滋賀報知新聞(ニュース)平成12年11月22日(水)第12471号

「合併必要」6割超す

市町村合併意識調査最終結果

行政需要に単独対応困難
=東近江 パターン満足度低い=

(湖東・広域)(一部既報)
 将来のまちを考える滋賀県懇話会と地域懇話会の報告を受けて県は、合併パターンを含む市町村合併に関する基本的な考えを示す県推進要項の策定に当たって、市町村や地域住民の議論材料にと行った意向調査の最終結果をこのほどまとめた。

 調査は、市町村議会議員八百十七人、自治会長三千百六十三人、商工・老ク・女性・青年・社協などの各種団体長二百十三人の計四千百九十三人を対象に郵送方式で行い、二千六百四十九人(回収率六三・二%)から回答を得た。

 質問は「合併についての情報を知っているか」「将来、市町村は住民の行政需要に単独で対応できるか」「市町村合併は必要か」「提案の合併パターンは適当か」など十項目ほか、意見の自由記述も求めている。

 自治会長と団体長のうち七二・三%が「合併情報を知っている」と答え、将来「市町村単独で行政需要に対応できるか」では、団体長の六七・六%、議員六三・七%、自治会長五○・九%が「困難」との判断を示している。

 「合併は必要か」では、どちらかを含め「必要」(六三・七%)が「必要ない」(二九・四%)の倍以上を占めている。必要の理由に「効率的な財政運営」「総合的なまちづくり」「財政の充実」などをあげ、「行政と住民の希薄化」「連携・協力による体制強化」「地域への愛着が薄れる」などとして「必要ない」とした。

 合併パターン案は、団体長の七二・一%、議員六四・二%、自治会長の五九・九%が「適当」としている反面、効果や影響が実感できないなどとして「分からない」(一一・七%)ほか、どちらかを含め「適当でない」(一九・一%)と答えている。地域別の満足度は、湖西(七四・八%)と甲賀(七四・四%)が高く、東近江は五八・三%と他の七地区に比べ低い。

 県懇話会が示した東近江の合併パターンの基本は「近江八幡・安土・蒲生・日野・竜王」と「八日市・永源寺・五個荘・能登川・愛東・湖東」で、生活圏のまとまりなどが重視された。県は、今回の最終結果も考慮に入れ、来年三月までに市町村合併推進要綱を策定する。


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農産物販売やバザーなど

農業祭「アグリフェスタ」

=23日 八日市南高農場一帯で開催=

(湖東・八日市市)
 八日市南高校は、二十三日に第二十七回農業祭「八南アグリフェスタ」を八日市市春日町の同校農場周辺で開催する。

 午前十時からの会場では、生徒が日ごろ取り組んだ学科学習展や農場などで取れた農産物の販売、生徒らによるクラス別バザーほか、子供向けのふれあい広場などを催す。午後二時まで。

 野菜・草花・果樹・畜産物などのほか農畜産加工品も販売し、自営者クラブの特別コーナーもある。クラス別バザーには焼きそば、焼き鳥、うどん、カレー、ステーキ串、たこ焼きなどの店が並ぶ。PTAによる豚汁無料サービスも。

 幼児や低学年生を対象にしたふれあい広場では、イモ掘りや乳牛のブラッシングなどが体験でき、ミニ動物園で豚や鶏など生き物への親密感を味わってもらうほか、農業機械の展示コーナーも設ける。


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賛成4か字との先行協議へ

永源寺第2ダム・アセス受け入れ

=町ダム問題特別委が表明=

(湖東・永源寺町)
 農林水産省が計画している永源寺第二ダムの建設問題で、永源寺町議会ダム問題特別委員会は、予定地の東部七集落(君ヶ畑・蛭谷・箕川・政所・蓼畑・黄和田・杠葉尾)で組織する第二ダム反対対策委員会が十一月二日付けで解散したことを受けて、七集落のうち賛成の四集落とのみ先行して、環境アセス調査の具体的な受け入れ検討に入ることをこのほど決めた。

 久田元一郎町長は「本年度中に決着したい、と地元が努力してくれた。アセスの第一段階である技術調査は君ヶ畑・蛭谷・政所・黄和田の賛成集落内で実施できる」とし、残る反対の三集落についても「平行して説得にあたる。賛成してもらえるよう努力する」と解決への意欲を示している。

 委員会での経過報告によると、反対対策委は、町が二度にわたって回答した東部振興事業や簡易水道整備など計六項目のアセス受け入れに係る対応策について、四集落が受け入れを了承、箕川・蓼畑・杠葉尾の三集落が「依然受け入れられない」と意見が二分し、解決の糸口が見い出せないことから、「多数決で結論を出す問題ではなく、全会一致も現時点では不可能」との結論に達し、「一枚岩でない限り同委員会は続けられない」との判断から、解散という最終手段で合意に至った、としている。

 また、解散後、ダム問題への対応を委ねられた東部区長連絡協議会は十一月八日に会合を開き▽今後の区長会は、ダム関係とは切り離した組織として存続させる▽振興策のコンサル検討は、区長会と連絡をもちながら七集落の対応として行う▽アセス調査は、四集落が先行した組織を立て対応していく▽アセス調査の覚書については局建設部長、町長、県知事、沿岸改良区理事長、推進協議会会長、町議会議長、第二ダム対策委員会、四集落区長、とする││との意見をまとめるとともに、「残る三集落には条件的に同調出来る段階で合流するよう依頼していく」とした。

 報告を受けたダム特委では、反対集落の議員から「アセスには一集落の反対があってもいけない。これまでの経緯から言って、足並みもそろわない状態で強引に押し進めていくのはどういうことか」、「アセスと本体工事は別との説明はごまかし」などと批判が相次ぎ、委員に配布された「単に賛成・反対集落を色分けしただけ」という書類に対しても「真剣に考え反対を貫いた集落の心証を害する」と町の配慮の無さを指摘した。

 このような激しい議論は三時間にわたって行われたが、ダム特委は最終的に六月の議会同様、賛成多数でアセス受け入れを表明。「びわこ空港問題」とは相反する「見切り発車」で決着した。

 東部の賛成四集落は二十二日にも、新たな委員会発足に向け初会合を開くことにしている。


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雪山シーズンに備え

訓練&整備万全

=永源寺町山岳対協=


橋の修復作業を行う会員ら

(湖東・永源寺町)
 本格的な雪山シーズンを前に永源寺町山岳対策協議会(会長・久田元一郎町長)は、このほど八日市警察署山岳警備隊と合同で鈴鹿山系内の林道整備と救助訓練に汗を流した。

 毎年発生している山での遭難事故に備えて実施したもので、ことしも町消防団員ら含め六十人余りが参加し、甲津畑地先の林道甲津畑杠葉尾線終着地点から四班に分かれ、道標の設置や壊れた橋の修復など登山道の確保を行いながら、雨乞岳山頂へと向かった。

 また、途中の杉峠付近の広場では、斜面降下などの訓練やロープ結束訓練も実施し、技術を再確認した。


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びわこ空港

国松知事が総合的判断

環境アセス見送り
=地元では様々な波紋広がる=

記者会見に臨む安井一嗣蒲生町長(上)、奥野弘三日野町長(下右)

(全 県)
 日野・蒲生の両町に予定しているびわこ空港計画で国松善次知事は、二十日に県庁で開かれた県会びわこ空港・交通対策特別委員会で、環境影響評価調査(環境アセスメント)について地元の状況が不十分であるとして、「見合わさざるを得ない。しばらく立ち止まって考える必要がある」と見送る考えを表明し、期間については「五、十年まではいかないが、二、三カ月では短すぎる」と答えた。

 さらに空港整備事務所(日野町山本)と環境アセスメント調査費の必要性はなくなるとして、空港事業を見直す方針を示し、地元では様々な波紋が広がった。

 びわこ空港計画が盛り込まれている国の第七次空港整備計画(第七次空整)の期間満了は、平成十五年三月までとなっている。設置許可申請に必要な環境アセス調査は、通常2〜3年かかるとされ、今回の「実施見送り」は第七次空整中の申請を断念したものといえる。

  ●今後も空港整備に努力

 安井一嗣・蒲生町長は、現在の状況を「十二年間で周辺地域で環境アセスに対する考え方が前向きになってきた」と、実施条件は整ってきたとする認識を示した上で、国松知事の判断について「何回か地元の実情を説明してきた私としては非常に残念」と、落胆を隠しきれなかった。

 また、「知事は計画地の変更を否定しており、蒲生・日野であきらめないということで受け止めている。厳しい状況なので今すぐ環境アセスに入れないということだろう。今後の対応は、県に詳細を聞いてから関係者と協議したい。空港がダメになったということでないので、空港を核にした町づくりの姿勢は変らない」と、引き続き県に対して着手を要望する姿勢を示した。

 また、奥野弘三・日野町長は、「今回アセス実施の判断されなかったことは非常に残念であり承服しがたい」と不信感をあらわにし、これまで町が地元へ理解を求めて努力してきた経緯からも「県が体制を整えてアセス実施に取り組むべき」と、地元任せの県の姿勢を批判した。
 今後の対応については、「詳細を県に聞いた上で、組織をあげ、関係集落の空港整備に向け一層努力したい」と、蒲生町と同様に従来通り推進の姿勢で臨むとした。

 ●推進派は失望感が噴出

 推進運動に取り組んできた蒲生町商工会の関係者は、「日野・蒲生があそこまで関係集落を説得してきたのに、環境アセスを見送るとは納得できない」と憤り、空港整備事務所の縮小や環境アセス調査費カットに触れて「空港建設を断念しないと言っているのに矛盾する。やめると言っているのと同じことだ」と真意を図りかねていた。

 また、県会特別委員会に傍聴に訪れていた日野町の男性は、「期待する者にとっては、まず環境アセスに入って、環境への影響がはっきりしてから判断してほしかった」と肩を落としていた。

 ●反対派は慎重な感想

 反対集落、蒲生町綺田区の池内康夫区長は「今回の知事の判断は予想の範囲内」と冷静に受け止め、「区内は賛成、反対が分かれていて複雑だが、私としてはこれで空港問題が終結してほしいと考えている」と、胸を撫で下ろしていた。

 もう一方の反対集落、日野町野出区の空港反対対策委員長を務めていた男性は、「思いきった答えを出してほしかったが、知事の立場もあるだろう。私としては終わったと思いたい」と、問題終結への願いをにじませた。

 また、反対運動を展開してきた住民グループ「びわこ空港はいらない!滋賀県民の会」の池内登志子さんは、「これで地元はますます泥沼化する。今回のどちらとも取れる判断は納得できない。今後も白紙撤回を求めて運動する」と、歯切れの悪い「総合的判断」を批判していた。


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