滋賀報知新(ニュース)平成14年2月21日(木)第12984号

いまだに残る無期限の迷惑料!?

県の湖南中部浄化センターの公園管理委託など

「痛み」を県民に強いる割には
=不十分な各事業の見直し =

湖南中部浄化センター
(全 県)
 県が十五日発表した平成十四年度当初予算案は、一般会計が五千六百四十八億九千万円(前年度当初比二・五%減)と、昭和三十四年度に次ぐ下げ幅となった。予算編成時に一般会計で「五百億円」の財源不足に直面し、歳出では各部局要求総額から二百三十億円を削減するなど事業の厳しい見直しを行った。しかし県議の一部からは「見直しは不十分」との声があがっている。そのひとつが琵琶湖流域下水道処理施設における「迷惑料」などの存在である。

【石川政実】


 県には、同下水道処理施設として、「湖南中部」(草津市)、「湖西」(大津市)、「高島」(今津町)、「東北部」(彦根市)の四つの浄化センターがある。この中で最も処理能力が大きい矢橋町の湖南中部浄化センターは、琵琶湖を埋め立てて人工島をつくったもので、昭和四十八年に工事に着手され、同六十一年に竣工した。平成十三年度では、大津市、草津市を始めとする六市十三町で供用しており、現在十九万立方メートル/日の処理能力となっている。

 浄化センターの設置で汚水が大量に流入してくるため、周辺四自治会で構成する矢橋帰帆島対策協議会(当時は反対期成同盟会)は昭和四十八年、県、草津市などと覚書を交わした。覚書には▽迷惑料として一時金の地域振興費や継続的意味合いを持つ協力金▽浄化センター内に公園などを設け、地元から職員を採用する||など約五十二項目の地元要望が盛り込まれた。

 このうち地域振興費は、県が昭和四十八、四十九年度にかけて三億二千万円を同対策協議会に支払った。にもかかわらず県は昭和五十八年から現在まで、同浄化センターに設けられたテニスコート、プール、グランドゴルフ、ゲートボール、芝生広場などの施設の維持管理業務の委託(表参照)を、県下水道公社を通じ対策協議会に行っている。いわば公社は無期限で随意契約を結んだ格好となっている。

 県議の一人は「過去の経緯もあり覚書は尊重されるべきだが、しかし無期限に迷惑料等を支払い続けるのが妥当か再考の余地がある。また公園の維持管理の委託事業は、年間一億円近い支出になっているが、施設収入は三千万円程度であり、費用対効果の面からも検討すべきだろう」と指摘している。確かに県には、まだまだチェックすべき事業が数多くありそうだ。


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解き放たれた若い作家たちの感性

「成安造形大学卒業制作展」

=24日まで=

能舞台を生かした田部井さんの作品「想起」
(湖西・大津市)
 閉じた場ではなく開かれた場で若い感性を知ってもらおうと成安造形大学(大津市仰木の里)は、教育理念“芸術と社会の融合”を主題に「第六回成安造形大学卒業制作展」を園城寺(三井寺)、大津市歴史博物館、同市市民文化会館、同市伝統芸能会館、大津パルコの五会場で開催している。入場無料。同大学の造形学部造形美術科とデザイン科の四年生計二百三十二人が、滋賀の地で学んだすべてを二百三十七作品に込めた。

 各会場では、日本文化や歴史的空間、地域特性を生かしながら現代的アレンジを加えた作品が数多く見られる。中でも「誰もが表現できることを伝えたかった。訪れた人それぞれが感じたことそれが作品の意図」と語る田部井勝彦さん(デザイン科映像クラス)が制作した作品「想起」は、同市伝統芸能会館の能舞台上に作られた道を来場者が歩くとセンサーが反応し恋愛をテーマとした男女の会話が始まる仕組みで、ただ観賞するだけではなく来場者自身が体感できるものとなっている。二十四日には同作品を利用したパフォーマンスが同会館で開かれる。

 また、園城寺(三井寺)の参道に展示されている浅野怜子さん(造形美術科立体造形クラス)の作品「日 日 日 日 日 日 日」は琵琶湖湖岸にある松の枝を砂で作った四十メートルの土台に一本ずつ刺し、無意識のうちにしている手遊びや何げない日常生活を表現したものでひときわ目を引き、訪れた人は「根のいる作業やね。雨は大丈夫」と話しかけるなど展示品を通して地域の人々との触れ合いを楽しんでいた。

 会期は二十四日まで。開催時間は午前十時〜午後四時(大津パルコのみ午後八時)。


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デイサービスや宅老所

先駆的取り組み紹介

=大津市が講座開講へ =

(湖西・大津市)
 大津市はこのほど、NPO法人、市民団体などがデイサービスや宅老所を開設・運営し、さらには介護保険適用のデイサービス、グループホームを運営していけるようにと、先駆的な取り組みをしている事業者との情報交換を行う「生きがいデイサービス・宅老所のありかた活用実践講座」を同市役所新館で三回開講する。参加無料。

 第一回は「高齢者の自立支援と生きがいデイサービス、宅老所の役割」(二十七日)をテーマに高齢者痴呆介護研究・研修東京センターの永田久美子氏が、第二回は「NPO法人の組織化と運営方法」をテーマにNPO法人コミュニティサポートセンター神戸の中村順子氏が、第三回は「生きがいデイサービス、宅老所の経営・運営と実際」をテーマにNPO法人デイケアハウスにぎやかの阪井由佳子氏と厚生労働省政策統括官付社会保障担当参事官室長補佐の大島一博氏が、それぞれ講師を務める。

 定員は先着百五十人。参加希望者は電話またはFAXで、聞きたい講座日、住所、氏名、電話番号を明記し申し込む。申し込み締めきりは二十五日まで。問い合わせは、同市福祉保健部高齢福祉・介護課(電話077―528―2741、FAX077―526―8382)まで。


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日本で初、運営全体を外部評価

「博物館の実践的評価」出版

=琵琶湖博物館・立命館大のグループ=

(湖西・大津市)
 日本で初めての経済的・文化的・社会的効果を含んだ博物館の全体的評価研究が県立琵琶湖博物館で行われ、このほど単行本『施策としての博物館の実践的評価―琵琶湖博物館の経済的・文化的・社会的効果の研究―』が出版された。

 利用者の希望や期待を知り、その声をいかに活かすかが館の課題であり、運営全体を外部評価しようと立命館大学政策科学部のグループ(代表・村山皓教授)と同館学芸員による共同研究が行われた。

 博物館活動は多岐に渡っており、展示とともに研究機関、生涯学習機関、情報提供機関などの役割を持つ。そのため館を評価する手法がなく、過去に経済効果が一例あったのみ、今回のように文化的、社会的効果を含んだ総合的評価は日本で初めてとなった。

 同書では、館が出来たことによる周囲の経済的効果や、利用者の地域文化に対する意識、さらには地域社会への係わりがどう変化したか―をまとめ、「現状の認識と評価の課題」「琵琶湖博物館の中長期計画」など、計十二章にわたっている。二百六ページ。本体価格二千八百円(雄山閣出版)。


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狂言で妖怪よみがえる!

=5月26日栗東芸術文化会館さきらで =

竜王茂山千之丞氏
(湖南・栗東市)
 ミステリー界の人気作家・京極夏彦氏と“豆腐のような狂言師”を家訓とする大蔵流茂山家とが一体となる「妖怪狂言」が五月二十六日、栗東芸術文化会館さきら大ホール(栗東市)で上演される(主催=(財)栗東市文化体育振興事業団)。開演時間は午後二時。

 コミカルな動きや台詞まわし、現代にも通じる人間描写が魅力の「狂言」に、独特の世界観でヒットミステリーを送り続けている京極氏が挑戦した。京極氏が初めて書き下ろした新作狂言は、江戸時代の“草双紙”から人気者になったが現代は忘れられてしまった妖怪“豆腐小僧”を題材とした「豆腐小僧」と、古典にはなくてはならない“狐と狸”を京極氏独自のキャラクターに変身させた「狐狗狸噺」の二作品。演目はこのほか、古典「梟」が披露される。 

 演者は、洗練された芸を代々受け継ぐ茂山千之丞氏、茂山千五郎氏、茂山あきら氏、茂山千三郎氏、茂山茂氏、茂山逸平氏、丸石やすし氏の七人。

 入場料(全席指定)はS席四千円、A席三千五百円で、二十三日から一般発売が開始される。詳しくは、同会館(電話077―551―1414)へ。


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