜながら、「先ごろ町と地元郵便局により締結された『防災協定』も併せて、地域住民が安心して暮らせるまちづくりと町の発展への貢献に期待します」と祝ったほか、郵政関係者らが次々と祝辞を述べ、滋賀報知新聞社の深田正治社長も国営による郵政事業の重要性を強調して新局舎完成を祝った。最後は、隣接する町立湖東第三幼稚園の園児四十三人によるくす玉割りで締めくくった。

 このあと、新局舎裏では地域の人達の手づくりうどんなどでの祝賀会も開かれ、小嶋柳太郎町議会議長が祝いのことばを述べたほか、澤田耕次区長の発声に合せて出席者全員で万歳三唱を行い完成を祝った。


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鎮守「老蘇の森」を昔の姿に

地元・東老蘇の人々が柴刈り開始

郷土の宝物21世紀へ継承
=西の湖焚き火イベントに薪提供=


初日の15日、森の清掃作業に取り組む人々

(湖東・安土町)
 近江八幡市の津田内湖干拓地の再生運動や八日市市の愛知川川辺林の里山活動など、地元住民が身近な自然の荒廃を見直し、蘇生に向けた取り組みが広がっている中で安土町東老蘇でも「老蘇の森」を昔の姿に取り戻す活動が地元の人々によって始まった。

 老蘇の森は、天正九(一五八一)年に建立された奥石神社の鎮守の森で、現在の広さは、およそ二万平方メートルあり、平地林では八日市市の川辺林と並んで県内最大級。植林による造林で樹齢四百年を超える杉や桧の大木が林立して奥深い森を形成。うっそうとした大きな森の姿は古くから知られ、神社前を通る中山道の歌枕として多くの歌人に詠まれている。また、民話の中にも登場し、庶民文化の中にも溶け込んだ身近で親しまれている森でもある。

 三十年ほど前までは、落ち葉や枯れ枝を集めて束ね、家庭用の燃料として持ち帰る里山の役割を果たし、生き生きした森の生態サイクルが保たれていたが、ガスや石油燃料の普及によりその機能は、ばったり途絶えた。それからは老人会などの清掃奉仕によって、鎮守の森の景観がかろうじて保たれてきた。

 近年、台風や落雷により老木の倒木、枯れ葉や枯れ枝の堆積、雑木や雑草の繁茂などで美しい森の姿が薄れ、森の奥に誘う小道の存在も分からなるにつれ、荒廃が急速に進み、現在では神社境内を越えて森に入ることはできなくなっている。

 こうした中で、来年十一月に開催される世界湖沼会議の前夜祭に行われる琵琶湖を焚き火で囲むイベントのリハーサルとして今年十一月十日、西の湖を焚き火で囲むプレイベントを計画している湖沼会議市民ネットと東近江水環境自治協議会から、東老蘇まちづくり実行委員会にイベントへの協力要請が寄せられたのを機に、森の中の枯れ枝や倒木、伐採した雑木林や間伐材を薪として提供し、森の蘇生につなげる一石二鳥の再生運動を住民有志で開始させた。

 二日に森の奥まで入って柴刈り作業の段取りを話し合い、十五日には、町内の有志にボランティア参加を呼びかけて第一回の清掃活動を行った。午前八時に五十歳から六十歳代を中心に男女二十八人の住民が絵馬殿前に集まり、参道近くを中心に下草刈りや倒木の搬出、雑木の伐採などに汗を流した。集められた枯れ枝などは一束ずつにまとめ、イベント用の薪として一時保管することにした。

 今後も同委員会を中心に自主参加を呼びかけ、十一月三日まで計五回の清掃と柴づくりを行うことにしている。次回は九月二十四日午前八時同神社絵馬殿前集合。

 うっそうとした森の中には、七塚といわれる未調査の古墳群があるほか、大木に囲まれた小川が流れ、キツネ等の野生動物が生息。また、やぶさめが行われた馬かけ馬場といわれる直線の広場もある。同神社宮司でまちづくり委員会のリーダーでもある杉原養一さん(医師・64歳)は「森の景観を昔のような美しい姿に戻し、古墳塚を巡る散策道等を整備して大人と子供が一緒に自然を楽しめる森に復活させていきたい」と話している。

 清掃作業に参加した人々は、ターザンごっこなど森で思いっきり遊んだ子供の頃の思い出話に花を咲かせ、森の恩恵に感謝しながら作業に取り組んでいた。


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