滋賀報知新聞(ニュース)平成12年11月10日(金)第12457号

超裏ワザ 年賀状を毎年タダで送る

本社に届いた“あやしい”ハガキ

=郵便局はノーチェック 対策はあるのか?=

(湖東・八日市市)
 本社に先日配達されたプレゼントの応募ハガキの中に、“あやしい”二通のハガキが見つかった。料額印面(切手または料金印刷部分)だけを見えるようにして、表も裏も紙を張り付けて再利用している。=写真上=

 本社社員が「変なハガキだな」と、めくれかけている紙を少しはがしてみると、「平成9年お年玉」の文字。書き損じハガキの上から紙が張られたのかとさらにめくってびっくり、プレゼント応募者の名前が書かれているではないか。=写真下=

 つまり、平成九年に知人から送られてきた年賀ハガキに紙を張り付け、そのハガキが一度使用されたものであることをカモフラージュしている。発見した社員を思わず「なるほど、うまい手やなぁ」と、うならせた。

 もう読者はお気付きだろう。年賀状は毎年、年内の指定期間に投函されたものには消印が押されないまま元旦に配達されるシステムになっていることに。そこに目を付けたのだ。すでに気が付いていた人もあっただろうが、良心がそれを許さなかっただけ。今回のハガキは、大胆にやってのけてしまった。

 ここで疑問が起こる。差し出しの水口郵便局と配達の八日市郵便局では“あやしい”と思わなかったのか。裏面には応募者の名前、住所、電話番号も記入されている。葉書の性格について確認もできたはず。素人が一目見て“あやしい”と思ったのに、プロの郵便局員が何も感じなかったのか疑問が残る。

 そこで、問題のハガキを持って八日市郵便局の窓口で尋ねてみると、「差し出された郵便をめくって確かめることはできないので、どうしようもない」との一点張り。郵便課長、局長に対応策などについてコメントを申し込んだが今だに返事がない。どんなハガキか見に来ようともしない。問題意識の低さにおどろかされる。郵便局にとってはささいな問題かもしれないが、一郵便局の事象で終わるのか。

 ところで、この裏ワザ、普段の使用は一回で終わってしまうが、年賀に使うと超スーパー裏ワザになる危険がある。つまり、毎年張り替えて、年内の期限内に投函していれば、年賀郵便代はタダになるというわけ。張り替える手間と、くじには当たらないという条件は付くが……。

 年賀状の取り扱いについて別の郵便局で「どうして消印をしないのか」と尋ねてみたところ、「くじ付きと官製ハガキについては消印をしないという特別規定がある」と説明してくれたが、「なぜ?」についても「規定があるから」と答えるに止まった。官製ハガキも同じ手口が使えることを知らされた。さらに、「絵ハガキなど切手を張ったものはどうするのか?」との質問には、「消印を押します」と返って来た。

 今回、ハガキを出してくれた本人に確認をとったところ、意図的に行ったかどうかは最後まで認めなかったが、消印のことについてこちらから何も言及していないにもかかわらず、「消印がないハガキ」という言葉をポロッと口にした。

 今回、“あやしい”ハガキとそこから考えられる超スーパー裏ワザについて紹介したからといって、読者が実行に移すとは思えない。ただ、“おかしい”とも思わず、規定があるからと済ましてしまう、お上の「郵政事業」の本質を垣間見ることができた。


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万歳姿、西日本で初

縄文後期の土偶出土

北陸との交流示す第2の物証
=能登川町石田遺跡=

出土した万歳姿の土偶

(湖東・能登川町)
 能登川町埋蔵文化財センターは、能登川町山路と林をまたがる石田遺跡から縄文時代後期(約三千八百年前)の土偶が出土した、とこのほど発表した。西日本で出土している土偶の数は約七百点あるが、手を挙げた形態は初めて。

 駅西区画整理事業に伴う発掘調査中に見つかったもので、土偶は素焼きの粘土製、高さ五・一センチ、幅三・二センチ。頭部や左腕、左胸は欠けた状態だが、右胸は女性を表現したように盛り上がっており、首元には首飾りをかたどったと思われる直径一ミリの穴が連なっている。

 土偶は、県内で十二遺跡から二十六点、全国では東日本を中心に約一万点が出土。なかでも、万歳をしたように手を挙げた形態は富山県の五百歩遺跡から見つかったものに似ており、また、同町内の正楽寺遺跡から平成五年に富山県が産地の蛇紋岩のペンダントが出土していることから、同教委は「当時、両地域で何らかの交流が持たれていた可能性が高い」としている。

 土偶は、豊かさを生み出す「大地」を、大切な子孫を産む「女性」と重複させた「自然界の女神」であったという説が有力で、古事記や日本書紀の記述によると欠けた頭部などから食べ物が生み出されたとされ、当時、豊作を祈る祭祀に使われた末、壊した状態で地面に埋められたものと考えられている。

 出土した土偶は二十六日まで一般公開中。問い合わせは同センター(TEL0748-42-5011)へ。


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永源寺町内4会場で多彩に

森のe−クラフト展

=11〜19日 工芸家など20人が開催=

(湖東・永源寺町)
 永源寺町内で工房を営む工芸家を中心に十五人が集まり、その技術と作品を披露する「森のe-クラフト展」が、十一〜十九日に永源寺町内で開催される。

 大好評を得た昨年に引き続き二回目となる今回は、メイン展示を愛郷の森レストラン『森の家』とサブ会場(相谷、野田浩二さん自宅)の二会場に分け、さらに『阿波連永子裸婦クロッキー展』(日登美美術館)、『永源寺の木地師と刀展』(町産業会館)の二展四人を加えた四会場二十人での一斉開催。

 今年も「ecological(生態系に配慮した)」「everyday(ふだんづかいの)」など様々な「e」を集約した「良い(e)工芸」をモットーに、より充実した作品展を繰り広げる。会場への入場料はいずれも無料で、問い合わせは代表・中根啓さん(TEL0748-27-1955)へ。出展者は次のみなさん。

染色と染織
 ▽荒木佳代子(黄和田、工房『佳生優結庵(かしょうゆうゆうあん)』)▽北川陽子(能登川町、工房「Fabrica(ファブリカ)」)▽中根里美(山上)▽野田浩二(相谷、工房「風野工房」)

陶芸と陶人形
 ▽中田美穂(日野町)▽中根啓(山上、工房「八風窯」)▽浅香美津子(相谷、工房「やまねこ屋」)

木工
 ▽大村猛(相谷、工房「T−craft」)▽阿部俊夫(相谷、工房「あべさんち」)▽小林朗(上二俣、工房「AKIRA・WOODWORK」)▽近藤有治(杠葉尾)▽渡辺徹夫(政所)

絵画
 ▽阿波連永子(政所)

金工
 ▽畑山正之(水口町、工房「BLACK’S鍛鉄」)▽古道末吉(日野町、工房「ガレージハウス鉄筋クラフト」)

木地師
 ▽小椋宇三男(政所)▽小椋正美(蛭谷)▽河合弥太郎(山上)

【刀鍛冶】
 ▽川原定慎(新出)


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蒲生町
全国初の人魚サミット開催

まちづくり連携を確認

=2市3町の代表が実例報告=


蒲生町あかね文化センターで開かれた人魚サミット

(湖東・蒲生町)
 人魚伝説が残る地域が一堂に集まる全国初の「人魚サミット」(蒲生町人魚サミット実行委員会主催)が、このほど蒲生町あかね文化センターで開かれ、地元の蒲生町のほか、日野町と橋本市、小浜市、新潟県大潟町の二市三町の代表者が集まった。

 同サミットは、人魚伝説のまちが交流を深めることで、文化・産業の相互発展を図ろうとするもの。日本書紀の推古二十七年(六一九年)四月条に「蒲生河に物有り。其の形、人の如し」と、人魚が蒲生町に現われたとする国内最古の記録が見られることから、同町で第一回サミットが開かれた。

 サミットでははじめに、日本古代史に詳しい胡口靖夫氏(神奈川県立相模台工業高校教諭)が、「歴史資料から人魚伝説を考える」をテーマに講演。人魚が登場する古文書の記述を振り返って、災いや長寿など国内外の様々なイメージを紹介した。
 また、古代に朝鮮半島から日本へ来た渡来人の移住地に伝説が残る点から、「人魚伝説には、渡来文化の影響がある」と、個人的な推測も披露した。

 続くパネルディスカッションでは、コーディネーターの胡口氏を中心に、パネリストに青木俊秀氏(新潟県大潟町文化財調査審議会委員長)、西尾清順氏(小浜市商工観光課長補佐)、岩崎哲也氏(橋本市学文路苅萱堂保存会長)、増田與三次氏(日野町小野氏子総代)、松尾徹裕氏(願成寺副住職)、佐野允彦氏(朝日新聞社彦根支局長)が、まちづくりに関して意見を交換した。

 この中で、具体的な実例については、住民主体によるオペラや歌(テーマソング)などの制作公演や、ボランティアガイドの募集のほか、マスコミなどへのPR、人魚をテーマにした健康施設の設置などが報告された。

 また今後の抱負では、「地元の草の根運動からまち全体の活動に広げたい」「物見遊山の観光だけなく、心の豊かさを求められるものに」「人魚の伝説が残る地域で連絡協議会をつくって、継続してサミットを開催したい」「佐賀県の吉野ケ里遺跡のように町おこしに生かせれば」と、前向きな意見が飛び出していた。


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12日 ドラゴンハット

東近江農林水産まつり

=作業服ファッションショーなど=


竜王町から発表する農作業着

(湖東・竜王町)
 「東近江地域農林水産まつり」が十二日、竜王町のドラゴンハット(同町岡屋)で開かれる。

 会場では、東近江地域の特産物の販売や動物ふれあいコーナー、ステージショーのほか、活力ある二十一世紀の農業を目指そうと「農作業服ファッションショー」が行なわれる。

 農作業服ファッションショーは「元気出せ農業!みんなで笑顔をつくろう」をテーマに、東近江二市七町からそれぞれ作品が発表される。午後一時から会場の特設ステージで、各市町のモデルが試着して披露する。


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