滋賀報知新聞(ニュース)平成12年11月16日(木)第12464号

風雲急を告げる衆院2区

気になる小西、武村両雄の健康状態

動き出した4区の戦略!!
=早くも下馬評、多彩な顔ぶれ=

(全 県)
 自民党加藤派会長の加藤紘一元幹事長は、民主党など野党が今国会に提出を検討している内閣不信任案の採決に同調してでも森喜朗首相の退陣を迫る構えを見せており、十二月一日の会期末に向け政局は一挙に流動化しつつある。仮に不信任案が可決されると、解散・総選挙の可能性も出てくるだけに、湖国政界も固唾(かたず)をのんで成り行きを見守っている。なかでも小西哲衆院議員の長期静養で緊迫の度を強めている衆院滋賀2区の動向を追って見た。 【石川政実】          


小西氏

 六月の総選挙では、自民新人の小西氏が、無所属(さきがけ滋賀)現職の武村正義元大蔵大臣を破り、当選を果たした。五十一歳と油の乗り切った小西氏だけに、だれもが同氏の長期政権を信じて疑わなかった。

 この試金石として注目されたのが、十月の参院補欠選挙だった。同月五日(告示日)の自民新人山下英利氏の出陣式には、小西氏の姿はなく、選挙カーの上から支持者を前にして河本英典同党県連会長は「小西氏は体調を壊しているが、参院補選の応援には中盤から顔を出す予定だ」と小西氏の不調を初めて明らかにした。

 さらに同十四日、大津プリンスホテルで開かれた自民党の比例代表候補支援団体決起集会・政談演説会で、野中広務同党幹事長は「小西君は総選挙の疲れが出て参院補選に参画するのが困難になった。昨日も小西君が私の部屋に来て、彦根市に帰って山下氏を応援したいと言ったが、いま滋賀県に行ったらみなさんの期待に応えることはできない(じっくりと静養するように)と非情にも私の部屋から帰した。私からもお詫びを申し上げる次第だ」と涙声で訴え、会場が一瞬静まり返った。

武村氏

 片や武村氏も体調を崩し、参院補選で民主党新人の法雲俊邑氏の応援に駆けつけたのは選挙戦も終盤の十五日からだった。くしくも2区の両雄とも変調をきたした。

 参院補欠選挙投票日から約一カ月が過ぎようとしている今も、小西氏は公式の場に姿を見せていない。一方、武村氏も今月中旬には、民主党入りなどで再起を図るか、あるいは引退かの出処進退を記者会見で明らかにするとしていたが、会見は今月下旬か来月にズレ込む気配だ。

  近江八幡市の小西事務所では「神経性胃炎のため現在、静養中だが、快方に向かっている。地元事務所としては、いろんな憶測も流れ支持者にご心配をおかけしており、病名なり経過なりをはっきりとさせたいとの思いはある。いずれにせよ十二月一杯までは静養することになる」と話している。

  小西氏の長期静養により、一部政界筋では早くも「ポスト小西氏」を模索する動きも出てきた。下馬評に上っているのは、県会議員では県会議長の橋本正氏、辻村克氏、中島敏氏、首長では川島信也長浜市長、さらには二年前の参院比例区で出馬した石田潔氏(西浅井町出身)、経済界では棚橋食品の棚橋勝道専務取締役ら。

 なかでも焦点は湖北地域。衆院滋賀選挙区は、平成七年の国勢調査でも、定数が一つ増える勘定で、十二年の国勢調査をもとに来年中に湖北地域を中心とした四区が加わるものと見られる。ただ四区には、湖北地域に高島郡が加わる公算もあり、そうなるとウルトラCとして、高島郡が地盤の山下氏の衆院鞍替えや県議の石田幸雄氏擁立も。

 他方、武村氏が体力面の不安から政界引退の場合は民主党などから、おうみ市民政策研究室(大津市)の代表として次期参院選に備える法雲氏、県議では若手の田島一成氏、西沢久夫氏、徳永久志氏、地球市民会議代表の小田全宏氏、意外なところでは、西武グループとつながりの深い参院議員の水野誠一氏(無所属の会)の鞍替え説も。

 いずれにせよ、このような下馬評が飛び交うことを防ぐ意味でも、小西氏や武村氏は自らの健康状態を開示すべき時期にきているのかもしれない。


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移転計画に『否!』

現医療体制に一石を投じる

甲西町民・地域医療充実を求め署名運動
=組合議会へ30日提出予定=


産業フェア会場において署名する甲西町民

(湖南・甲西町)
 人口四万二千人を超える町に百数十床というベッド数。甲西町民はいま、郡民の合意を得ないまま進められようとしている公立甲賀病院(甲賀郡国民健康保険病院組合、管理者=西岡種夫石部町長)の『移転計画』について否を訴えている。

 町民でつくる地域医療を考える会(松本雅子会長)は、六年前の「甲西町に公立総合病院の建設を求める請願運動」以降、幾度となく懇談会等を実施しており、現在も“地域医療の充実”を求めて同署名運動を展開している。この三十日には同病院組合議会に手渡す予定で、広域行政のあり方が問われるなか、一極集中型の現医療体制に一石を投じる。【山田香織】


 今一番して欲しい事は何ですか?、甲西町が過去に行ったまちづくり意識調査において公立総合病院建設の要望が上がっている。高度医療機関まで早くて三十分など、搬送途中で亡くなられる方がいるためで、町民の健康と命を守って欲しいと言う切実な願いが込められている。

 耐震設計が必要とされる甲賀病院については『耐震性補強か移転か』で議論が交わされており、郡内助役で構成する助役会では、郡民の合意を得ないまま水口町内への移転計画を進めている。

 同院発行の広報紙(今年一月十五日)によると、「日進月歩の医療技術進歩と相俟って医療の質の大変革が求められており、敷地、建物、設備、機能などのハード面のあり方から検討しなければならない」として、昨年十月十二日〜十三日まで同組合議会議員・管理者等研修会を行い、移転新築された兵庫県の三田市民病院と鳥取県の鳥取市立病院を視察。将来像構築のための参考とした。

 それでは、移転新築費用はどれくらいになるのか。想定される事業費は約二百億円とも言われ、財政負担増の問題から新たな資本金捻出に反論の声は多い。
 その理由の一つに「出資額の算出方法」が上げられる。立地の水口町から遠い甲賀・信楽、経済圏が西に向く石部・甲西など、病院運営への出資額は利用率の高低に関係なく各町の人口比率で決められるため、この問題に該当する町では、今後の広域医療行政のあり方を議論する。なお、署名運動が行われる甲西町では、出資率二八%(一億六千万円)に対して利用率は一〇%にも満たない。

 一方、移転先に選ばれている地元・水口町からも批判がある。病院周辺のある商店主は「お客さんの多くが来院の人で、予定地(スポーツの森近隣)に移ってしまったら私達の商売、生活は成り立ちません」と、耐震性補強の方法を強く求めている。

 この署名運動の代表者・松本会長は「介護保険制度が始まった今、医療や福祉施設は一極集中型でなく、各地域において包括した取り組みが求められている」と訴え、地域医療の将来を町民自らが考える活動にしたいと話している。

◆これまでの経緯◆
 6年前の請願(5000人署名)では、議会内に医療特別委員会が設置。昨年の12月議会においては、請願(3000人署名)が一部採択され「公立第二甲賀病院の建設を求める意見書」が同院管理者に提出された。町議会では昨年7月、医療特別委員会の署名捺印(16人)が押された要望書を提出するなど、議会が始めて異議を申し入れ、他の6町に大きな影響を与えた。


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国際平和を訴える

地雷をなくそうマラソン

=24、25日 比叡山〜新旭町=

(湖西・新旭町)
 「比叡山〜新旭町地雷をなくそうマラソン」(主催代表=海東英和・新旭町長)が二十四、二十五の両日、新旭町などの一帯で行われる。

 現在新旭町内においては、対人地雷禁止条約(オタワ条約)により、日本が所有する地雷の大部分を廃棄処理する作業が進められている。新旭町では、この地雷の廃棄処理について「国際平和につながる」として受け入れに踏み切り、これを契機として、今回地雷廃絶と国際平和を唱えて走るクリス・ムーン氏と谷川真理氏が参加する『比叡山〜新旭町地雷をなくそうマラソン』を開催、命の大切さ尊さをより多くの人々に理解してもらおうと実施する。

 内容は、二十四日は旭化成あいばの試験所地雷処理視察▽「比叡山〜新旭町地雷をなくそうマラソン講演会」(新旭町民体育館)▽「比叡山〜新旭町地雷をなくそうマラソン交流会」(高島郡地場産業振興センター)。二十五日は同マラソン出発式となっている。

 ムーン氏は一昨年、長野で行われた冬季五輪開会式で、聖火を持って子供たちと一緒に駆け込んで話題を集めたが、三年前にモザンビークで対人地雷撤去の指導中に吹き飛ばされて右手・右足が義肢。「ネバーギブアップ」をモットーに、世界に散らばる一億ともいわれる地雷の撤去と、それに倍する保有地雷の廃棄を訴え、各地で限界に挑戦する「走り」をしている。

 今回のマラソンは、平成三年度東京国際女子マラソンで優勝した谷川氏と二人で、比叡山から新旭町までの七十キロを走破しようというもの。平成九年に結ばれた対人地雷禁止条約により、平成十六年二月末までに日本は保有する約百万個の対人地雷を廃棄しなくてはならないが、その多くが新旭町にある特別の施設で爆破される。新旭町が世界に向けて確かな「平和の発信基地」になっていることの証しでもある。

 なお、主催は、同マラソン実行委員会(伊妻猛志会長)、海東新旭町町長、特定非営利活動法人難民を助ける会(相馬雪香会長)、社会福祉法人さぽうと21(相馬雪香理事長)。


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商業地拡大と住宅規制の緩和図る

駅西地区 用途変更と地区計画案

=能登川町で縦覧始まる=

(湖東・能登川町)
 能登川町役場都市整備・商工課では、能登川駅西土地区画整理事業の進行に伴う一部地域の用途変更と地区計画案に関する資料の縦覧を、二十四日まで実施している。

 より充実した町づくりを目指すため新たな検討を加えたもので、用途変更が行われたのは、躰光寺、林、山路および垣見の一部地域。
 主な変更は、県道大津・能登川・長浜線からJR側の準工業および第一種住居地域を商業地域に、躰光寺・林・山路に広がる第一種低層住居専用地域を第一種中高層住居専用地域にした二点で、これにより一層の商業機能拡大と住宅規制の緩和が図られる。

 また、同町のテーマである「水・緑・人が輝く水車のまち能登川」の具体化を目指すための地区整備計画案では、JR西口から町総合文化情報センター(図書館・博物館・埋蔵文化財センター)までの都市計画道JR西口線および主要区画道路の沿道建築物等に関して、景観・形状ともに統一性を持たせるための制限事項を紹介している。

 主なものとしては、建築物等の用途制限や壁面の位置、建築物等の形態若くは意匠、柵の構造などで、具体的には▽壁面と道路境界線までの距離は一メートル以上▽外壁は白または茶を基調に▽屋根は黒・茶・グレーを基調とした勾配屋根に▽商業地域においては沿道にフェンスを設けない▽住宅地域においては生け垣、板塀、竹塀、土塀、石積みとし、化粧ブロックや金属フェンスを設ける場合は高さ一・八メートル以下とし、さらに沿道側に生け垣を設けること・・などとしている。

 なお、縦覧期間中は同案に対する意見書も受け付けている。詳しい問い合わせは能登川町役場都市整備・商工課(TEL42―9913)へ。


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温暖化でお待たせしてます

永源寺紅葉 間もなく見ごろ

=ピークは20日前後とゆっくり=


連日大勢の観光客でにぎわう永源寺

(湖東・永源寺町)
 関西屈指の紅葉の名所、永源寺境内のカエデがようやく色づき始め、赤と緑のグラデーションが訪れる観光客の目を楽しませている。

 温暖化の影響で晩秋の冷え込みが年々薄れ、今年も暖かい日が続いたため、昨年よりさらに遅いシーズン到来となった。

 境内では、美しい紅葉を再びと例年通り訪れた参拝客が「まだ、早かったか」と残念がる場面も見られたが、ほんのりと色づいた葉先を目に、少しずつではあるが確実に更け行く秋の空気を感じ取っていた。

 永源寺町観光協会によると、ピークは二十日前後といったところだが、すでに連日大勢人たちが詰めかけており、永源寺周辺はこの時期ならではのにぎわいを見せている。


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