滋賀報知新(ニュース)平成14年3月22日(金)第13017号

“緑の湖づくり”のランドマーク

河辺いきものの森

諸施設完成で正式オープン
=21日から春休みイベント=

中村市長(左から3人目)らによるテープカット
(湖東・八日市市)
 八日市市が市民とともに建部北町の愛知川沿いに広がる河辺林で整備を進めていた「河辺いきものの森」の諸施設がこのほど完成し、市、地元、建設の各関係者や、里山ボランティア「遊林会」のメンバーら約五十人が出席して、開園式が十九日に同森内で開かれた。

 人の手が入ることにより健全に保たれた里山の自然や環境、里山利用で培われてきた文化を総合的に学び、さらに創造する場として、また、自然の力を利用した健康福祉や生きがいづくりへの活用をも視野に入れ、平成十一年度から三年、県や国などからの支援を得ることもでき、約五億九千六百万円をかけて整備を進めてきた。

 まったく荒れ放題の河辺林を、土地所有者の協力、市民ボランティアである「遊林会」の里山再生への情熱、市内をはじめ多くの学校・団体などの協力により、「自然とふれあえる森」が再生されたことは、全国からも注目の的となっている。

 森内は一部完成済みの施設など、すでに市民らに開放されていたが、愛知川流域のジオラマや里山の環境解説パネルなどが設置されたネイチャーセンター展示施設、ハリヨ池など水辺ビオトープ、お年寄りや車椅子の人も気軽に散策できる自然観察路、炭焼き小屋、解説・案内板など諸施設の完成と、三年間の事業の区切りとして、開園式を開いた。

 式典では、中村功一市長が協力者への感謝の意を述べるとともに、平成七年の市長就任から琵琶湖に接しない唯一の市として“緑の湖(うみ)づくり”を掲げ、市民とともに行ってきた計画づくりからの里山づくりを振り返り、「自然とふれあえる、(人と自然、人と人)の交流の場としての役割を果たしながら、このすばらしい施設をどう生かすか、活用するかを模索しながら、全国に向けて情報発信していきたい」とあいさつした。

 このあと、ネイチャーセンター前でテープカット、施設内見学、八日市ライオンズクラブ寄贈のモニュメント除幕式、炭焼き窯の火入れ式などが行われ、施設全体がオープンした。

 正式オープンした河辺いきものの森では、早速春休みの各種イベントが次の日程で開かれる。申し込み・問い合わせはネイチャーセンター(TEL0748―20―5211)まで。

▽3月21日 河辺グリーンアドベンチャー 参加自由随時受付
▽3月23日9時 早春の森観察会 定員30人(要申込)
▽3月24日9時 春の小川で遊ぼう! 子ども・家族対象 定員20人(要申込)
▽3月26日13時半 森で遊ぼう1. 子ども対象 定員20人(要申込)
▽3月28日13時半 森で遊ぼう2. 子ども対象 定員20人(要申込)
▽3月30日8時 早朝の野鳥観察会 定員20人(要申込)
▽3月31日13時半 森の大たんけん! 子ども・家族対象 定員30人(要申込)
▽4月2日13時半 森で遊ぼう3. 子ども対象 定員20人(要申込)
▽4月4日13時半 森で遊ぼう4. 子ども対象 定員20人(要申込)
▽4月6日13時半 木地ってなあに「コマを作ろう」 子ども・家族対象 定員20人(要申込)
▽4月7日14時 定例観察会 定員先着30人

◯定例観察会は四月七日以後、毎月第一・第三土曜日午後二時から開催される。定員先着30人。

◯遊林会のホームページ(http://www.bcap.co.jp/ikimono/yurin/index.html)でも河辺いきものの森の情報が提供されている。


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「東近江は一つ」は参考にしたい

3町合併・町議会で一般質問

なぜ今も3町なのか
=住民への説明が必要では =

一般質問が行われた安土町3月議会
(湖東・安土町)
 安土町3月定例町議会の一般質問が19日から始まり、初日2人目の質問に立った津村孝司議員が、3町合併について町の見解を正した。

 津村議員は、冒頭、議員個人としては現在進めている3町合併について賛成であると立場を示した上で、滋賀報知新聞社のアンケート調査によると町民は東近江が一つになることを望んでいる声が高い結果を掲載しているが、その結果をどう受け止めているかと質問したのに対し、西保雄総務主監が「サンプル数が少ないので統計学的に、町民全体の意見を反映しているとは理解しがたい、しかし、参考にはしている」と答弁。また、JAグリーン近江や近江八幡市蒲生郡医師会、トラック協会湖東支部が東近江2市7町の合併を求める要望書が町に提出されているについてはどうかとの問いにも「参考にしている」と答えた。

 また、3町の枠組みは、2市7町が一緒になろうとする動きがまだない時に決まった。現在、東近江地域内で合併論議が噴出している今、(それでも)なぜ3町合併なのか町民への説明責任があるのではないかと前置きし、3町の枠組みに決めた理由を改めて質問した。これに対し西総務主監は「隣接している町が1つの都市を目指す合併条件に合致し、(人口規模を考えた行政効率も必要だが)地理的条件と(合併後の町づくりで)何を目指していくのかで決めるべきで、人口規模だけで考えるのはおかしい」との見解を示した。

 さらに、広域で組織している中部清掃組合で、課題となっているゴミの減量は、現在、各市町別の取組になっているが、(加盟市町が)1つの市になった方が取組がやりやすく、効果があがるとも指摘した。

 津村議員の他、今議会では4議員から3町合併または関連の質問が出されている。


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後継者問題など

共通の課題で意見交換

=「第3回左義長サミット」 =

18日滋賀厚生年金休暇センター開かれた「第3回左義長サミット」
(湖東・近江八幡市)
 日牟礼八幡宮を舞台に繰り広げられた左義長まつりに合わせた「第3回左義長サミット」が17、18日の両日、滋賀厚生年金休暇センター開かれた。

 同サミットには、地元近江八幡市をはじめ酒津のドンドウで知られる鳥取県気高町や岐阜県平田町、愛知県南知多町、福井県勝山市の左義長まつり関係者合わせて約80人が参加した。18日に開かれたサミット会議では、参加地域の左義長まつりが紹介された後、各地域が抱えている共通の課題「後継者育成と技術の伝承」をテーマに意見交換が行われ少子化による祭りへの参加人員の減少傾向が続き、昔から受け継がれて来た祭りの伝統継承が難しくなっている現状などが報告された。

 また、万一の事故に備えた補償制度や保険、祭りを継承していく人集めなど活発な意見交換が行われた。


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曲輪群から礎石建物跡検出

清水山城郭群の確認調査

五輪塔の石を礎石に利用
=番所か山里丸か? =

礎石に利用されていた幅30センチ高さ20センチの五輪塔火輪部
(湖西・新旭町)
 新旭町教育委員会はこのほど、昨年三月に県史跡に指定された「清水山城郭群」について、昨年十月から進めている確認調査の結果を発表した。

 同城郭群は、琵琶湖が一望できる新旭町の饗庭野台地の東南部に位置し、山頂から山麓にかけて一キロメートル四方の範囲に山城、屋敷、館が一体となって残っており、鎌倉から室町時代にかけて高島郡を支配していた高島七頭の一武将で佐々木信綱の次男・高島氏が城主だったのでは、と考えられている。

今回の調査では、山城部南東にのびる尾根上の曲輪群の北端から、礎石建物、礎石抜取跡、焼土、柱穴、集石遺構を検出。中でも、柱の沈下を支えるために石を建物の基礎に敷く礎石として利用されていた石十八個を確認し、そのうちの五個が五輪塔からの転用石であることが分かった。

 県内でも安土城の大手道石段部分に小型石仏が利用されていることから、同教委では「浄土真宗などの普及により宗教観の変化が生まれたのではないか」と推測している。また、検出された石の高さの相違や整地状況から見て、時代の異なる二時期以上の建物が存在し、その特徴から戦国時代の末に改修された可能性が高いと考えられている。

 この曲輪から検出された礎石建物の機能については、曲輪群が屋敷地から主郭への通路的な役割を担っていることから、大阪大学文学部・村田修三教授は「番所であったという説も否定できない」との見解を示している。さらに、県立安土城郭調査研究所・藤村泉所長は三間四方の建物の東側に竹生島や琵琶湖が眼下に広がるよう縁が設けられていることなどを考慮し、番所としての機能以外にも「後世の山里丸(茶を楽しむための庭と茶室を構えた曲輪)に建てられた庭園建築風の洒落た一面が建物から感じられる」とコメントを寄せている。

 遺物類では、今まで確認されてこなかった煮炊きする道具である鉄製の羽釜のつば部のほか、信楽焼こね鉢や土師質土器皿などが確認された。

 同教委では、今後、清水山城が存在した時代、城の正式名称などを明らかにし、熊野本遺跡・古墳群などと合わせて国の史跡指定を受けることができるよう調査を継続していく。

 また、一般向けの現地説明会をあす二十三日午後一時半から行う。同町森林スポーツ公園で概要を説明し、現地へ移動する。問い合わせは、同教委(電話0740―25―8100)まで。


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古陶磁収集家の伊賀三男さん

県にコレクション25点寄贈

=湖国で生まれた梅林焼など=

梅林焼「交趾釉輪花形鉢(こうちゆうりんかがたはち)」
(湖南・信楽町)
 古陶磁収集家の伊賀三男さん76(大津市)はこのほど、喜寿を迎えるのを記念し、展示を通じて先人の優れた文化財を後世に伝えようと、県にゆかりある古陶磁二十五点(梅林焼、石部焼、唐崎焼など)を県立陶芸の森(信楽町)に寄贈した。

 伊賀さんは、出身地である兵庫県の東山焼(江戸時代後期)が自宅に伝わっていたことから、若い頃から地方の焼きものに興味を持ち、これがきっかけに昭和五十六年頃から収集を始めた。

 コレクションの中でも特に力を入れてきたのは、梅林焼(ばいりんやき)の収集。梅林焼は江戸時代後期の天明年間(一七八一―一七八九年)に小田原伊兵衛が膳所藩領内で創始したものといわれ、文政年間(一八一八―一八三〇年)に伊兵衛のもとにいた陶工が梅林焼を再興したと伝わる。

 梅林焼の特徴は、鮮やかな紫色や黄色、緑色などの交趾釉(こうちゆう)の独自の色合いと、かたちの美しさ、面白さにある。「交趾釉輪花形鉢(こうちゆうりんかがたはち)」は、花びらをかたどった鉢で、黄色の交趾釉が非常に美しく発色し、梅林焼を代表する作品とされている。


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