滋賀報知新(ニュース)平成14年2月18日(月)第12980号

「東近江は一つ」が56.4%

市町村合併アンケート結果

8割以上が「必要」と答える
=現在の枠組み支持は3割強=

(湖東・広域)
 東近江地域の市町村合併問題に関するアンケート調査で、合併を必要としている人が八割以上を占め、この中で半数以上が二市七町の大同合併「東近江は一つ」を望み、三割が現在の枠組みに満足してるほか、残る一割は湖東・愛東両町の参入に期待をかけていることが分かった。また住民投票条例については「必要」が「不必要」を上回っているものの、考えていない人も多い。

 滋賀報知新聞社は、協議が進む合併の枠組みに対し今後の判断材料にと、このほど地域全域を対象に紙面を通じて独自にアンケート調査を行い、二百八十七人から回答を得た。行政などが行う調査と違って、回答者に負担(ハガキ代)を強いる調査にもかかわらず、多くの回答が寄せられたことは、この問題への高い関心がうかがえる。

 市町村合併は「必要」の二百三十四人(八一・五%)に対し、「不必要」三十人(一○・四%)と「何ともいえない」が二十三人(八・○%)だったことから、大半が合併の必要性を感じている。また、住民投票では「必要」が百二十九人(四四・九%)を占めた一方、「不必要」百人(三四・八%)と「考えていない」五十八人(二○・二%)を合わせ、条例制定を望んでいないようだ。

 合併が必要と答えた人に東近江地域の枠組みについて尋ねたところ、二市七町の「東近江は一つ」が百三十五人(五六・四%)、「現状のまま」七十六人(三一・七%)、「その他」二十八人(一一・七%)で、地域全体では大同合併を望み、その他の回答の中では両者に湖東・愛東両町の参入を求める声が多い。

 現在の枠組みを行政主導と「思う」が百三十一人、「思わない」八十五人で、「分からない」は二十五人。これに関し「枠組みに納得しているか」では、「していない」の百二十六人(五三・八%)に対し、「している」は八十二人(三五・○%)にとどまり、「仕方がない」が二十七人(一一・五%)だった。

 枠組みに「住民の意見が反映されていると思うか」では、「思う」六十七人、「思わない」百二十三人、「分からない」三十九人と、行政主導の枠組みに納得していない様子が浮き彫りとなった。これらの回答は、各市町の動きが「好ましくない」(百十六人)や「コンセンサスが得られていない」(百八人)に結び付いているものとみられる。

 東近江東部地域合併協議会(八日市・蒲生・日野・永源寺)の一市三町からは百三十三人が回答を寄せている。合併枠組みは「現状のまま」が六十四人(五三・七%)、「東近江は一つ」三十五人(二九・四%)、「その他」二十人(一六・八%)で、現状維持の回答が多い。住民投票では「不必要」と「考えていない」が「必要」の四十一人(三○・八%)を上回っている。

 行政主導と「思わず」(五十七人)、枠組みに「納得」(六十五人)し、住民の意見も「反映されている」(五十人)と、半数前後が答えている。各市町の動きでは「好ましくない」(四十四人)と「コンセンサスが得られている」(四十人)が、「好ましい」と「得られていない」をわずかながら上回っている。

 これに対し安土町・五個荘・能登川町合併協議会(法定)三町の住民(六十六人)は、現状維持の三倍に当たる三十五人が「東近江は一つ」を望み、行政主導(三十七人)、「枠組みに納得していない」(三十二人)と、七割が批判している。

 住民の意見が「反映されていない」(三十二人)として、六五%以上が「住民投票が必要」とした。各市町の動きでは「好ましくない」(二十三人)とし、「コンセンサスが得られていない」(三十人)と訴えている。

 残る近江八幡市と竜王町(計七十人)では、現在の枠組みについて「行政主導」(四十五人)、「納得していない」(六十人)として、「現状のまま」を支持する人はなく、九二・八%に当たる六十五人が「東近江は一つ」と、ほとんどが大同合併を望んでいる。

 さらに、各市町の動きについて「好ましくない」(四十九人)、「コンセンサスが得られていない」(四十四人)とした上で、住民の意見が「反映されていない」(六十人)と指摘し、「不必要」「考えていない」のほぼ同数の四十五人が住民投票を「必要」(五一・一%)としている。


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第36回八日市市社会福祉大会

市民総ヘルパーの福祉のまちへ

=マスコット愛称や啓発ポスターも決定=

八日市いきいき大賞の加藤さん(中央)と山本さん(右)―アピアホールで―
(湖東・八日市市)
 第三十六回八日市市社会福祉大会(市、市社協、県共同募金会八日市支会主催)が八日市駅前のアピアホールで十五日開かれ、市の福祉向上に努めた個人や団体への表彰や感謝状の授与、記念講演などが行われた。

 大会には市内の福祉関係者や市民約百五十人が参加。中村功一市長と服部信啓市社協会長がそれぞれ、「市民総ヘルパーの感性で住みよい福祉のまちづくりを」「様々な福祉事業への市民の協力を」と市民に呼びかけるあいさつで大会は開幕した。

 表彰式では、“元気都市ようかいち”にふさわしい活動を続けている高齢者をたたえる「八日市いきいき大賞」を受賞した市内金屋二丁目の加藤實さん(84)と市内上平木町の山本清一さん(83)の二人に、中村市長から賞状と記念品が贈られた。加藤さんは高齢者学級「えんめい短大」開設当初から学長として、高齢者の生涯学習による生きがいづくりに貢献を続けている。また、山本さんは結成したコーラスグループ「雪野山」を通じてお年寄りや子どもたち、地域などとの交流を続け、地域の活性化に貢献している。

 このほか、共同募金に協力した十六の団体と個人に同支会中村功一会長から感謝状が、民生委員や児童委員として献身的な尽力を続ける二十三人と福祉関係団体役員や職員として福祉活動や業務に取り組んでいる十八の団体と個人に服部会長から表彰状が、善意銀行へ寄付した十七の団体と個人に服部会長から感謝状がそれぞれ贈られた。

 また、“誰でもが 小さな手助け できる街”を合言葉に展開される「ようかいち市民総ヘルパー運動」の啓発に使われているマスコットの愛称とポスターの表彰も行われ、マスコットの愛称は市民から寄せられた約四十通の応募の中から市内小脇町の小澤政子さんの「ほっとちゃん」に、市内の小学五・六年生を対象に募集したポスターは八日市南小六年生の川村菜穂さんの「愛のあふれる街に」に決まった。


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ガンと闘う落語家

泣き笑い講演会

=3月2日ホテルニューオウミ=

(湖東・近江八幡市)
 胃ガンと闘いながら落語を続ける笑福亭小松氏を招いた講演会が来月2日午後2時半からホテルニューオウミで開かれる。 入場無料。

 医師会、歯科医師会、薬剤師会でつくる近江八幡市三師会連絡協議会(浅野定弘会長)が主催する。

 講師に招いた笑福亭小松氏は、滋賀県出身。6年前、進行性の胃ガンであることが分かって全摘手術を受けたことをきっかけに「5年後の生存率は15%」との宣言を受けながらも健康な時には気づかなかった生きていることの喜びを実感しようと鹿児島から札幌までを4か月かけ歩いて縦断。途中に立ち寄ったまちで落語会や講演活動を開き、同じ闘病生活を送っているがん患者たちを励ましてきた。

 この日は「笑福亭小松氏の泣き笑いがん日記」と題して講演。突然、がん宣告をうけた心境やがんと闘いながら生きている不屈の精神、心の支えや生きるていることの幸せ感など、実体験をもとにした熱のこもった話しを披露する。

 定員200人で入場は無料だが、事前の受講申込みが必要。問い合わせと申込みは市健康推進課(電話0748-33-4252)へ。定員になり次第締め切り。


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天然記念物ウツクシマツ存続危機

甲西町が松くい虫駆除対策

自生地周辺に被害集中500本
=伐採、薬剤散布で病原虫根絶=

古くからの松の名所・平松のウツクシマツ
(湖南・甲西町)
 昨年夏、「松くい虫被害」が西日本を中心に猛威をふるい、全国の山林で松が枯死する被害が広がっている。松の名所として「東海道名所図絵」(寛政九年・一八二六年)などで紹介された国の天然記念物、甲西町平松のウツクシマツ自生地近くの山林でも、枯死して茶色になった木が占める割合が拡大。これを受け同町は、まだ無傷のウツクシマツを松くい虫から守ろうと、昭和五十三年の大発生から二十数年ぶりに、大がかりな駆除対策を今月下旬から実施する。


 松くい虫被害の張本人というと、一般的にカミキリムシと思われがちだが、真犯人はカミキリムシに寄生する、体長一ミリに満たない小さな線虫マツザイセンチュウであることが分かっている。

 この線虫は、自分では別の木に移動できないが、「運び屋」のカマキリムシによって、五月から七月ごろにかけて健康なマツからマツへと伝染する。昨夏は気温が比較的高く、降雨量が少なかったことが大発生の原因とされている。

 山林を管理する同町農林課によると、今回の松くい虫被害は、直接ウツクシマツ自体には及んでいないが、自生地に接する南西約八ヘクタールの山林にとくに集中しており、放置すれば伝染は避けられない状況にあるという。

 具体的な対策としては、カミキリムシの幼虫が枯死させた松で越冬する習性を利用して、被害木約五百本を切り倒して、殺虫剤を散布する。このうち、ウツクシマツ自生地近くの三百五十本については、薬剤散布後、三カ月で自然分解するシートをかぶせ、いぶし蒸しして根絶やしにする。

 今後の被害拡大の可能性について同町農林課は、「松くい虫被害は、ウツクシマツ自体には確認されてなく、周辺の松でとどまっているので、今回の駆除対策を徹底すれば被害を食い止められる」としている。

 平松のウツクシマツをめぐる松くい虫被害は、昭和五十三年六月の全国的な大発生で数本が枯死。全滅するおそれがあることから同町教育委員会は、「天然記念物平松のウツクシマツ自生地保護対策委員会」を設置し、翌年から八年計画で保護増殖、調査研究を行なった。

 その後、同町教育委員会と農林課、土地を所有する平松生産森林組合が連携しながら、薬剤を健康なマツに散布しカミキリムシを殺す地上散布、栄養剤の樹幹注入などを実施し、維持管理に努めている。

 【ウツクシマツ】根元からいくつもの幹に分かれ、葉先が平たく傘型になった珍しい松。平松のウツクシマツは、同町南西部の美松山(びしょうざん)の南東斜面一帯の約一・九ヘクタールに二百本が自生し、その特異な形態は、同地域の特殊な土質が影響しているといわれる。


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3年ぶりの来日 西日本独占公演

熱舞「炎のマズルカ」

=ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団=

(湖西・大津市)
 ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団による西日本独占公演「炎のマズルカ」が六月一日、県立芸術劇場びわ湖ホールで上演される。三年ぶりの来日であり、湧きあがる火熱的タンツテアター(動きの演劇)が楽しめる。午後二時開演。

 滞在都市をモチーフにする今回のバウシュ作品は、ポルトガルの首都リスボンが舞台。ポーランドの舞曲「マズルカ」をもとに、ロマンティックな愛と海、影を白一色で表現し、同国のファドやブラジルのサンバ、タンゴ、ジャズなど、様々なパーカッションを背景にダンサーたちが熱舞する。

 ピナ・バウシュは、一九四〇年にドイツのゾーリンゲンに生まれ、フォルクヴァンク芸術大学で表現主義舞踊の巨匠クルト・ヨースに師事。主席で卒業した彼女は国費留学生として渡米し、帰国後はプリマ・バレリーナとして活躍したほか、同学の教授として後進の育成に尽力。その後は、独自の舞踊確立のためにまい進し、一九六八年に現ヴッパタール舞踊団の芸術監督に就任した。日本の瀬山亜津咲氏、高木賢二氏らとも同じ舞台を踏み、演劇的手法の舞踊芸術「タンツテアター」として不動の地位を築いている。

 これまでに四十三作品を発表。愛の苦悩や虚飾に満ちた現代世界などをテーマに取り上げており、日常生活に隠された「危機的な未来」への警告を与えている。かつては挑戦的な作風が占めたが、九十年代後半以降は“優しさと慈しみ”に満ちた円熟味のある表現と評されている。

 また、踊り続けるダンサーたちは、ドイツ、日本、フランス、イタリア、アメリカ、韓国など十七カ国から集まり、その洗練された踊りは観る者を震撼させる。

 S席一万三千円、A席一万一千円、B席九千円、C席七千円、D席五千円、E席三千円。問い合わせは同ホール(077―523―7136)まで。


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