滋賀報知新聞(ニュース)平成12年9月28日(木)第12408号

帰ってくる保守本流!!

石田県議の自民党会派入りで綱引き

河本自民党・県連会長
「高島郡は石田氏でしかまとまらない」
次期県議選に民主が新人擁立か

(湖西・広域)
 自民党県連(河本英典会長)は十四日、平成十年七月の知事選の推薦をめぐって県連と別の候補を推したと党籍停止処分にしていた石田幸雄県議(68)の処分を七日付けで解除したと発表した。これに対し石田氏は「自民党会派入りについては、後援会や会派のみなさんと相談して慎重に決めたい」と明言を避けた。この二十一日には、自民党の大谷元太郎県議、松井俊治幹事長らが石田氏の後援会(山口武会長)を訪れ、県議会の自民党会派への早期復帰を頼めば、片や県議会会派の県民ネットワークの県議四人も二十五日、同後援会に対し、石田氏には会派代表として残って欲しいと要請するなど激しい綱引きが続いている。「ハムレット」の心境の石田氏だが、早ければ来月四日にも県会の自民党会派に復帰する可能性も出てきた。【石川政実】

石田氏

清水氏

 何者にも束縛されないリベラルさを売り物に当選した政治家がいつの間にやら、建設業者などから事務所を始め事務員まで“丸抱え”の提供を受け、すっかり「変質」した姿を目にすることがある。このような「変質」と対極にあるのが石田氏である。保守本流の正統派として、政治家の「スジ論」を重んじ、正義感を貫いていく。先の知事選もその一例だろう。

 平成十年四月十四日に開かれた自民党県連選対では、五人の中から県知事候補者を選ぶ協議が続けられ、同党県連会長の岩永峯一衆院議員が「自分が責任を持って国松善次氏に参院選の候補者である河本氏へ選挙協力をさせる」とし国松氏推薦で押し切った。だが翌十五日、国松氏はさきがけに対して「参院選は一党一派に偏しない」と言明。

「推薦は無効だ」と義憤にかられた石田氏ら十人の県議は、県出納長の高井八良氏(現県議)を擁立。このため同党県連は知事選後、石田氏ら県議に党籍停止処分の措置をとった。石田氏は四人の県議と同年九月に県議会会派「淡海クラブ」を発足。さらに今年三月には県議会で絶対多数を誇る自民党に対抗するため民主系、さきがけ系、社民系の県議らが、高潔な人柄を慕って石田氏のもとに結集し、「県民ネットワーク」を結成した。

 一方、民主党県連や連合滋賀ではこの七月三十日まで、(十月五日告示の)参院選補選の候補者として石田氏に出馬要請を続けたが、石田氏は固辞。結局、民主党県連は龍谷大学教授の法雲俊邑氏を擁立した。

 自民党県連の河本会長も七月下旬に石田氏を訪れ「自民公認の山下英利氏を参院補選候補として認めて欲しい。高島郡は(自民党の清水克実県議ではまとまらない)、やっぱり石田氏でないとダメだ。自民党に早く帰って応援してほしい」と哀願したという。八月三十日には河本氏、岩永氏、小西哲氏の三人の同党国会議員らが顔を揃えて、石田氏に自民党に帰るよう要請。そして自民党県連は九月七日に石田氏の党籍停止を解除した。自民党の有力県議は「当初、河本会長は大津市を山下氏の選挙地盤にする腹だったが、先の衆院選で一区の目片信氏落選を目の当たりにして高島郡に方向転換したもの」と自民党県連の動きを分析する。

 連合滋賀の自治労幹部は「七年の県議選では清水克実氏はリベラルな新人候補として登場した。自民現職の石田氏、清水鉄三郎氏との三つ巴戦だったが、教組など連合関係は清水克実氏を応援した。十一年は事実上、自民の清水克実氏、無所属の石田氏の二人の争いだったが、清水氏支援に回った組合員が多かった。しかし県民ネットなどで民主党は石田氏に大変世話になっただけに、次の県議選は石田氏と連携しながら民主推薦の新人を擁立することになろう。余談だが、この六月定例県議会での清水氏の一般質問(精神保健行政について)の予定稿で、質問はなされなかったものの、心の病に苦しむ人たちに対する人権感覚が気になる箇所があった(注)」と指摘する。ともあれ石田氏の動向は、参院補選の行方を左右するものとして注目される。

〈注〉本紙では後日、この問題を徹底検証します。


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調査特別委「経緯さらに詳しく」

甲西町上水道特別会計の粉飾決算問題
議会通さず四条予算から三条へ

=料金値上の可能性大?!=


不正な経理操作の判明に揺れる甲西町役場

(湖南・甲西町)
 甲西町上水道特別会計に架空の料金収入が計上された粉飾決算の問題で、町議会に設置された「甲西上水道決算調査特別委員会」(園田光昭委員長ら九人)は二十五日、継続調査とする中間報告を行なった。なぜ、このような経理操作に至ったのか。当時の背景を交えて検証するとともに、管理棟の売却に関する問題点を取材した。【山田香織】

 発覚は、今年六月末に「会計規定に反する経理処理がある」という町監査委員の指摘を受けてのもので、町は部課長ら七人で組織する「水道事業調査委員会」を設置。公認会計士も加えて調べたところ、平成九年度から十一年度にかけて架空の売り上げを計上し、実際は赤字だが黒字に見せかける粉飾決算を行なっていたことが分かった。

 それによると、平成九年度では約三百五十万円、十年度では約千七百万円の架空調定がなされ、それぞれ約二千百万円と四千五百万円の黒字に操作。昨年度決算の赤字約二千九十万円を含めると累積赤字は約九千六百万円にもなる。

 不適正処理を行なった当時の水道課長(53)と係長(44)は、「会計規定に違反していることは知っていたが、料金改定の業務を逃れたかった」と動機を話しているが、特別調査委員会では「原因が不明確、真相解明に努めたい」と調査続行の姿勢を示す。

 当時の背景を調べると、平成八年度の経営赤字が約二千万円あり、水道料金の改定が検討されていた。翌九年度には各家庭に値上げを知らせる広報紙が配布されたが、二人の話では、料金改定作業の業務責任を逃れようと水道加入申込金などの資本的収支決算(四条予算)から、水道料金を示す収益的収支決算(三条予算)への入金操作を実施。以降の年度決算も当然大幅な赤字となり、不正を隠すため料金改定の相談が出来なかったものと思われる。

 本来ならば、四条から三条予算に繰入する場合は議会の議決が必要だが、提案には一度も上がっていない。平成九年の九月議会においては、議員から「資本的収入への加入金入金は減価償却費として会計を圧迫する。収益的収入に入金すべき」との指摘を受けたが、同収入には「充てられない」と言う答弁に終わった。

 自主水源が七%の同町では、残り九三%の権利を県から購入。水道料金は県内でも高い方で、一般家庭の利用量約四十立方メートルを現在の単価八十五円で計算すると三千四百円になる。職員の間では、今回の多額欠損の発生で水道料金が値上げされる可能性が高いと見ている。
 いずれにせよ、これまでの粉飾決算が見抜けなかったチェック体制にも不備があり、町をはじめ議会へも責任の波及が広がりそうだ。

二〇〇万円で売却判明!
敷地内に民間組合「感心できず」

 上水道課の管理センター内に管理人棟があり、現在では町上水道工事共同組合が組合事務所として利用している。これまで町には、同組合に貸付けていると説明されてきたが、実際には平成十年度に約二百十万円(消費税込み)で売却されていたことが判明した。

 しかし、同年の資本的収支決算の固定資産売却代金には計上されておらず、売却代金は工事費内に組み込まれるなど不正な処理が目立つ。なお、同組合は町内水道業者十九社で組織する組合で、植西佐吉前町長がサインし、平成十年から組合事務所として使用している。

 園田委員長(甲西上水道決算調査特別委員会)は「町執行機関の敷地内に民間業者の組合事務所を置くことは感心できない。国では、事業発注など営利に関する組織の敷地内設置を認めていないが、市町村レベルでは同様の問題が見られる」と話し、地方公務員法等に照らし合わせて審議したいとしている。


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長浜市の曵山博物館

=10月1日に待望オープン!=


創造し、発展する地域博物館を
目指す曵山博物館(東側外観)

(湖北・長浜市)
長浜市の曵山博物館がいよいよ十月一日にグランドオープンする。
 同博物館は、子供狂言(歌舞伎)と伝統工芸で構成された曵山まつりを守り伝えるための施設で、まつり情報を全国へ受発信する「創造し、発展する地域博物館」を目指して建設されたもの。建物は、鉄骨造(一部鉄筋鉄骨)の地上二階・地下一階で、延床面積は約二千六百メートルの広さ。曳山収蔵庫は文化庁と東京国立文化財研究所の指導を得て展示される。

【常設展示室】
 吹き抜けの曳山収蔵庫は、温度・湿度を調節した巨大なガラスケースのなかに曳山四基を常設し、三カ月ごとに二基ずつ間近に見ることができるようになっている。二階には、特殊映像や写真パネル等で入館者にまつりを実感してもらう常設展示室を設けた。

【修理庫】
 これまで曳山の修理・修繕を行うには、場所が手狭だという問題があった。山蔵や自町の会館などでは、十分な大規模修理は難しかったが、修理庫が完成したことで天候等に左右されることなく解体修理などが可能となる。

【パソコンライブラリー】
 古典芸能や伝統工芸に関するあらゆる情報やビデオ、書籍などを集め、さまざまな情報を見ることができる。地域の生活文化や観光情報も満載し、タッチパネルで簡単に検索も。

【伝承スタジオ】
 約百三十人収容でき、市民活動の拠点施設として誰でも多目的に利用できる。会議や創作活動、子供狂言(歌舞伎)の稽古など市民が集う場所とし幅広い活動に使うことが可能だ。

【その他の機能】
 客席数三十五席の喫茶・レストラン、多目的に利用できるワークルーム、オリジナルグッズを販売するミュージアムショップがある。
なお、曳山博物館の概要は次の通り。

 ▽開館時間=午前九時三十分〜午後五時三十分(入館は午後五時まで)。
 ▽休館日=年末年始(十二月二十八日〜一月三日)展示替えなどにより臨時休館することがある。
 ▽入場料=大人六百円、小人三百円。
 ▽問い合せ=〒526―0059長浜市元浜町1418、曵山博物館(TEL0749―65―3300・FAX0749―65―3440)。


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初めてのバチまずは基本から

「安土信長出陣太鼓」教室開講

=男女30人が練習開始=


中川氏(左から2人目)の指導で
バチの振り方を練習する受講生


(湖東・安土町)
 安土町の文芸セミナリヨ練習室で「安土信長出陣太鼓」教室が開講。基本練習に取り組む受講生の熱気と太鼓の乱打音が駐車場まで轟いている。

 町観光協会が10年前から計画していた町民の太鼓グループ結成に向けて今年から開講したもので、公募で13歳の男子中学生から最高67歳の男性まで定員を上回る30人が応募。

 栗東町の太鼓演奏家・中川仁太郎氏(57)の指導で毎週木曜日午後7時半から2時間の練習がスターとした。。3回目の練習日となった21日には、購入されたばかりの真新しい太鼓が揃い、初打ちに挑んだ。受講生らは、中川氏からバチの正しい持ち方や扱い方、リズムのとり方など基本指導を受け、みっちり練習の汗を流した。

 中川氏は「男性が半数も居ることは珍しい。信長の天下布武を天下布鼓 に代え、信長の人間性をイメージした曲を作り、演奏出来ればと考えています。皆さんが最後までがんばれるよう指導していきたい」と太鼓グループの成長に期待を寄せている。練習は毎週続けられ、来年6月の信長まつりでのデビューを目指している。


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「新しい世紀の企業理念を求めて」テーマに

全国AKINDOフォーラム2000

樋口廣太郎氏らを講師に迎えて
=11月10日 ホテルニューオウミ =


講師に迎える樋口廣太郎氏

(全 県)
 県とAKINDO委員会は十一月十日、「新しい世紀の企業理念を求めて」をテーマに「全国AKINDOフォーラム2000」をホテルニューオウミで開催する。

 歴史的商人の本質に学びながら、新しい技術と発想を未来の社会づくりにどう結び付けていくのか。近江商人発祥の地を舞台に、AKINDOの知恵を活かした21世紀のビジョンについて語り合う。

 当日の内容は、午前十時に開会され、主催者あいさつのあと、オープニングトークとして多摩大教授・望月照彦氏が「変革の時代にAKINDOの知恵をいかす」と題して講演し、議論の口火を切る。

 講演のあと、第一部のシンポジウムに移り、望月照彦教授をコーディネーターに博多商人に詳しい武野要子・兵庫大教授と石村萬盛堂社長・石村善悟氏、伊勢商人の立場から田畑美穂氏(あいの会「松坂」世話人)と岡久司氏(株・柳屋奉善社長)、地元近江商人については末永國紀・同志社大教授と西川甚五郎氏(西川産業会長)の六人がそれぞれの立場の商人論を交えながら「AKINDOの伝統とこれからの社会」について意見を交換する。

 午後からはシンポジウム2に入り、井関利明・千葉商科大学政策情報学部長をコーディネーターに迎え、たねや社長・山本徳次氏、安藤哲也氏(オンライン書店「bk|1」サイトコーディネーター)、石原和昌氏(儒教文化研究家)の三人がパネラーとなって大きな期待を集める情報技術(IT)の可能性を最大限にいかすには、何が大切で何が危険かの議論を交わしながらIT時代のAKINDOの知恵を問う。

 午後三時十五分からは第二部の「講演と対談」に移り、樋口廣太郎氏(アサヒビール名誉会長)を講師に迎え「21世紀日本新生に向けて」の講演に耳を傾ける。講演に続いて、國松善次知事(AKINDO委員会理事長)と対談する。
 午後六時から講師と参加者の交流・懇親会をあきんどの里で行う。

 入場は無料(交流・懇親会は会費制)で定員五百人。参加するには十一月六日までにAKINDO委員会事務局(TEL077-523-4641)へ事前の申込みが必要。

 フォーラムに合わせて「AKINDOセミナー」も開かれる。同セミナーは十日午後三時からフォーラムの第二部と共同開催され、午後六時からは会場をラフォーレ琵琶湖に移動し、モデルのAnn氏を招いて田中宏幸氏(吉本興業チーフプロデューサー)が聞き手となって「単身海外で働く」をテーマにトークを披露する。

 翌十一日も吉本興業の横澤彪氏が「プロデューサーの視点」、奥谷禮子氏(株・ザ・アール代表)が「21世紀型かっこいい企業人とは」と題する講演とディスカッションなどが開かれる。定員は二十五人で受講料二万三千円。参加申込みと問い合わせは同委員会事務局へ。


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