滋賀報知新聞(ニュース)平成12年11月30日(木)第12480号

白黒発言で大ハシャギ

県が新幹線栗東新駅設置促進協議会幹事会でゲキ

JR東海2年後に判断か
=栗東町は15年着工・18年完成要望へ=


動き出した新幹線新駅

(湖南・栗東町)
 二十八日に栗東町で行われた湖南地域の三市十一町と経済八団体で構成する「東海道新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置促進協議会」(会長・国松善次県知事)の幹事会の席上で、県企画部交通政策課の南部宏幸課長は「今月、JR東海に要望活動を行った際、同社の担当部局幹部が『栗東新都心土地区画整理事業(A地区)の仮換地が行われる前(平成十四年から十五年ごろ)には新幹線新駅を設置する、しないの白黒をはっきりさせたい』と初めて設置問題についてJR東海側が明確な期限を切ってきた。明るい兆しと受けとめている。この受け皿づくりとして、地元の区画整理事業が順調に進むよう県は全面的に支援していくが、三市十一町も栗東新駅を視野に入れたまちづくりを具体化して欲しい」と要請した。「スワ、十五年から新駅建設に着手」と大ブレークの栗東町だが、「JR東海の取締役会などでの正式な合意事項ではなく、まだJR担当者の思惑だけ。外交辞令に終わる可能性もある」(町会議員)と冷めた見方も出ている。  【石川政実】
 共産党栗東町委員会の機関紙「栗東民報」は二十六日付けで「栗東町は、二十一日に開かれた町議会の産業土木常任委員会および新駅等設置対策特別委員会で、JR東海が新幹線栗東駅の平成十五年着工・十八年完成を決めたことを明らかにした」と報じたが、町担当者は「そこまでは言っていない。町はあくまで来年二月にJR東海に対し、栗東新駅の十五年着工・十八年完成を要望したいと報告しただけ」と大慌てで打ち消しに回った。
二十一日の町産業土木常任委員会に出席した中堅の町議は「町担当者の説明によれば、JR東海担当者が土地区画整理事業の仮換地前に栗東新駅を設置するか、しないかの判断を二年後に示すとの情報を聞き、JR東海担当者に確認に行ったところ、新幹線の栗東新駅を設置するなら二面四線でなく二面六線を考えていることや、新駅の建設には通常五年はかかるが栗東新駅は三年ほどで完成させたいなど踏み込んだ話が出たという。JR東海ではATS (自動制御装置)の更新を十二年から十八年の六年間をかけて行う予定だが、これにより栗東町に停車できるダイヤが可能になり、(こだまかひかりが)一時間に一本は止めることができるとの話だった。しかし町などが五百五十億円もの巨費を投じても、一時間に一本でははたして採算が合うのか心配」と指摘する。
 ちなみに今年度に町が算出した新幹線新駅関連開発事業費計画は(1)▽新幹線新駅二面四線二百二十五億円( 二面六線の場合二百六十六億円)(2)草津駅新駅三十億円(3)栗東新都心( A地区)土地区画整理二百六十五億円事業(4)西側土地区画整理二百五億円(5)動く歩道三十七億円(6)B地区土地区画整理百三十億円(7)手原駅舎改築十億円―の計九百二億円(九百四十三億円)にのぼっている。このうち二十一日の特別委員会に町が示した財政計画は、十三年から二十二年の十年間で、とりあえずは(1)〜(3)のみとしている。
長老格の町議も「JR東海の一幹部が二年後に白黒をはっきりさせると発言したからと言って“栗東新駅決定”と軽々に大騒ぎするのはおかしい。町の財政面は本当に大丈夫なのか、びわこ空港のようにもう一度冷静に費用対効果を見直しべき時かもしれない」と苦言を呈している。


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調査特別委員会12月議会で報告

上水道特別会計の粉飾決算

甲西町 経営検討委員会を設置
=組織健全化に向け再建計画=


再建を図るため、上水道事業経営検討委員会を
設置した甲西町役場

(湖南・甲西町)
 約九千六百万円の累積欠損金が判明した甲西町上水道特別会計の粉飾決算で、町議九人で構成する甲西上水道決算調査特別委員会(園田光昭委員長)は、来月十一日開会の町十二月定例議会において同調査の最終報告を行う予定。町執行部では、助役収入役による内部と、企業家や公認会計士等による外部の「甲西町上水道事業経営検討委員会」を設置、第一回目の委員会が開かれ、経営および組織健全化に向けた再建計画が進められている。九月に報じた同問題のその後を追った。【山田香織】

 平成九年度から十一年度にかけて架空調定された額は、昨年度決算の赤字約二千九十万円を含めると累積赤字は約九千六百万円になる。妙感寺からの水源が一〇%にも満たない同町では多くの権利を県から購入しており、今回の多額欠損の発生で、収支バランスを取るための料金値上げが行われる可能性がある。
 町水道課の組織を説明すると、原水・受水部門と給水関係・配水施設整備部門があり、業務体制は工務係と会計担当の庶務係から成っている。それらの調整機能は課長が行うのだが、今回の問題は、検討されていた料金改定の「業務を逃れたかった」と話す当時の課長と係長によって起され、会計伝票不備や帳簿作成の不備なども原因の一つとして報告された。
 町では、経営方針具体的指標と事業実績結果との比較分析が十分に行われず、経営上の問題点が予算編成時に掌握されていなかったことによる―としてチェックの甘さを反省し、関町長は「真相解明に努めたい」として、当時の町長らの責任について同特別委員会にゆだねた。
 委員会では、これまでに九回に渡って会を開き、不適正処理を行った課長をはじめ、当時の町長、部課長に事実確認。「個人的情報が多く、最終報告まで公表できない(園田委員長)」として全面非公開となったが、行政財産である管理人棟(上水道課の管理センター内)の売却について、前植西佐吉町長の責任問題を示唆した。
 同管理人棟は、平成十年度に約二百十万円で売却され、町内水道業者十九社で組織する町上水道工事共同組合の事務所となっている建物だが、固定資産売却代金(資本的収支決算)が計上されなかったほか、代金が工事費内に組み込まれるなど不正な処理として問題視されているもの。
 現地への事務所設置には、緊急時の迅速な住民サービスが目的とされている。ある幹部職員は「全て指名外なら町民の不信を受けることも少ないのだが」と困惑な表情で切り出し、十九社のうち数社が指名業者であることについて「談合があるのでは、など住民から誤解を受けることは確かだ」と実情を話す。
 一方、今月二十日に立ち上がった経営検討委員会は、助役収入役に加え、行政経験者、公認会計士、学識経験者、企業家による内外部のメンバーによって構成される町長の諮問機関で、その補佐的役割として職員八人の小委員会を置いている。再建計画には▽責任体制の構築と職員研修▽審査体制(外部の専門公認会計士等)▽庁内体制(会計業務執行体制の再構築)―の三項目を挙げた。
 具体的内容は同調査報告が行われてから議論され、来年の三月定例議会で最終の方針が報告される。なお、同委員会は初回を含めて計五回開かれる予定。


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学習障害児 指導への講演と報告

一人でも多くの人に理解を

=親の会八日市支部がセミナー開く=


講演や報告で学習障害児への理解を深めたセミナー
――八日市中央公民館で――

(湖東・八日市市)
 様々な能力や機能が適正に発達していないために、家庭や学校での生活に問題が生じている子どもたちへの理解を深めてもらおうと、県学習障害児親の会八日市支部はこのほど市立八日市中央公民館で「学習障害児理解セミナー」を開いた。
 平成七年、文部省が「学習障害児に対する指導について」の中間報告を出し、ようやく取り組みが始まったばかりで、一般市民にはまだまだ学習障害児への理解は広がっていないのが現状。
 学習障害児は、「言葉のやりとりがとても幼い」「学習にアンバランスがある」「集団に溶け込むのが苦手」「落ち着きがなく集中してものごとに取り組めない」「運動が苦手」などの傾向が見られ、その原因が「家庭のしつけ」や「わがまま」にあると思われること多く、登校拒否や家庭内暴力、いじめなどに発展するケースもある。
 市民ら約五十人が出席したセミナーでは、県学習障害研究会会員で学習障害児親の会の藤井茂樹顧問が学習障害児や家庭に対する指導やケアーについて講演を行ったほか、甲西町立三雲小学校の西谷潤教諭がアメリカで実践されている学習障害児教育について報告を行った。
 今回のセミナーを企画した上野強氏は、「学習障害児の存在はあまり知られていません。一人でも多くの人に理解してもらいたい」と話している。


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休日ドナー登録

骨髄バンク

=12月3日 八日市保健所=

(湖東・八日市市)
 八日市健康福祉センター(保健所)で、三日に「骨髄バンク集団登録」の受け付けが行われる。午前十時―午後二時。
 骨髄移植には提供者と患者の白血球の型が一致する必要があり、その確率は数百人から数万人に一人といわれ、多くの提供者が必要なことから、登録受付を休日に拡大し実施することにした。
 二十―五十歳の健康で家族の同意を得ていることが条件で、登録受付には必ず予約が必要。十二月一日までに県赤十字血液センター内、骨髄データセンター登録係(TEL077―564―6311)へ予約する。
 平日については従来通り、骨髄提供希望者の登録受付と採血を同センターと県内五か所の健康福祉センター(保健所)で行っている。各保健所や市町村窓口に設置の骨髄バンク登録のしおり「チャンス」を参照のこと。


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絵本「森のささやき」原画展

自然を守る大切さ訴える

=市立図書館で1日まで =


市立図書館で開かれている原画展

(湖東・近江八幡市)
 画家・詩人そして絵本作家として地球環境の保全や破壊防止の活動に取り組んでいる葉祥明(よう しょうめい)氏(54)が描いた絵本のひとつ「森のささやき」の原画展が近江八幡市立図書館で開かれている。会場の2階ギャラリーには、絵本のページ順にあわせてた原画19枚が並べて展示され、地球の自然環境を守っていく森が次々となくなってゆく現実を憂い、次代を担う子供たちに自然環境の大切さを訴えている。葉氏は、シリーズ絵本「地雷ではなく花をください」の作者としても著名で、今回の展示もそうした葉氏の作家活動を紹介する場ともなっている。原画は、絵本で見る以上に繊細でやわらかな筆のタッチで描かれ、読者と新たな出合いを提供している。同展はあす1日までで、2日からは展示会場を永源寺町立図書館に移して開かれる。また、初日の2日には同図書館に葉祥明氏が来館。午後2時から講演会が開かれる。聴講無料。問い合わせは永源寺町立図書館(TEL0748-27-8050)へ。定員70人。


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