滋賀報知新(ニュース)平成14年2月12日(火)第12973号

破片状の金箔瓦200個余り出土

八幡山城遺跡「秀次公館」確認調査

居館建物の礎石群も見つかる
=24日 市立図書館で報告会=

八幡山中腹の調査現場
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市教委は8日、八幡山中腹で確認調査を進めている羽柴(豊臣)秀次公館跡から金箔瓦を含む多量の遺物が含まれた堆積層と館建物の礎石群が見つかったと発表した。

 中腹の館跡からは、金箔瓦が出土していることは知られていたが、実際に建物が存在したことを新たに裏付ける礎石が見つかったのは初めて。

 安土城焼失から3年後の天正13(1585)年、秀次が八幡山頂に築城した八幡城は、居館は山腹、本丸や二の丸などの主要な城郭は山頂に建造する中世末の特徴的な築城様式を残しており、近世の城郭に移行する最後の山城として歴史的価値が高い。

 今回調査された場所は、市立図書館裏の山腹で、館跡約5千平方メートルのうちの約600平方メートルの範囲。平成12年度から本格的な調査に入った。

 遺物が含まれた堆積層は、築城当時の遺構面から10〜15センチの厚みで瓦を主体としたもので、文様部分に漆を塗ったあと、金箔を押した瓦の破片約200個のほか釘などの鉄製品も数点見つかった。

 瓦は、安土城や大阪城とは違う文様が型どられた独自の形態で、どこで製造されたものか、今後の調査が待たれる。

 また、堆積層の下から柱間約2メートルの礎石35個や層上の整地土面から19個の礎石が確認された。このほか、礎石列と同一の方向性を持ちながら途中で直角に曲がっている溝なども発掘した。

 市教委では、今回の調査で秀次が日常を過ごした居館建物がどんなものであったかを知る上で貴重な遺跡と見ており、調査を継続していく予定。

 24日には市立図書館で今回の調査成果を一般に説明する報告会を行う。

 午前11時と午後2時からの2回開催し、同図書館内の八幡山城展示室に発掘した出土品を並べる。報告会の定員は80人で参加者を募っている。問い合わせは市教委文化振興課(36-5529)へ。


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“個性輝く文化の創造県”目指し

=県が基本的考え方・理念を公表=

(全 県)
 県はこのほど、県民生活にゆとりや生きがいが感じられる“個性輝く文化の創造県”を目指し「滋賀らしい文化創造の基本的な考え方」を公表した。

 これは、県長期構想「新・湖国ストーリー二〇一〇」の基本理念である「個性輝く文化の創造県」を継承しながら、その後の時代変化などを踏まえた具体的・実践的な事柄を記したもので、芸術や伝統文化に加えて生活文化の考え方を示している。

 構想は、県庁内十七課の「文化の創造県」検討チームと県文化創造懇談会(市民活動家、学識経験者、公募の計十五人構成)が議論を交わしたほか、県民政策コメント制度による意見で策定。この意見募集では県民十一人から四十件が提出され、県文化懇談会において県の考え方を整理したもの。

 これによる滋賀の姿は、日本列島のほぼ中央、東日本と西日本、日本海側と太平洋側を結ぶ接点に位置し、都の玄関口として歴史の表舞台にたびたび登場。大都市圏に近接する地理的条件で全国トップクラスの人口増加率を誇り、第二次産業の構成比が全国最高の内陸工業県である。また、自治体においては、県および七市十四町が三州省・三十六都市(十一カ国)との姉妹提携を結んでおり、青少年による文化・スポーツ交流や市民レベルの交流が活発だ―としている。

 このように、県全体を舞台装置が整う劇場空間として捉え、「世代のつながりと地域のひろがりを大切にする」「滋賀の個性と魅力を活かす」「地域にある多様な要素を大切にする」の三つを同考え方の基本的視点としている。

 今後の取り組み方向としては、▽湖国発の芸術文化の創造と発信▽先人に培われた近江の伝統文化の未来への継承▽滋賀を舞台にした新しい生活文化の創造と発信▽自然と人を幸せにする産業の創出▽文化交流の拡大▽滋賀らしい文化を育む環境づくり―の六つを掲げた。

 具体的な施策としては、県民の気運醸成のための機会づくりや県民活動に弾みをつける支援をはじめ、県の総合的・体系的な文化行政の推進などを挙げている。


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トラブル後を絶たず

本年度上半期の消費生活相談

ターゲットは高齢者と若者
=IT時代を反映し苦情殺到=

(全 県)
 県立消費生活センターは、県内十七か所の窓口に寄せられた本年度上半期(昨年四―九月)の相談概要をこのほどまとめた。

 相談受付件数は四千六百十件で、昨年同期に比べ五百八十九件(一四・六%)も増えている。このうち苦情が三千五百三十九件と、五百八十一件(昨年同期比一九・六%増)増え、全相談件数の七六・八%を占めている。

 相談の中で、特殊販売(訪問・通信・電話勧誘・マルチ取引など)は二千七百八十八件(同五百八十二件増)に上っている。年齢別では三十歳代、四十歳代、五十歳代の順で、特に六十歳代以上の高齢者からの相談が百三十件(二五%)も増加している。

 男性の三六%に比べ、女性が六一%と圧倒的に多く、給与所得者(三九・四%)と主婦(三六・六%)で八割弱を占め、今回は無職の人からの相談が五百三十二件もあり、前年同期に比べ一・五倍に達した。
 商品に関する相談の上位五品目は「学習教材」「自動車」「医療用具」「小型コンピュータ」「布団類」で全体の四四・六%を占め、一方の五一・九%となる役務(サービス)の上位は「フリーローン・サラ金」「資格講座」「オンライン関連」「工事・建築」「賃貸住宅」の順。

 年代別の上位五品目をみると、三十歳代以下が「アクセサリー」「資格講座」「賃貸住宅」内職・副業」「小型コンピュータ」「オンライン関連」で、三十―五十歳は「フリーローン・サラ金」「資格講座」「オンライン関連」「学習教材」「工事・建築」、六十歳以上になると「医療用具」「工事・建築」「布団類」「フリーローン・サラ金」「紳士録・名簿」の順に様変わりする。

 内容別では、契約・解約(三九・九%)と販売方法(二六・八%)で取引に関する相談が七割近くを占め、強引で巧妙な販売手口やセールストークによる取引上のトラブルが後を絶たない。

 特殊販売の形態をみると、訪問販売や電話勧誘、マルチが減少傾向にある中で、通信販売(ダイレクトメール・折込広告・新聞雑誌広告・テレビショッピング・電子商取引)は七百三十件(同三百五十三件)と、前年同期に比べ二倍以上となった。
 インターネットや携帯電話の急速な普及で、電話サービス(百七十件)、プロバイダーなどオンライン関連(二百二十四件)が急増し、インターネットに関する相談(百八十件)は三倍近くに達している。

 今回の特徴として、サラ金関連の相談が三十―五十歳の働き盛りで七割近くを占めたほか、高齢者をターゲットにした訪問販売SF(催眠)商法による契約、二十歳以下を対象にしたネットワーク用端末などコンピュータ関連機器のマルチ販売への苦情が目立つ。


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日電硝子

初期クラック防止材

=「スーパークラックノン」を発売=

(湖西・大津市)
 日本電気硝子(本社・大津市 森哲次社長)はこのほど、コンクリートやモルタルの初期クラック防止材として、耐アルカリグラス(ARG)ファイバーを用いた新製品「スーパークラックノン」を発売した。

 発売された「スーパークラックノン」は、コンクリートやモルタルの強化財として広く使用されている耐アルカリガラス繊維(ARGファイバー)を初期クラック防止用として現場向きに加工、商品化したもので、コンクリート用の「パック」「メッシュ」と、モルタル用の「ネット」の三品種がある。いずれも1.ジルコニア含有率が一九%以上と高く、耐アルカリ性能に優れ、高い引張り強度を有するARGファイバーを素材としている2.わずかな投入量(コンクリートやモルタル重量の〇〇・二〜〇・二%)で、優れたクラック防止効果を発揮する3.施工現場での扱いが極めて容易である―などの特長を備えている。なお各製品の概要は次の通り。

 【パック】
 ▽用途=コンクリート用▽性状=ARGファイバーのストランドを十三ミリの長さに切断したチョップをアルカリに溶ける紙袋に詰めたもの▽商品=形状一個五百グラムの紙パック▽用法=生コンクリート一立方メートルに一パックの割合で生コン車に袋ごと投入する▽設計価格=千五百円/パック

【メッシュ】
 ▽用途=コンクリート用▽性状=ARGファイバーのストランドを二十五ミリ間隔のメッシュ状に織り上げたもの▽商品形状=二メートル×一メートルの網▽用法=コンクリート打設後、メッシュを敷いて沈ませる。施工部に応じてハサミ等で適当な大きさに裁断使用する▽設計価格=千五百円/一枚

 【ネット】
 ▽用途=モルタル用▽性状=ARGファイバーのストランドを五ミリ間隔のネット状に織り上げたもの▽商品形状=一メートル×百メートルのロール▽用法=モルタル中塗り後に貼付け、上塗りする。施工部に応じてハサミ等で適当な大きさに裁断使用する▽設計価格=六百円/平方メートル(六万円/ロール)。
 「スーパークラックノン」は同社建材代理店ルートで販売されている。


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農業排水浄化池整備事業

琵琶湖に流さず循環利用

=住民意見盛り込み15年度完成=

平成15年度に完成する浄化池予想図
(湖東・竜王町)
 県は、水環境汚染の原因の一つとされる農業排水を最小限に抑える事業として、日野川支流の惣四郎川と祖父川の合流地点に挟まれた竜王町南部(薬師、島、鵜川)八十一ヘクタールを水質保全対策のモデル地区に指定し、周辺整備を進めている。

 この取り組みは、琵琶湖の水質を昭和四十年代の状態に改善しようとする県の「水すまし構想」の一環で、水田に散布された農薬、肥料を人工池で浄化し、琵琶湖に排出せずに再利用するのが目的。総事業費は約三億八千万円で、住民意見を取り入れながら平成十五年度まで完了する。

 施設の核となるのが、約五千平方メートルの浄化池。薬師と島、鵜川の三集落から農業排水を引き込み、ヨ40―36―0219)へ。 


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