滋賀報知新(ニュース)平成14年2月24日第12987号

一般会計145億円

八日市市新予算案 当初比0.1%増
市民生活密着に重点を置く

=元気チャレンジの新規64件=

(湖東・八日市市)
 八日市市は二十一日、一般会計百四十五億円に三特別会計一億円、九事業会計百二十九億円を加えた総額二百七十六億一千百万円の平成十四年度当初予算案を発表した。この新予算案は、来月一日開会の三月定例議会に提出される。

 一般会計は、対前年度当初比○・一%増を示し、税収が大幅に落ち込む中で何とか前年レベルの編成にこぎ着けた。総額では、介護保険や老人保険、国民健康保険などが予算規模全体を押し上げ、四・一%の伸びとなった。

 中村功一市長は、今日的な課題解決を踏まえた「生活重視予算」と位置付け、特に教育、福祉、都市基盤整備、完全学校週五日制への対応ほか、狂牛病や雇用対策、ITと地方分権の推進に力を入れている。

 一般会計を圧迫する人件費を三十四億一千万円(一・七%減)に抑えたものの、公債費十七億二千万円(九・二%増)と市民生活への扶助費十六億三千万円(七・○%増)が大幅に増え、事務組合などへの負担金十七億五千万円(四・八%増)も重くのしかかっている。

 義務的経費が予算の四六・八%を占める中で、一般行政経費十九億一千万円(○・五%増)にも歯止めがかからず、普通建設事業費二十二億三千万円(一一・八%減)の確保にまでは至らなかった。将来に結び付く投資的経費は会計全体の一五・五%に落ち込み、中でも市単独については前年当初に比べ一割弱の減少となった。

 長引く不況の影響を受け苦しい台所事情にあっても、新総合計画「みんなの力で築く元気なまち『やさしさ』と『たくましさ』あふれる緑園文化都市」の実現に向け、市民が生き生きと暮らせる施策を随所に盛り込んだ。IT推進や市町村合併はじめ、市民と行政の協働とパートナーシップによるまちづくり推進や少子・高齢化対策、学校整備、などのほか、市民生活に直結する道路に思い切った予算措置を講じている。

 中村市長は、景気低迷で何かと暗い話題が多いことから、新年度の重点テーマに「元気・チャレンジ!」を掲げ、「地方が元気になれば日本が元気になる」との意気込みを持って、地域の特性を生かした「個性豊かで活力に満ちたまちづくり施策に重点を置いた」と説明する。

 歳入の柱となる市税は、七十二億二千万円(一一・一%減)と、構成比も四九・八%に落ち込んでいる。固定資産税で三十七億六千万円(三・○%増)を計上したが、不況のあおりから法人市民税が十億四千万円(四九・四%減)と最悪の状況を迎え、これに伴う地方交付税を九億円(二三・三%増)と目一杯見込んだ。

 これでも不足が生じるため、財政調整基金や公共施設整備基金などから十一億五千万円(六二・六%増)を取り崩し、借金に当たる市債十二億二千万円(四一・六%増)で切り抜けた。大幅な財源不足に見舞われ厳しい財政状況だが、使い道自由な自主財源比率は六四・七%を確保している。

 歳出面では、普通建設事業の中で市単独が十六億七千万円(九・九%減)と七割以上を占め、積極的な都市基盤づくりを進めている。都市計画街路(三億一千万円)や道路新設改良(四億七千万円)、下水道(十六億九千万円)、公園整備(八千四百万円)、河辺いきものの森(千三百万円)、蛇砂川(五百万円)などに引き続き取り組む。

 重点テーマ「元気チャレンジ」の新規は、コミュニティバス実証運行(四千万円)、エコステーション設置(千九百万円)、新エネルギー推進モデル(百三十万円)、農産物直売施設整備(九百万円)、高能率化に向けた飼料の生産体制の確立(千四百万円)、勤労者福祉支援拡充と特別経済対策資金利子補給制度の新設(千三百万円)、狂牛病対策補助(百九十万円)、活力と魅力ある商店街創出(五千三百万円)、観光資源を生かした八日市の魅力再発見(三百万円)、子ども国際交流(二百三十万円)、グループホーム「ふきのとう」整備支援(五百三十万円)、子ども体験活動推進(八十万円)、地域子育て環境づくり(千五百万円)など。

 このほかの新規事業は、西部学童保育所開設(公設民営で七月開設)七百八十万円▽中学校体育施設改築(船岡中プール)一億三千五百万円▽幼稚園三歳児保育への施設改修(水道カラン取り替え、洋式トイレ、遊具・備品購入)四百八十万円▽清水川整備(基本設計)三百万円▽布引霊園整備(七十区画)千百万円▽中野公民館増築(会議室)一千万円▽沖野公園建設(用地取得)一億七千万円など。


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水道水源保護条例

八日市市が制定案まとめる

指定地域内での汚濁行為を禁止
=七割が地下水 安全な水を市民に供給=

中村市長に条例要項を手渡す小林会長
(湖東・八日市市)
 八日市市は、市民に安全な水を供給する水道源水を守る「水道水源保護に関する条例」を制定することにし、条例案を来月一日開会の三月定例議会に提出する。地下水そのものを保護する条例制定は全国的に珍しいといい、四月一日から施行される。

 水道水の約七割(残りは県水)を地下水に頼る八日市市は、市民に安全で良質な水を供給するため、水質汚濁の防止と水量の確保に努めてきたが、水源地となる同市五智町の浄水場近くでの開発許可申請(砂利採集)が引き金となり、水源保護地域内での禁止行為を盛り込んだ条例制定に踏み切った。

 市民の生命と健康を守ることを目的に水道水源保護施策懇話会(小林圭介会長ら九人)がまとめた条例案によると、市長が指定した水源保護地域内での水質や水位、水量、取水量などに悪影響を及ぼす行為を原則禁止とした。地域指定は地元理解を得て六月ごろになる見込み。

 地域内での対象行為に関しては許可申請手続きを行うものとし、違反者に対しては指導を強化する一方、停止命令や措置命令ほか原状回復を義務付け、勧告に従わなかった場合は違反事実と名前を公表するとしている。

 許可申請には、禁止行為に影響を及ぼさない確認資料の提出を求め、利害関係者(土地所有者も含む)からの意見聴取をした上で、設置の水道水源保護審議会(委員七人)での検討内容から、申請受理から九十日以内に認可への判断が下される。

 違反行為に関しては、事業者に資料提出を求め、悪質と判断した場合は立入検査を行い、水道水源に及ぼす影響など事実関係を調査できるとした。違反者には、行政手続条例に基づき、弁明の機会が与えられる。申請手続きが必要な行為は次の通り。

 ○地面から深さ二メートル以上の掘削、面積百平方メートル以上
 ○掘り起こした土砂を従来の土砂と相違
 ○埋立、盛土、たい積が原状地盤から一メートル以上
 ○吐出口の断面積が十九・六平方センチメートル以上の揚水機使用、日量百立方メートルの取水
 ○一定量を超える廃棄物、農薬、廃油の野外での保管、処理ほか処分場の設置
 ○一定量を超える廃自動車、廃農機具など野外での保管、放置


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県教委

中学生のメッセージ受け止めて

文集「私の思い2001」発行
=小中学校、公立図書館などに配布=

昨年の意見発表大会をまとめた文集
(全 県)
 県教育委員会と県青少年育成県民会議は、県内各中学校の生徒が抱える学校や家庭、社会への意見をまとめた文集「私の思い2001」を発行し、小中学校と障害児教育諸学校、市町村教育委員会、公立図書館などに配布した。

 この意見文集は、昨年九月に開催された県中学生広場に出場、発表した各中学校の代表生徒百五人の発表内容を収録したもの。中学生の思いや考え、社会や大人へのメッセージを受け止め、各学校での教育活動やPTA活動、青少年育成活動に活用してもらおうと作製した。

 入賞者の中から特別に選ばれる中学生賞には、川那辺美法さん(新旭町立湖西中3年)、高田明悟君(甲西町立甲西中3年)、畑中理沙さん(山東町立柏原中2年)の三人が選ばれ、東近江地域からは堀江麻里さん(日野町立日野中3年)が県PTA連絡協議会会長賞で表彰された。
 川那辺さん(中学生賞)は、友人の病死をきっかけに「人の生死」について、まっすぐ向き合うようになった体験を発表。入院中の友人の回復を励ましつつも、実は、自分自身が命の大切さについて教えられていたと回想。死について考えることは、生きることにつながるといい、亡くなった友人に感謝を述べて締めくくっている。

 高田君(同)は、「突発的にキレル若者」「幼児を虐待する大人」などの社会問題を取り上げた。原因として、@暴力的な感情を育てるテレビゲームの普及A物質的に豊かになり、物を大切にする心がなくなったB情報技術の普及で顔をつきあわしてコミュニケーションをとらなくなった―とし、社会の乱れをなくすには、心の豊かさを取り戻すことと主張。将来は教員になって、明るい社会にしたいと語っている。

 畑中さん(同)は、大好きな一家だんらんを取り上げ、「家族のきずな」について意見発表した。家族といれば、「腹が立つこともあるし、怒られて泣いたこともあります」という反面、「家族の一人が笑うと、その笑いがみんなに広まって笑う」と、温かな家庭を実感。家族の一員として生まれたことを大事にし、深いきずながあることを忘れたくないと、思いを話した。

 東近江地域から唯一入賞した堀江さん(県PTA連絡協議会会長賞)は、修学旅行先の長崎で聞いた被爆者の講演に衝撃を覚え、「戦争と平和」について考えた。講演のショックが胸に残ったまま、学校文化祭の合唱で沖縄戦を題材にした「ひめゆりの塔」を選曲。平和学習をその場で終わらすのでなく、これからも続け、みんなと共に平和な社会をつくっていきたいとしている。

 今関信子審査委員長(日本児童文学者協会理事)の講評「自分の考えをみんなに伝えるのは大変難しいものである。言葉に表情をつけて聞き手を納得させ、伝えられた時の喜びは大きい。今の中学生は立派であると感じた。発表を聞いても分かるように、やわかい感じる心を持っている。人が人として大切にされ、伸び伸びと生きられる新しい社会を大人と一緒につくっていこう。やわらかく感性豊かな言葉に出会えて大変うれしく思った」


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県道徳的実践活動振興会議

家庭の団らんで健全育成

=青少年のモラル教育で提言=

(全 県)
 県道徳的実践活動振興会議(会長=村田昇滋賀大学名誉教授、委員十二人)はこのほど、「道徳教育―社会のモラルを大切にする心を育てる」をテーマにした五回の審議をまとめ、西堀末治教育長に報告した。

 近年子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しており、中でも、社会全体の規範意識の低下とともに、社会のルールやモラルを無視した自己中心的な行動は、大きな社会問題であり、その解決に向けての道徳教育の充実は重要課題である。

 そこで同会議は、このような問題点を十分認識したうえで、「道徳教育―社会のモラルを大切にする心を育てる」をテーマに設定し、学校だけなく家庭、地域社会が一体となって進める道徳教育のあり方を検討した。

 報告書は、▽社会のルールやモラルを大切にする心について▽学校への提言▽子どもへの提言▽家庭への提言▽地域社会への提言▽企業への提言▽教育行政機関への提言―の七項目を列挙。

 この中で、家庭への提言では、家庭は、家族による温かい愛情を支えとして基本的な生活習慣を身につけさせることが重要で、子どもの人間形成にとってその基盤として役割が大きいとし、家庭の憩い・まどい・団らんの重要性を挙げている。県の提唱する「家族ふれあいサンデー」の趣旨をふまえ、各家庭の事情に応じて「家族の時間」や「家族一緒に食事をする日」を決めて、全家族の憩いや団らんをもつように提案している。


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平成14度予算案など審議

来月1日開会の八日市市3月定例議会

水道水源保護条例制定へ
=4役の期末と管理職手当をカット=

(湖東・八日市市)
 平成十四年度当初予算案などを審議する八日市市三月定例議会は来月一日に開会され、新予算や十三年度補正の予算二十件と条例十九件の計三十九議案が提出される。十一、十二両日に総括質問を行い、十三―十五日と十八―二十日の各常任委員会を経て、二十五日に閉会する。

 審議の中心は、一般会計百四十五億円(対前年度当初比〇・一%増)などを含む総額二百七十六億円(同四・一%増)の新予算案。元気チャレンジをテーマに新規六十四件を盛り込み、生活重視予算と位置付けている。
 十三年度一般会計では三億円弱を補正する。法人市民税の修正申告に基づく還付の一億二千万円を専決処分するほか、市民法人税に二億四千万円を計上し、財政調整基金に二億二千万円を積み立て、民間保育所運営費(国・県補助分)を減額する。

 条例の主なものは、水道水源保護条例を制定するほか、市長選や市議選に伴う公費負担(自動車、運転手報酬、ポスター代)の限度額引き上げや、特別職の期末手当減額、職員の特殊手当の見直し、地域改善対策特別措置法の失効に伴う関係条例などを改正する。
 特別職の期末手当カット条例に伴い、管理職手当の削減を打ち出している。景気低迷で税収の大幅な減収に見舞われ、多様化する市民サービスに対応できないとして、少しでも財源を確保しようと経費削減に乗り出した。

 議員を除く特別職四役(市長、助役、収入役、教育長)の期末手当を五%カットし、六十二万四千円を浮かすほか、課長級以上の職員(六十人)の管理職手当三百六十七万円(部長・次長級一〇%、課長級五%)の計四百二十九万円を、四月一日から一年間に限り削減する。


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