滋賀報知新聞(ニュース)平成12年12月30日(土)

 2000年回顧録(ダイジェスト版=前編=)

動き出す『竜王リゾート計画』

今月にも西武が環境影響評価実施計画作成へ
福島町長自ら計画をチェック!?

=国松知事と堤会長が昨秋にトップ会談も=

(全 県)(2月3日)
 県の琵琶湖リゾートネックレス構想の重点整備地区の一つとして、大きな注目を集めてきた西武鉄道(堤義明会長)の「竜王リゾート計画」(竜王町大字薬師字砂山地先)。

 早ければ今月にも同社は、県に対し環境影響評価実施計画書を作成し提出するものと見られる。ここで具体的な計画が明らかになるが、福島茂・竜王町長は計画を自らがチェックし、必要ならパークゾーンの充実を求めていく構えだ。(石川政実記者)                               

 平成十年三月、同社は県土地対策課に竜王リゾート計画に伴う大規模土地開発事前指導申し出書を提出した。隣接の集落の同意が得られたことなどにより、県は昨年十一月に受理。現在、県企画県民部地域振興課に窓口が移っている。

 同社が地元に示した計画概要では、遊園地などのファミリーパークゾーン(リゾート)が四十ヘクタール(一期工事分)、ゴルフ場が百三十ヘクタール(同)となっている。
 具体的には、ファミリーパークゾーンは、森の中の散策道や野鳥観察公園など自然との触れ合うフォレストパーク(十ヘクタール)▽乗り物をテーマに電動カートなどが楽しめるセンターパーク(十一ヘクタール)▽オートキャンプ場を中心としたレイクフロント(九ヘクタール)▽モータースポーツをテーマにオフロードコースなどを設けたチャレンジ(十ヘクタール)ーの四ゾーンに分かれている。

 スポーツゾーンは、既存ゴルフ場と区別して大衆化を図り、気軽に利用できる一八ホールのゴルフ場を計画。なお第二期計画のアミューズメントパークゾーン(約八十ヘクタール)の具体的な計画は未定だ。
 三月までに同社が環境影響評価実施計画を作成し県に提出したとしても、着工までに三年程度を要するものと見られるが、同社と建設予定地に隣接する自治会とで、リゾート等の計画が具体化した時に、再度、着工までに再同意を得ることで合意しており、地元や町にとっては、同実施計画書作成時に示される具体的な事業計画を固唾を飲んで見守っている状況だ。 

 山口喜代治竜王町議会議長は「約二年前に出されたリゾート計画は、あくまでアウトラインだと受け止めている。西武鉄道が環境影響評価実施計画を県に提出する際に、具体的な計画が示されるはずだが、町の活性化につながるように、町議会としても調査・検証していきたい」と話している。

 福島町長も「平成五年ごろ、当時の岩波忠夫県副知事と私と西武鉄道の堤会長との三者会談が京都市で開かれ、ゴルフ場と遊園地などのリゾート計画は『同時着工』で合意している。国松善次知事も昨秋に堤氏と会談しており、西武鉄道も同時着工で動き出すと受け止めている。環境影響評価実施計画書の作成に当たっては、当町を経由して県に進達することになる。町に上がってきた時は、私自らが厳しくチェックしたい。環境面もさることながら、パークゾーンの一層の充実を求めていくことになろう」と地元に配慮した姿勢を崩していない。

 一方、国松知事は「確かに昨年十一月に堤会長と大津プリンスホテルでお会いした。リゾート構想が動き出すので、よろしくと仁義を切られたとの印象を持った。県としては、遊園地などのリゾート計画もキチンとした手順を踏んで進めてもらうことを願っている」と期待を寄せている。
 果たして、西武鉄道の計画は、ゴルフ場にお茶を濁したものになるのか、それとも不況の中で採算を度外視したリゾート計画になるのか、ここ当分、目が離せないところだ。


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「武村潰し」で高度な策略

自民党県連 参院補選で会長らに候補一任
下馬評の県議らトーンダウン

=平和堂の夏原社長らにも接近か =

(全 県)(2月24日)
 自民党県連はこのほど、大津市内で総務会と選対委員会を開き、さきがけ幹事長の奥村展三参院議員が衆院三区へくら替え立候補を表明したのに伴う参院補選の候補者選びについて、河本英典会長と松井俊治幹事長に一任することを決定した。そこで、異例とも言える今回の一任劇の舞台裏に迫ってみた。  (石川政実記者)

 県庁の地方新聞記者クラブで記者会見した河本会長は「タレントは大嫌いで論外だが、それ以外なら例えば県会議員、官僚、経済人、文化人などといった幅広い中から人選をしていきたい。公募制も考えられるが、時間的な制約からむずかしいかもしれない。補選と来年夏に任期期満了に伴う本選挙の二回、参院選を戦える候補者が絶対条件。このため従来なら、すぐに金のある候補者うんぬんの話になるが、候補者を幅広く選ぶ以上は金のかからない選挙を目指している。現在のところ、私に意中の人があるわけではない。これから人選していく」と含みのある発言を行っている。

 自民党県連ではこれまで、辻村克県議、宇野治県議、芥川正次県議、さらには党籍停止処分を受けている石田幸雄県議らの名前が上がっていた。
 しかし河本会長の「新時代の滋賀県のリーダーになれる人を有権者に提示したい」とする発言からも、県会議員でない選択肢を模索しているように見受けられる。

 そうなると党本部の意向や河本氏の東京都内での幅広い人脈を生かした意外性のあるパラシュート候補(県出身者)、あるいは県内では、擁立を画策したと見られる平和堂の夏原平和社長を始めオプテックスの小林徹社長ら経済人や元通産省課長で評論家の八幡和郎氏、元労働省事務次官の清水伝雄氏、二年前の参院選比例区で出馬した石田潔氏(西浅井町出身)らの再評価が進むだろう。さらには野中広務自民党幹事長代理への恩義もあって、前回の衆院選で滋賀三区から自民公認で出馬し落選した栢木寛照氏擁立の可能性も見逃せない。栢木氏を担ぎ出せば、旧宇野(元総理)派が奥村展三氏へなだれ込むのを防げるメリットもある。

 政界筋では「今回の会長、幹事長一任という決定は、いかにも唐突で、あたかも河本会長に意中の人があるかのような印象を与えたが、実際は二度の選挙が必要ということが重荷になって候補者に名乗りを上げる人物がなく、窮余の策だったのでは。また民主党の候補者が決まってからでも、臨機応変に対抗馬のカードを切れる態勢づくりをねらったのだろう。同党県連にとっては、今回の参院補欠選挙で仮に破れてもそうダメージにはならない。むしろ照準は二区の武村正義衆院議員に当てている」と受け止めている。ともあれ、ここ当分は、党本部と河本氏の動向から目を離せないところだ。


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緑風会“市民不在”のドタバタ劇!

自民党大津市連協 山田市長を支持
八幡氏の立候補決断が鍵

=21世紀の幕開け告げる大津市長選=

山田氏

八幡氏

(湖東・大津市)(3月23日) 
 五月二十一日告示、二十八日投開票の大津市長選に向け、この二十日、自民党大津市支部連協の選対が開かれ、約半数の委員が出席して「山田豊三郎市長支持」(金井長純自民党連協会長談)を決めた。この決定を受け議会与党会派の緑風会(自民系・十八人)の了承を取り付け、同党県連に対し「山田市長推薦」を正式に上げる模様だ。

 十三日に行った「八幡和郎氏出馬要請」の記者会見を一週間後に反故にし、「山田市長支持」へ朝令暮改した緑風会の“市民不在の迷走劇”に迫ってみた。(石川政実記者)                            

 今回のドタバタ劇を「八幡氏出馬要請」の記者会見から振り返ってみよう。候補擁立を模索していた議会与党会派の「緑風会」と「市民ネット21」(連合系・八人)の合同選対委員会は十三日会見し、独自候補として評論家で国土庁在職経験もあり地域政策通で知られる八幡氏(48)に出馬要請したことを発表した。

 同委員会の代表として、会見には金井緑風会会長や大谷克行市民ネット幹事長ら四人が出席。八幡氏擁立の理由を▽両会派が歩み寄れる中立の立場に立っている▽政治家としての志を持っている▽通産省出身で二十一世紀の大津の発展への期待を担ってくれるーなどとした。

 一方、山田大津市長(77)は十七日記者会見し、「豊富な経験を生かして、国際文化都市・大津の新たな世紀に向けての街づくりにいま一度、挑戦し、架け橋となりたい」と六選出馬を正式表明した。
 山田市長の正式表明を機に「緑風会」は迷走し、二十日の自民党大津市連協選対では、「八幡氏」の舌の根も乾かぬうちに「山田市長支持」にひっくり返った。

 金井緑風会会長は本紙取材に対し「高齢であることや多選批判の中で六選出馬は好ましくないと山田市長に何度も思い止まるよう促してきたが、同氏が十七日に出馬表明をしてしまった以上、与党の立場から同氏に最後までつき合わざるを得なくなった。今後、市民ネットとの合同選対委は発展的に解消することになろう」と“人情論”で弁明した。

 緑風会のある市議は「先週から、うちの会派が浮き足立つようになった。これは、山田市長の刎頚(ふんけい)の友で“影の大津市長”とまで言われる山本俊一大津市自治連合会長の『隠然たる力』を市会議員が恐れ始めたからだ。三年後に自らの選挙を控える市会議員にとって、自治会などで『山田市長に推薦を』との声が高まれば、従わざるを得なくなる。個人的には山田市長の対立候補として出馬要請した八幡氏や市民ネットとの“信義”を踏みにじることになってしまい後ろめたい思いでいっぱいだ」と目を伏せた。

 自民党県議は「大津市連協選対が突如として山田市長支持に豹変したのは、次期衆院選で滋賀一区から立候補を予定している自民現職の目片信代議士を当選させる戦略のためだ。八幡氏を緑風会が推薦した場合、一部議員が山田市長に走るのは必至で、次期衆院選に悪影響を及ぼしかねない。このため議会与党会派の公明党が支持の意向を見せている山田市長を推薦して、中央政界の“自自公”の枠組みを堅持し、次期衆院選で公明を取り込もうとした」と分析している。

 しかし市民の間からは「緑風会、市民ネットの合同選対委が記者会見で『八幡氏に出馬要請』と発表しながら、その一週間後に緑風会が『山田市長支持』に変わる茶番劇は、あまりに党利党略で、市民を愚弄(ろう)するものだ。また“人情論”を理由に、いったんは引退勧告をした山田市長を推すことには合点が行かない。今回の市長選は、まさに“地域の民主主義”の根幹が問われる選挙だけに、選挙民の選択肢を奪わない意味でも、八幡氏には結果的に市民ネットのみの推薦になっても勇気を持って出馬してもらいたい。流れを変えなければという思いは保守層にも強く市民は拍手を送るはず」との声が出始めている。


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G8環境サミット、あすから開幕

世界の英知が湖国に結集
「気候変動」などが主要議題

=NGOも多彩なイベント=

(湖西・大津市)(4月6日)
 主要八か国の環境大臣が国際社会が直面する主要な環境問題について率直な意見交換を行う「G8環境サミット」(主催=環境庁)があす七日から九日までの三日間、大津市の琵琶湖ホテルを主会場に開催される。このG8環境サミットに呼応して、世界各地の国会議員らでつくる「地球環境国際議員連盟(グローブ・インターナショナル)第十五回世界総会」などNGO(非政府組織)や市民レベルの多彩なイベントも繰り広げられる。

 G8環境サミットは、環境面から貢献することを目的に、平成四年以来、サミットに先立ち、G8議長国において開催されている。その成果は、サミット議長国の環境担当大臣から議長国の首脳へ報告される。
 今回のG8環境サミットでは、国際社会が直面する主要な環境問題を中心として、「気候変動」および「二十一世紀の持続可能な開発とリオ+10」が主要議題となる。

 G8環境サミットには、フランス=ドミニク・ヴォワネ国土整備・環境大臣、アメリカ=キャロル・ブラウナー環境保護庁長官、イギリス=ジョン・プレスコット副首相兼環境・運輸・地域大臣、マイケル・ミーチャー環境担当大臣、ドイツ=ユルゲン・トリッティン連邦環境・自然保護・原子力安全大臣、イタリア=エド・ロンキ環境大臣、カナダ=デイビッド・アンダーソン環境大臣、ロシア=ヴィクトルI,ダニロフーダニリアン環境保護国家委員会議長、欧州委員会=マルゴット・ヴァルストレム環境担当委員、日本=清水嘉与子環境庁長官らの出席が予定されている。

 日程は、七日=大臣顔合わせ、夕食会、八日=本会合、エクスカーション、レセプション、九日=本会合となっているが、国松善次・滋賀県知事は八日に琵琶湖での水質保全への取り組みなどを紹介し、滋賀県を世界にアピールしたい意向だ。

 一方、環境サミットにあわせて、環境関係のNGOも多彩な催しを予定している。東アジア地域の環境保全に力を入れている「国際公務員労連日本加盟組合協議会(PSIーJC)」は七日から九日まで、大津市のアヤハレークサイドホテルで、「地球温暖化対策」「廃棄物」「循環型社会」「水」の四分科会に分かれて会議する。

 環境問題に取り組む世界百数十か国、約七百人の国会議員らでつくるグローブはこの三日間、同市の大津プリンスホテルで第十五回世界総会を開催する。マイク・ムーア世界貿易機関事務局長、M・S・スワミナサン国際教育科学文化機関環境技術部長などを招き「環境と貿易」などを話し合う。

 環境問題に取り組んでいる市民でつくる「気候ネットワーク」(本部・京都市)は八日、同市のピアザ淡海で「COP6に向けてのシンポジウム」を開く。また、愛東町の町総合福祉センターでは九日、廃食油燃料プラントなどを見学する「アースデイニ○○○しが」が催される。県地方自治研究センターや県環境生協を始め、県内の五自治体らが参加する。

 地球環境の保全に向け、二○○○年のミレニアムに世界の英知が集まって、琵琶湖から世界へ、どのようなメッセージが送くられるか、まさに目が離せないところだ。


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『バーチャル環境メッセ』

1日からテスト運用開始
環境産業支援へ

=インターネット上に再現=

(全 県)(6月1日)
 (財)県産業支援プラザは、「滋賀環境ビジネスメッセ」のインターネット版『バーチャル環境ビジネスメッセ』システムを開発し、テスト運用を六月一日から開始する。
 このシステムは、国の平成十年度第三次補正事業・生活空間情報化システム開発事業(新事業創出支援事業分)に応募し採択された実証実験事業で、環境産業
創造を支援するネットワークシステム。

 昨秋、長浜市で開かれた「滋賀環境ビジネスメッセ」には、出展企業・機関が約二百社、入場者が四万人と盛大な催しになっている。今回の『バーチャル環境メッセ』は、「滋賀環境ビジネスメッセ」と連携を図り、メッセ会場マップを作成して、メッセをインターネット上に再現し、通年で開催しようとするもの。

 テスト運用は、今年六月一日から開始し、十月末まで実施する。この期間に利用者へのアンケートやヒヤリングによりシステムの評価を行い、必要に応じて一部修正して十一月から本格運用する。

 また、このシステムは、環境に関するさまざまな情報をデータベース化し、企業の販路開拓や新商品開発のキッカケをつくろうとするもの。
 具体的には▽環境に配慮した商品情報の提供▽環境保全や新エネルギーなどの研究成果、技術を持つ人とその商品化に取り組む企業のマッチング▽いろいろなところで開催されるイベントの情報の提供ーなど。

 同システムのテスト運用開始時のデータベース登録状況は、五月二十四日現在で、企業百九件、大学二件、公共団体十四件、商品三百七件。
 なお、同システムの主なサービスは、次の通り。

 【エコサーチ】バーチャル環境ビジネスメッセでは環境に関する企業の情報や、企業会員が登録した商品・研究情報、環境関連のWWW情報、掲示板、イベントなどを対象として、「環境類義語辞典」を利用したキーワードによる全文探索をリアルタイムに行うことができる。また環境カテゴリを用いて、登録情報の絞り込みができ、容易に必要な情報が取り出せる。エコサーチでは、会員が開設している環境に関する掲示板、メーリングリストが紹介される。ただし、一般利用者へは紹介のみで、掲示板への書き込み、メーリングリストへの参加は、会員登録が必要だ。また、キーワードに関するイベントが紹介される。参加を希望するイベントに対して、電子メールで申し込むことができる。


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