滋賀報知新(ニュース)平成14年3月3日第12995号

コミュニティバス利用は36%

八日市市民アンケート結果

総合交通ネットワーク計画
=導入テスト運行で事前調査=

(湖東・八日市市)
 八日市市に公共交通の柱となるコミュニティバスが導入された場合、三割以上の市民が「利用する」と答えていることが、総合交通ネットワークシステム策定への参考資料にと行ったアンケート調査で分かった。

 昨年十一月設置された策定委員会(代表・塚口博司立命館大教授)が策定作業を進める中で、公共交通への意識や要望、利用とサービス水準などについて調査したもので、コミュニティバス導入の検討基礎資料となる。

 調査結果から、公共交通空白地域(西部・南部)における交通弱者の移動手段としてバスルートなどを検討し、四千万円(予算額)をかけ、今年十月から試験的に運行することにしている。

 調査は、高齢者(六十一歳以上)と自治会長を含めた十六歳以上の市民三千人を対象に昨年十一月に行われ、千三百三十三人(回収率四四・四%)から回答を得た。特に重点的に抽出の高齢者からの回収率は六二・二%と関心の高さがうかがえる。このほか、公共施設のロビーなどにアンケート回収箱を設置し、利用者五百十一人が回答した。

 月二、三回のペースで鉄道を利用している人は百三十七人(一○・三%)、バスになると四十人(三・二%)しか利用していない。問題点は「料金が高い」や「運行本数が少ない」「駅(バス停)まで遠い」「(バス)時間通りに来ない」など。

 「他の手段のほうが便利」などとしてバスを利用していない人は、「バス停までの距離」(三○・九%)、「料金」(二八・六%)、「運行本数」(二七・三%)に対する改善を求めている。

 このうち、バス停までの時間は「五分以内」(四五・○%)と「十分以内」(三二・八%)が圧倒的に多く、運行間隔は「二十分」(三四・一%)と「三十分」(二三・一%)だった。料金では「二百円程度」(三三・九%)が一番多く、「百五十円」と「百円」が二○%前後で続く。

 この調査結果を反映させ、市民に満足のいく水準でコミュニティバスを運行した場合、月二、三回のペースで「利用する」と四百二十九人(三六・六%)が回答している。
 一方、公共施設や病院などへの移動手段を把握する施設利用者調査では、市民福祉センターと延命荘へは自転車の利用が一番多く、他の施設への交通手段は自動車が多い。

 路線バスが近くにある施設への利用率は低く、市役所と延命荘が二%強、国立滋賀病院でさえ七・八%と一割に届いていない。しかし、コミュニティバスを整備した時には、全体の五五・二%が「利用する」と答えている。特に市民福祉センター、布引体育館、山口病院への利用が高い。


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「実RAI塾」による研究発表会

福祉、観光、教育、情報で政策提案

=東近江東部地域の若手職員 合併後のまちづくり=

熱心な発表と議論が繰り広げられた研究発表会
(湖東・八日市市)
 市町村合併を進めている八日市、日野、蒲生、永源寺の三町でつくる東近江東部地域行政研究会の若手職員たちが、合併後の地域の課題について共同研修を行い、その成果を政策提言として、先月二十八日八日市市役所別館大ホールで開いた研究発表会で披露した。

 地方分権の時代には自治体の力量が問われることから、政策形成能力の向上をめざし、“Relation(関係) And Imagination(創造力)”の頭文字をとり、実りある研修になるようにと願いを込めて「実RAI(みらい)塾」と名付けられた研究会が、四市町の二十歳台から三十歳台の将来の行政を支える若手たちによって昨年七月、結成された。

 塾では、各市町から八人ずつ、計三十二人が集まり、市町の枠を越えた八人ずつの四つのグループにわかれ、それぞれが選んだテーマについて二十回を超える協議や視察、研修を重ね、東近江東部地域合併協議会設置に先駆け、提言をまとめ発表した。

 発表テーマは、高齢者を中心とする交通弱者に視点を置いたコミュニティーバスの導入による“ぐるぐるネットワーク”を提案したA(ええ)Busでいこう!グループによる「東近江東部地域における公共交通網の整備」、名神黒丸パーキングエリアを“プラットホーム”と位置付け“一千万人がなごむ「もてなしの心」”をめざすハイウェイオアシス構想を打ち出したNAGOMIグループによる「体験・共生・持続できる観光資源開発」、地域野様々な団体やボランティアによる連携でドラえもんのポケットのように必要な施策が次々と出てきてつながる子育て支援ネットワークシステムの構築をめざす“この指とまれ! 子ども・夢・くらし ドラネット構想”を提言する新世紀子育てビジョングループによる「少子高齢社会の子育て行政のあり方」、インターネットなどITの導入により“誰もが、いつでも、どこでも、はやく、的確に情報にアクセスでき、ハートに響く二十一世紀の地域情報ネットワーク”の構築をめざす熱闘ワークスグループによる「ハートにアクセス 実RAIネット」の四題。

 約三十分のコンピュータソフトを使ったプレゼンテーション形式のいずれの発表も、若者らしい視点や今に実行可能な具体的な提案など、メンバーたちの熱意ややる気が伝わってきた。また、各発表のあとには発表に対して他のグループや各市町の一般職員ら参加者から質問が次々と出て、熱心な質疑応答も繰り広げられた。

 総括講評を行い、県の市町村合併問題にも助言、指導を続けている同志社大学の真山達志教授は最後に、「なぜ、合併するのか、地域住民の疑問に丁寧に説明でき、夢のあるビジョンを示すことが大切」とし、「職員の能力をどれだけ生かせるか、そして、行政の能力は合併によってさらに高まる」と、若手職員らの今後の活躍に期待を込めた。

 今回の発表内容は一冊の報告書にまとめられて公表されるほか、今後のまちづくり施策の検討材料として取り上げられることになっている。


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「神郷亀塚古墳」全形現す

古墳年代さらに10〜20年古い

=世代交代の儀式?「追祭祀」実施=

古墳年代が古くなることを決定づけた土器出土の周濠(手前)と二段墳丘
(湖東・能登川町)
 日本最古級の前方後方墳として昨年二月、各界で話題を集めた能登川町の神郷亀塚古墳。町教委はこのほど二次調査記者会見を開き、王墓の全形が確定されたほか、被葬者をまつる何度かの儀式が続けられた可能性がある、と発表した。

 神郷亀塚古墳は、能登川町長勝寺、神郷両地先の乎加神社裏手にあり、先の調査では「日本最古級(三世紀前半=二三〇〜二四〇年)の前方後方墳であり、平野部に存在するものでは初の二段墳丘である」と発表。新聞各紙はいずれもトップで掲載し、日本史上・考古学上の大発見と報じた。

 二次調査では、墳丘を取り囲む周濠を発掘し、古墳の全容がほぼ確定されたほか、築造年がさらに十〜二十年古い三世紀初頭(二二〇年ごろ)であることが出土土器から判明した。

 古墳の全長は三十六・五メートル、前後の濠を含めると四十八メートル以上あり、後方部の周濠最大幅は十二・五メートルにも及んでいる。前幅は十八メートル、後幅二十五メートル、周濠の最大幅は推定五十メートル。

 墳丘の高さは約五・三メートルで、掘り上げた土を三十層以上も積み上げていることが分かった。土量計算からダンプ二百二十台分にもなり、一段目に高さ約一メートルのテラス、二段目に主墳部を設けた二段墳丘を成している。

 同時に、三世紀後半〜四世紀前半の土器が上部周濠から出土し、古墳築造後も「追祭祀」があったことを裏付ける。植田文雄・町埋蔵文化財センター係長(43)は「埋葬後三十〜四十年ごとに二度の祭祀があったようだ。世代交代の時ごとかもしれない」とした。

 こののち、六世紀中頃に大がかりな周濠改修が行われたが、大化二年(六四六)の薄葬令以後、祭祀や古墳そのものの管理がされなくなり、七世紀中頃から古墳が埋没。乎加神社が成立していることから、古墳祭祀から神社祭儀へと移行していった―と見られている。
 あす三日午前十時から正午まで「現地説明会」が開かれる。乎加神社集合だが、県立消防学校に駐車する(会場まで徒歩十分)。JR利用者は能登川駅から近江バスの佐生バス停下車、東へ徒歩十分。

 弥生―古墳時代研究の第一人者、石野博信・徳島文理大学文化財学科教授(68)のコメント
 三世紀後半〜四世紀前半と続く古墳への追祭祀の確認は珍しい。否定的な見解が多いが、その存在を示す重要な資料となる。また、全盛り土の前方後方墳が確認された意義は大きい。

 ※前方後方墳
 ヤマト政権同盟の目印“前方後円墳”に対して、神郷亀塚古墳が“前方後方墳”であることは重要な意味を持つ。中国の古文書「魏志倭人伝」によると、三世紀前半の日本には邪馬台国に唯一対立した国・狗奴国が存在し、前方後円墳は卑弥呼への服従の証として、前方後方墳は狗奴国連合の証として作られたとされる。


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蒲生町

株式会社ヒロセが車いす寄付

=いきがい活動支援センターへ=

(湖東・蒲生町)
 地域で福祉活動支援を展開している株式会社ヒロセ(広瀬三十二社長)は、蒲生町にいきがい活動支援センターが建設されたことを受け、通所するお年寄りに使ってもらおうと室内用介助軽量車いす三台=写真=を寄付した。  

 同センターを管理する同町社会福祉協議会は、「体の不自由なお年寄りだけでなく、夏のサマースクールでセンターを利用する体の不自由な子どもたちにも使ってもらいたい」としている。
 同センター(55―4895)は四月から介護予防、趣味教室を開催する。


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竜王町立図書館が開館2周年

としょかんまつり参加募集

=作家・近藤薫美子さん講演など=

(湖東・竜王町)
 竜王町立図書館は開館二周年を記念して、二十三日から開催する「としょかんまつり」の参加者を募っている。期間中はお話し会や講演会、演奏会、展示を実施する。なお、定員のない催しについては、事前申し込みしなくても参加できる。問い合わせは同町立図書館(0748―57―8080)へ。
 なお、期間中の催しは次の通り。

 【23日14時半】おはなし広場「おはなしわくわく」(おはなしサークルととろ)

 【24日10時】ビデオ上映会「四季、遊牧―ツェンゲルの人々―」

 【28日14時】おりがみ教室「なにができるかな」5歳以上定員30人

 【27、28日10時】「カプラで遊ぼう」

 【30日14時】絵本作家・近藤薫美子(くみこ)さん講演会「いのち いっぱい 絵本にのせて」定員60人

 【31日19時半】土笛奏者・中野亘さん演奏会「さくらびと コンサート」小学生以上定員60人

 【小暮勇さん写真展「片手でも―生き甲斐の挑戦!4300日」】▽「富士山・日光編」(6―24日)▽「北海道編」(27日―4月14日)▽「東北・立山編」(4月17日―28日)


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