滋賀報知新(ニュース)平成14年2月6日(火)第12967号

冬の森は“生命”の痕跡がいっぱい

いきものたち安住 魅力の里山

=八日市市 河辺いきものの森で観察会=

トラップ観察
(湖東・八日市市)
 八日市市建部北町の河辺いきものの森で三日に「冬の森観察会」がはじめて開かれ、参加者らは動植物の観察を通して自然の営みや、人と森のかかわり、里山本来の姿などを学んだ。

 この時期に観察会を開いたのは、一年中で一番多くの“痕跡”を発見することができるため。雪が積もっていれば最高の条件になることから、前日からの天気予報から降雪を期待していたが、残念ながら実現しなかった。

 観察会には近隣の親子ら約三十人が参加。自然観察指導員の渡部克彦さんの指導で、森の中を約二時間観察した。

 前夜セットしておいたトラップ(観察用仕掛け)では、サラダのシーチキンだけなくなって野菜がそのまま残っていて、下に敷いた紙の上には動物の足跡が。その足跡の特徴からタヌキであると推測するとともに、食べ方からタヌキにとって森が住みやすい状態になっていることもわかった。また、トラップの周辺ではタヌキが紙で遊んだり、ケモノ道にエサを落とすなどの痕跡も発見した。

 このあと、観察道の真ん中にモコモコと盛り上がったモグラ塚や空き家になったスズメバチの巣、モズがつかまえたヘビを木の枝にぶらさげた“はやにえ”、木の根元にきれいにポッカリと空けられたハムスターそっくりのアカネズミの巣、森の中を飛び交うコゲラなど野鳥たちを観察。

 また、落ちていたフンの観察と、森の中ではフンや動物の死骸をほとんど発見することができない理由、森の中で目立つ色と木の実の関係、下草が葉を地面に広げて冬越しの形態(ロゼット)など、実験などを通して動植物や昆虫といった、森の中で生きるのいきものたちの“生のメカニズム”の不思議や驚異についても多くのことを知ることができた。


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青春サロンに「うどん店」

新八日市駅前のにこにこ亭

高齢者の生きがいづくり一工夫
=会員当番制でボランティア営業=

新八日市駅前の青春サロン「にこにこ亭」
(湖東・八日市市)
 高齢者の生きがいづくりに取り組む「たつみ会」(小島智津子代表)の活動拠点となる青春サロン(近江鉄道新八日市駅前)に、うどん屋「にこにこ亭」がこのほどオープンし人気を集めている。

 青春サロンに通う会員(約二十人)が「地域のお年寄りや子ども達と何か接点がもてたら」との思いから、サロンの一部を改造しオープンさせた。ボランティア活動の会員と来店者が店を通して、いつも笑顔でいられるようにと「にこにこ亭」と名付けられ、店の看板も八日市南高の美術クラブのメンバーが製作した。

 現在は、月曜から金曜日までの午前十一時―午後一時と午後四―六時に、青春サロンに通う会員三人(当番制)でボランティア営業をしている。土曜・日曜・祝日は閉店している。

 メニューは、きつねうどん、キムチうどん、カレーうどんの三品で、価格はそれぞれ三百二十円。科学調味料は一切使わず、昆布やシイタケ、かつお節などでだしを作り、白菜やネギの具なども会員自家製のものを使うなど、味へのこだわりがみられる。

 今後、にこにこ亭は「人と人とのつながりを大切にする」ことを目標に、地域のお年寄りを招待したり、障害児と一緒に働く場を提供するなど、気楽に立ち寄ってもらい、会話がはずむ店にしたいとの抱負を語っている。

 たつみ会は、市内の主婦らで構成するボランティアグループ(六十五歳以上)で、一流画家の絵画販売ほか手づくり作品、リサイクル作品の販売などで得た収益金を車椅子、血圧計などの福祉用具購入に充て、高齢者や障害者の福祉施設に寄贈するなど、幅広い活動に取り組んでいる。高齢者が健康で楽しく一日を過ごし、生きがいづくりの活動施設として「青春サロン」を新八日市駅前に開設して二年近くになる。


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イワナの稚魚ふ化1年

発眼卵から飼育

イッチおめでとう!誕生会
=政所小学生が自主開催=

誕生1周年を記念して、熱心にスケッチする児童たち
(湖東・永源寺町) 
政所小学校でこのほど、飼育しているイワナの稚魚がふ化一年を迎えたことから、児童会主催のイワナの誕生会が開かれた。

 一昨年十二月に採卵し、発眼した卵約七千個を町内の養魚場から譲り受けた稚魚たちで、ふ化した四千尾のうち約千尾を川へ放流。八百尾が無事に一年を迎え、子供たちが誕生一周年を祝って同会を催した。

 同校では、平成六年から理科の一環として飼育実習を行っているが、今回のように八百尾が一年を迎えたのは初めて。川から水を引いたり、驚かさないよう簾をかけたり―と本格的な飼育方法を教わり、稚魚たちに「イッチ」と名前を付けて大切に育ててきた。

 誕生会では全校生徒が集まり、くす玉から「イワナのイッチおめでとう」の垂れ幕が下りると大きな拍手で歓喜。成長記録として熱心にスケッチし、職員室前に作品展示を行った。

 専用池では現在、昨年譲り受けた発眼卵二千個のほか、一年魚八百尾、二年魚二十八尾が元気に泳いでいる。


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連句の里「能登川町」へ

2月付句&4月前句を

=15日まで=

(湖東・能登川町)
 能登川宗祇法師研究会では、二月付句と四月前句を募集している。

 能登川町は、日本三大歌人の一人・宗祇法師(連歌師)の生誕地とされ、昨年十一月には句碑・出自碑の除幕式および遠忌法要の「宗祇法師五百年祭」が行われた。同研究会と町では、全国に「連句の里 能登川町」として情報発信ていこうと毎月、前句と付句を募っている。

 連歌は、短歌一首を二人以上でつくる続け歌で、五・七・五字の長句と七・七字の短句を交互に連ねる(長連歌、鎖連歌とも言う)韻文学の一つ。歌人の余技として発達し、室町時代に庶民の間で広まった。

 今月は、「春一番 万物やおら 目を覚まし」(薗義男さん作、小川)に続く七・七の付句と、「うすら氷の路 子等のはしゃぐ」(田井中宗一さん作、福堂)に続く五・七・五の付句を募り、ハガキまたは所定用紙に作品(楷書でふりがなを打つ)と住所、氏名、年齢、電話番号を明記して投句する。また、四月にふさわしい二種類の前句(五・七・五の長句、七・七の短句)も受け付けている。

 なお、付句と前句(長句・短句)の投句は、それぞれ一句のみとなっており、違反句は選句の対象外となる。投句先は町総合企画課。直接持参の場合は、役場玄関ロビー、能登川病院、中央公民館、総合文化情報センターに設置の投句箱へ投句する。締め切りは二月十五日。


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使い方知っていますか?

炭入れるこたつや火鉢

=銅鐸博物館で24日まで展示=

昔のことを思い出しながら展示に見入る来場者
(湖南・野洲町)
 銅鐸博物館(野洲町立歴史民俗資料館)は二十四日まで、町民から寄贈された民俗資料の中から、明治から昭和までの冬の暖房用具二十五点を紹介する小テーマ展・野洲の民具(第27回)「こたつと火鉢」を同館で開催している。

 同展は、電気やガス、灯油を燃料とする暖房器具が普及しスイッチ一つでつけることができる便利な時代に、木炭などで暖をとる火鉢やこたつなど昔は必ず家にあった暖房道具から燃料を大切にしながら使いやすいものへと改良を重ねていった人々の知恵に触れてもらおうと企画された。

 一番古い展示資料は、江戸時代に野洲町大字小堤の鍛冶屋が生産していた火打ち金で、文化二年(一八〇五年)に発刊された中山道の名所案内記「木曾路名所図会」に「矢のむね村には火うちの金を作りて売る。小堤といふは篠原堤なり」と記載されていることから、同地の名産品だったことが分かる。また、全国シェアの九割を占めるほど生産されていた信楽焼の陶器の火鉢や、布団の中に入れて使用していた黒塗りの瓦でできたこたつ、酒のかんができ家具としても調和のとれたデザインの長火鉢、豆炭行火、湯たんぽなど家庭で使われていたそのままの状態で展示されている。

 訪れた人は「昔はよく使っていた。小さいころよく焼けどもしたよ」と昔を思い返しながら見入っていた。同館学芸員の行俊勉さんは「実際に使っていた世代の人が使い方を知らない子どもたちにその頃の様子を語り、展示を通していろいろな世代の人たちが対話できる場になれば」と話していた。

 入館料は、大人二百円、学生百五十円、小人百円。休館日は毎週月曜日(十二日は休館)。詳しくは、同博物館(TEL077―587―4410)へ。


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